べべしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

べべし

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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

整備士(ジーノ)と妻(ジョヴァンナ)浮気。
年老いた旦那、お金のない生活に耐えかねる妻。
女優の目力。(執着心がえぐい)
壁際で椅子にもたれかかる妻の影の演出。(あしたのジョーみたい)
宿舎でも影→影
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選挙に出たい(2016年製作の映画)

3.5

元中国人の民主主義に対する想い

約50年間、在日中国人として生きてきた李小牧だったが、民主党党首海江田万里の後押しもあり日本国籍を取得、2014年に新宿区議会議員に立候補を果たす。李小牧が中国人とし
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蟻の兵隊(2005年製作の映画)

3.5

太平洋戦争のその後の事実

1945年8月15日に太平洋戦争は終戦したはずであった。しかし中国では残留日本兵が3年に渡り戦いを続けていた。残留日本兵は志願兵として戦後補償がなかった。しかし真実は全くの
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無言歌(2010年製作の映画)

3.4

自由を求めた男達の沈黙の戦争

1960年頃、中国の右派の人々は農場と言う名の砂漠に収容された。毛沢東による独裁体制の反動者らが、まるで戦争のさなかのような厳しい労働と狭い壕の中での生活を強いられ、重
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人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

3.3

様々な困難を乗り越えた先の本当の愛の形とは

アメリカで39年間連れ添った男性同士のカップルが同性婚の合法化により念願かなって結婚を果たす。しかし現実の当たりは厳しいものだった。同性婚が受け入れられな
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海外特派員(1940年製作の映画)

3.7

ユーモアとサスペンスの融合

アルフレッド・ヒッチコックがハリウッドデビューを果たし2作目の作品。
海外特派員のジョーンズはロンドンで平和運動を行うヴァンメイアに接触するが、ヴァンメイアはアムステルダ
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.1

吊り橋のような危うい人間関係を繊細に描く感動作

弟の猛は写真家として東京で働いていたが家族や親戚とは反りが合わなかった。母親の一 周忌の時に猛は帰省するも父親と口論を繰り広げてしまう。そんな中でも父
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.2

不器用な男女の逃避行

ケンタとジュンは同じ施設で育った幼馴染だ。冒頭、ケンタの誕生日会でケンタの兄が弾 いていたギターが壊れる。ケンタとジュンはその後同じ建設会社で働くも、ケンタは上司に 酷いいじめ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

信仰とは何か。

キリスト教徒が迫害を受けていた1600年代を舞台に最後の宣教師(違っていたらごめんなさい)を写し宗教観を見つめ直す作品。
日本が何故鎖国をしていたか、なぜキリスト教徒を執拗にあぶりだ
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妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

3.6

2016年山田洋次監督にリメイクをされた元映画。
しかし物語は山田のものとは大きく異なる。父が砂金探しに出たまま帰って来ず、東京で母一人娘一人で生活していたが、ある日叔父から戻すように言われる。しかし
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君と別れて(1933年製作の映画)

3.2

成瀬巳喜男の無声映画。
クローズアップが多用されており、言葉を交わさないが目線でのやりとりがとても印象的であった。

妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.5

 『東京家族』から始まった家族はつらいよシリーズの作品。成瀬巳喜男の『妻よ薔薇のやうに」のオマージュ作品でもある。
成瀬の作品を見ていないので、小津の『東京物語』からのオマージュ要素部分しか語れないが
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震える舌(1980年製作の映画)

3.6

破傷風の恐ろしさを痛烈に描いたサスペンス

 野村芳太郎監督が自身の娘の実体験を元に制作した医療サスペンス映画。厳しい父親の元教育されていた娘だが、ある日破傷風を患ってしまう。最初は病状もわからず病院
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.4

権力と闘う全ての人に捧げるヒップ&ホップムービー

サックスのソロから始まりゆったりとした雰囲気が出たと思ったら急にヒップ&ホップで女性が踊る姿から始まる本作。権力をテーマに黒人街で起こる様々な差別を
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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

3.4

湾岸警察署からの日本に対するサイレン
湾岸署警察を舞台に、人気シリーズのドラマが映画化された作品。1988 年に公開されて 以降実写邦画興行収入ランキング一位の座を維持し続ける超
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

モンタージュで導き出す“美”の形

1971年に公開された文芸ロマン映画『ベニスに死す』。静養のためにベニスに向かった老作曲家・アシェンバッハは、そこで出会った美少年・タジオをきっかけに、己の美の追求
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復活の日(1980年製作の映画)

3.2

『パニックを体験して、現実を見つめ直す』

1981年、世界中で軍事用新型ウイルスの開発を禁止された。しかし、米国は秘密裏に作り続け、ある日、強力なウイルスが施設から盗まれ、さらにそのウイルスは事故に
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父ありき(1942年製作の映画)

4.0

『父ありき』から見る理想の家族像

 幼少期から大人になるまでの父と息子の絆を描いた作品。主人公の父親役は、この作品で初主演となる笠智衆が演じる。笠は『父ありき』を皮切りに、数多くの小津映画で主演を務
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.4

『コンテイジョン』を通し考えるべきこと
 
 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。日本をはじめ大都市でのパンデミックを引き起こし、アメリカ合衆国では都市封鎖、日本でも緊急事態宣言が発令される
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.4

ロックに愛された生徒と、ロックを愛した男の成長物語

 ロックが大好きなネッドは自身のバンドをクビになる。お金に困ったネッドは、同居人である補助教員を偽り、短期でエレメンタリースクールの教員を務める。
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

 『鉄コン筋クリート』などを手がけたアニメ界の異端児スタジオ4°Cが描く生命の物語。少女琉花は生きづらい生活に嫌気がさしていた。幼い頃の記憶を辿り、水族館へ足を向けると、ジュゴンに育てられたという少年>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.6

こういう破壊的な演技をできる人間は少ないので趣里の演技力はすごいと思う。が、少し舞台っぽい演技なのでやはり映像向きではないとも思う。
動の趣里に対して静の菅田将暉であったが、菅田はこういう静かな演技の
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.7

1つの事件にずっと焦点を当てつつもあいだに複数の事件が挟まれて飽きの来ない展開だった。伏線もしっかり貼られていて面白かった。
印象的なのは結婚式のシーン。前田敦子のストーカー役に勝地涼なのはただただ笑
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

なぜか勝手に外国モノだと思っていたが日本人アーティストの作品だと見るときに知って驚いた。繊細な日本人らしい素敵な短編アニメーション。
おじいちゃんが潜水していって家族の記憶を辿る心温まる物語。ナレーシ
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.8

1993年にこのクオリティの作品を作り上げたティム・バートンは流石だなと感じた。
ストーリー展開は要所要所省かれたり繋がんないなと感じる部分があったがキャラクターの魅力で補われていた。

アース:アメイジング・デイ(2017年製作の映画)

3.6

映像が綺麗すぎたのと至近距離の撮影でこれ、CGじゃないの?とずっと疑ってしまった。鑑賞後に調べてやっとちゃんとドキュメンタリーだと認識しアースシリーズは凄いと再確認した。
前作のアースはうろ覚えだが全
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かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―(2018年製作の映画)

3.8

良い日本の映画。
心理描写も細部にこだわってるし、電車の景色も綺麗。映画的展開も気持ちいい。

近松物語(1954年製作の映画)

3.9

溝口作品初鑑賞。
カメラワークも気持ちよく、物語のテンポも文句なしだった。
男と女のどうしようもない恋心を繊細に描いていた。流石巨匠。
映画館で見れて良かった。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

ショートヘアでここまで美しい女性は見たことがない。
主人公の殺人事件を軸に荒々しく進むストーリーラインかと思えば20分程に渡る部屋で2人だけの会話シーンのゆったりさは心地の良さすら感じた。
同じような
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