R・ゼメキス監督『ベオウルフ/呪われし勇者』(07)。モーション・キャプチャーで再現されたCGキャラクターは謂わば人と怪物のキメラだ。自らが人間の側にいることを証明する為に彼らは常に怪物との戦いを必要>>続きを読む
『ソルト』。昨今のスパイ映画にあっては古色蒼然たる敵、「国家」を敢えて召喚しておきながら、それらが否応なく呼び込む「外的」対立構造を一人の女二重スパイの「内面」によって崩させようとする。大敵を迎え撃つ>>続きを読む
F・H・ドナースマルク監督『ツーリスト』(10)吹替え版。同監督の『善き人のためのソナタ』(06)同様、「諜報活動員が捜査対象に対して抱く親愛の情」が主題。最後のどんでん返しについてはV・ナタリの『カ>>続きを読む
飛翔する、無垢で自由な若かりし頃のマレフィセント。羽根をもがれるマレフィセントと落下、重力の主題。ドラゴンの主題。
M・ヴォーン監督『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)。キューバ危機を招いたのも回避したのもミュータントだった。ってな訳で60年代米を舞台に描かれるプロフェッサーXとマグニートの邂逅。若>>続きを読む
B・シンガー監督『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)。人間とミュータントが争いデストピアと化した世界を変えるため、ウルヴァリンの精神が過去に送られる。マイノリティ(ユダヤ人/黒人/同性愛者)問>>続きを読む
T・ベクマンベトフ監督『リンカーン/秘密の書』(12)。第16代大統領リンカーンが「斧」を片手にヴァンパイアと戦うのは彼が「丸太小屋」住まいから大統領にまで上り詰めた元祖アメリカン・ヒーローだからだが>>続きを読む
『ハート・ロッカー』。本作には2度、枝肉が登場する。冒頭の中型家畜(宗教事情を考えれば羊か)のそれは、直後の爆発処理失敗を強く暗示する。ところが、2つ目の、恐らくは牛枝肉の場合、それが示唆する物を特定>>続きを読む
K・ビグロー監督『ゼロ・ダーク・サーティー』(12)。それを果し得たのは義憤故か私怨からか。何とかビンラディンを見つけ出し殺したはいいが、その途端に自らの立ち位置を見失うCIA分析官マヤ。ビグローは「>>続きを読む
J・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)。2D吹替版だったせいか(肝心要のアライグマの声がどうにも素人臭い)今一つ乗れず。悪が星を滅ぼそうとするのに主人公らが友愛と音楽とギャグをもっ>>続きを読む
やはり、今テレビでやってる(2024.5.17現在)『ジュラシック・ワールド』はダメだ。玉木宏と木村佳乃の吹き替えが下手だから、ではない。「おばさんの彼、カッケェ」という台詞に代表されるように、男の従>>続きを読む
M・ティルドゥム監督『パッセンジャー』(16)4DX3D吹。独善的な男(Ch. ブラット)のロマンとご都合主義的物語に付き合わされる女(J. ローレンス)。女と眺望を絶佳と愛でる男=観客は気楽なもんで>>続きを読む
R・マーカンド監督『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(83)。Blu-ray発売記念放送@TV東京。加藤幹郎氏が指摘する様に、当該シリーズは冒険活劇映画の伝統を受継ぐ。本作のエンドアの森での戦いも『>>続きを読む
『スター・ウォーズ』旧三部作に比し新三部作が重い印象を与えるのには、時代背景や物語設定以上に、主人公らが一つの船に同時に乗らなかったことが関係していると思う。全員が同じ船の操縦席から同じ方向を見つめる>>続きを読む
4DX版を鑑賞。あまり椅子が動く意味は感じなかったが、久しぶりに映画館で見られてよかったです。