アガナシInOUsさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

4.0

久々にキング原作のホラー映画観て、この感じ!この感じ!って感じの満足感があった感じ。もっとイケるとすら思った。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.3

これは、後のストップモーション映画『ファンタスティックMr.FOX』に並ぶ家族映画かも。内容は勿論、普段の超構成美の他にも、カメラテクの使い所がグッと引き込まれます。

エンジェルス・イン・アメリカ(2003年製作の映画)

5.0

世紀末アメリカへの愛が、ホント抑えられんよ。全6話、猛スピードで完走してしまいました。

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.9

てっきり「実は残酷童話」系の映画化かと思ってたし、予告篇からして先入観があったけど、観ると「コメディー寄り」とすら言える全世代型のファンタジー映画でした。新喜劇みたいな場面もあるし。でも「おかしみ」は>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

3.9

不条理モノにして、勢いに任せた暴走エンドでは無くて、あくまでも物語前半から丁寧に描かれてきた主人公の人物像を守って、ジーンと終わってゆく(もしくは静かで無言の場面が挟まる)のが良かったです。

帰れない二人(2018年製作の映画)

3.8

賈樟柯監督が、セルフパロディとしてのエンタメ映画をやってること自体、驚いてるんですが、このゴタ混ぜ状態の物語から、17年の時間経過という現象を、巧妙に様々に、抽出していることにも驚けます。にしても、本>>続きを読む

新ドイツ零年(1991年製作の映画)

4.9

今まで観たゴダール映画の中で、最も良かったです。勿論難解だし、寓意に溢れてるけれど、それよりも「歴史映画の方法」としての編集が、本作で一つ極まってると思われて、幸せでした。

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

5.0

ほんと良過ぎて熱かったんだけど、やっぱ3話が1番良いです。札束で何度もブたれる場面からが、完全にその手のテクニックを使ったジャンル映画をやってて、爆笑してしまいました。この、急にブッ込まれるポップな感>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.5

個人的には「ゼロ時間」映画として面白かった一方で、「黙示録やりたかったんです」臭が強引すぎて冷めちゃったので、単純なスピード感の面白さだけが残りました。あと、ホットドッグ屋が『早春』から進化してた。

STOP(2017年製作の映画)

2.5

「面白くなさ過ぎて、逆にオモロい」が通じないホド面白くないわけですが、福島原発事故による前半の人間的狂気が、後半に一捻りされて政治(!)になってるのが、凡庸で、ギドクらしくなさ過ぎる。や、やめてほしい>>続きを読む

いのちの食べかた(2005年製作の映画)

4.4

捉え方によっては動物倫理クサい映画にもなり得るし、それでも全然良いと思いますが、本作は映像美を根拠にした機械礼賛/技術礼賛の要素が強く、しかもソレが面白いので、倫理クサさは極力薄まってると思います。

666号室(1982年製作の映画)

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内容はさておき、この映画で行われていることは、「映画が死に瀕しているか」という問いを映画監督に投げ掛けた上で、テレビそれ自体の横に座らせる(歩き回ってたけど笑)ことにより、即時的な緊張状態を演出するこ>>続きを読む

人類遺産(2016年製作の映画)

4.0

「ホモ・サピエンス=霊魂」的な映画でもあると思うし、少なくとも「存在のない動き」が面白い映画なので、邦題の「遺産」ばかりを観る作品じゃないと思う点で、よくある廃墟写真集なんかより相当良いのは確実なんだ>>続きを読む

青の稲妻(2002年製作の映画)

4.0

監督の作品の中で、しばしば多用される「異物表現」が本作ではあまり無かったので、少し物足りないかとも思いましたが、直接的な象徴のカツラを取るのとか超良いし、よりリアリスティックな完成度が高くて良かったの>>続きを読む

プリピャチ(1999年製作の映画)

3.4

この原発事故ドキュメンタリー映画は、主にインタビュー形式を取っているので、期待以上の暮らしぶりが撮影されてるわけではありませんが、構成自体は説得力があります。2年前のアレクシェーヴィッチ『チェルノブイ>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.5

授業の一環として鑑賞しましたが、ルピタ・ニョンゴが怖すぎて、授業登録切ろうかとすら思いました。

支離滅裂(1994年製作の映画)

3.3

3章それぞれのシュールさは退屈な印象を受けたし、映像の工夫も面白いわけじゃなかったです。それでも、エピローグはスタイリッシュで嫌な部分が出てて、秀作だと思いました。『ほえる犬は噛まない』とかのモチーフ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

シャーロット・ランプリング登場すると思ってなかったので、前半だけでもテンアゲ大優勝でした。チャン・チェンは登場するの知ってたけど、変な役してて後半サゲではありました。

メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

2.9

本篇の「おまけメイキング」扱いなら良いけど、ドキュメンタリーとしては陳腐ぃ感じがした。