じゃまるさんの映画レビュー・感想・評価

じゃまる

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好人物の夫婦(1956年製作の映画)

3.4

若い夫婦の家に、住み込みで若い女中が同居しているとは現代では考えられない生活。問題が起きるのは無理もない。
昔の人は言葉遣いが綺麗で気持ちいい。

放浪記(1962年製作の映画)

4.0

デコちゃんファンだけど林芙美子の小説はあまり好みではないので観るのを躊躇っていたが、観てよかったと感じた。

やさぐれて貧乏臭さが漂う演技は流石だったし、金ピカのイメージの宝田明が、肺病で陰気な売れな
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東京の女性(1939年製作の映画)

3.4

車のセールスをしている原節子は時代の最先端の女性としてカッコ良さを感じるが、妹は19歳にしては妙に子どもっぽい。

セールスマンが顧客を奪い合って、殴り合うなんてあり得ない。ましてや原節子にまで手を上
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嵐に咲く花(1940年製作の映画)

3.4

幕末から明治にかけての激動の時代の物語。黒川弥太郎と山田五十鈴のすれ違いの恋の話がメインだと思うけど、キャストに山田五十鈴の名前が無いのは何でだろ。

舞台は会津と横浜。農村の風景と既に洋風な建物が建
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新しい背広(1957年製作の映画)

3.6

戦後、外地から引き上げてきた貧しい兄弟が、お互いを思い遣る気持ちから自分の希望(兄は結婚、弟は進学)を諦めようとする話。現代の感覚だと、それでいいの?というラストだが、短いので続きが見てみたくなった。

さらばラバウル(1954年製作の映画)

3.2

漫画家水木しげるが片腕を失った激戦地ラバウル。日本軍の人命軽視に対する問題提起やラブロマンス要素もあり、あまり悲惨な描写は無い。

岡田茉莉子が正に白衣の天使。

女医の診察室(1950年製作の映画)

2.8

余命幾ばくもないのに命がけでかつての恋人の妻を手術して助ける女医の感動の物語なのだが、ツッコミどころが多すぎ。

執刀医が鎮静剤を何本も打ちながら手術するなんて有り得ないし、使ったガーゼみたいな物を床
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南太平洋波高し(1962年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ニュー東映にしては豪華キャスト。

梅宮辰夫が若くて痩せていて、自分がテレビで見ていた姿とは別人のようでカッコいい。だけど特攻で成功するのは出来過ぎでは。

下町(1957年製作の映画)

3.8

無骨だが子どもに優しくナイスガイな三船が時代劇とは違った魅力でカッコいい。三船に思いを寄せ、突然の不幸に見舞われる山田五十鈴の演技も素晴らしい。

また、淡路恵子、田中春男、村田知栄子、多々良純らのキ
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怪談お岩の亡霊(1961年製作の映画)

2.8

お岩さんの呪いよりも伊右衛門(若山富三郎)の極悪非道ぶりの方が怖い。

薄雪太夫より 怪談 千鳥ヶ淵(1956年製作の映画)

3.0

怪談というより悲恋もの。心中して一人生き残れば、こうなるよねという話。
錦之助にしては珍しく終始ナヨナヨしていて頼りない。

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

これぞ四谷怪談と思えた怪談映画の秀作。

今までに観た作品ではスターに気を遣って伊右衛門が悪に振り切れていない作品もあったが、こちらの天知茂は色悪といわれる伊右衛門に相応しく外見は男前だが根は極悪。
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待ち伏せ(1970年製作の映画)

3.0

東宝、大映、東映、日活の4大スター競演。
三船と勝新はイメージどおりの役で見せ場もあったが、錦之助と裕次郎は似合わない役で気の毒。

剣鬼(1965年製作の映画)

3.4

花を育てたり走って馬に追いついたり、微笑ましさも感じる前半だったが、居合術を身につけてからはガラリと雰囲気が変わり、血生臭い話で悲劇的。

怪談三味線堀(1962年製作の映画)

3.2

品川隆二ら三人の男達が極悪すぎるので幽霊に祟られて相討ちになる展開は痛快だし、開始早々刺されて退場した伏見扇太郎の伏線も回収されてスッキリ。

個人的には風呂場にヘビがいる方が怖かった。

海の百万石(1956年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

江戸時代に実在した加賀の商人、銭屋五兵衛の物語。五兵衛の千恵蔵も息子の橋蔵も商人なので帯刀しておらず、チャンバラはハラハラした。

吉田義夫が医者なので何か起きると思ったが、珍しく最後まで善人役。

唄祭りかんざし纏(1958年製作の映画)

3.2

唄祭りというだけに美空ひばりは勿論、東千代之介の歌も聴ける。

クライマックスの大乱闘で、三代目朝汐太郎ら現役力士が丸太や梯子を振り回して悪党を退治するシーンが痛快。

怪談本所七不思議(1957年製作の映画)

3.0

新東宝【公式】チャンネル天知茂没後40年追悼企画らしいが、天知茂は極悪人の役。でも主演の役者さんより存在感があった。

のっぺらぼう、ろくろ首、から傘など古典的なオバケはチープで笑ったが、突然ヘビが出
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出世武士道(1961年製作の映画)

3.7

正義感が強いが少し間が抜けていてお人好しの侍の役は、東千代之介にとても似合っている。

悪役はオネエ言葉の田中春男や堺駿二などコミカルで憎めないし、成敗のされ方も漫画みたいで楽しかった。

ひばりのおしゃれ狂女(1961年製作の映画)

3.0

菅貫太郎が登場した時点で、あとの話の展開はだいたい分かるので、見どころは美空ひばりの狂女の演技のみ。

水島道太郎は美空ひばりの相手役にしては年齢差があり過ぎるのでは。

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

3.5

東映の『怪談牡丹燈籠』が全然怖くなかったので、怖いものを観たくて鑑賞。

前半は映像も音楽もホラーらしくて良い雰囲気だったが、小川真由美の登場とともにコメディに路線変更。

怪談牡丹燈籠/怪談牡丹燈篭(1955年製作の映画)

2.8

『牡丹燈籠』という題名は知っていたが話は知らなかったので観てみた。

夏なので背筋が凍るような映像を期待したが、骸骨が出てきて笑ってしまった。

弥太郎笠(1960年製作の映画)

4.0

股旅物はあまり好みではないけど、錦ちゃんの作品は別。めちゃくちゃ似合っていてカッコいい。

「もう我慢できねぇ。見てろよ、一人残らずたたっ斬ってやるからな!」
ラストで盛り上がりは最高潮。当時の劇場の
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怪談一つ目地蔵(1959年製作の映画)

3.6

昭和の怪談映画の鑑。ヒュードロドロの音楽に、「それは、こんな顔かい」と言ってオバケの顔になったり、地蔵の目が光ったり。

因果応報で、怨みを買うような悪事を行なった者が全て祟られるのでスッキリする。特
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あばれ振袖(1955年製作の映画)

3.2

錦之助23才の時の作品。若々しくてチャンバラもキレがある。味方は龍崎一郎と堀雄二で東映時代劇では珍しい配役。堀雄二は風車の弥七みたいな役だが、あまり似合わない。

タイトルの意味が全く分からなかった。

笛吹若武者(1955年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大川橋蔵の映画デビュー作。一ノ谷の戦いで弱冠17才で討ち死にする平敦盛を演じているが、悲惨な結末ではなかったのでホッとした。

ひばりの お嬢さん社長(1953年製作の映画)

3.2

美空ひばりが歌ってお芝居をするアイドル映画だけど、貫禄十分でとても16才には見えない。佐田啓二と月丘夢路が美男美女で華を添えている。

続 青い山脈(1949年製作の映画)

3.4

肝心の理事会は、アホな生徒が書いた手紙を釜足さんが読んだりしてコミカルな雰囲気になったのは良かったけど、原節子が多数決で支持される決め手がイマイチ分からなかった。

ラストの軽快な音楽と、海に向かって
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青い山脈(1949年製作の映画)

3.4

「母校を愛する熱情のために...」とか言って杉葉子を虐める女学生達が、洗脳されている信者みたいで怖い。ハンカチ噛んで泣き喚く姿はマンガ以外で初めて見た。

この作品は何年か前にNHKのBSで観たのだが
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百面童子 完結篇 イスラムの女王(1955年製作の映画)

3.0

完結編では関係者一同がイスラム王国に渡航。ドームのある建物だけはそれなりだが、その他もろもろはイスラム教を分かってない印象。
そもそもバテレン坊ってキリスト教徒じゃないの?

とはいえ、当時の撮影技術
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百面童子 第三篇 バテレンの宴(1955年製作の映画)

3.0

第三部から堺駿二がイスラム王国の公爵として登場し、コメディ度がアップ。

マリヤ姫とギヤマン鏡の争奪戦の様相を呈してきたが、マリヤ姫がイマイチ魅力的でないのが辛いところ。

百面童子 第二篇 サタンの窟(1955年製作の映画)

3.0

タイトルクレジットでは『百面童子?』と、謎の人の設定だが、第二部でバレバレ。

百面童子 第一篇 ギヤマンの秘密(1955年製作の映画)

3.0

『月光仮面』のような子ども向けヒーロー物で、付けているお面が次々に変わるので百面童子なのだが、あまりカッコ良くない。

第一部は百面童子が火炙りにされているところで終了するので、続きが気になる。

若桜千両槍(1960年製作の映画)

3.4

千代之介は槍の達人だがあまり強そうではないし、師匠の大河内傳次郎も槍を持つシーンは全く無い。チャンバラは若山富三郎が盛り上げている。

ストーカーみたいな奴に狙われている丘さとみを放っておくのでヤキモ
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