ステゴサウルスさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.2

瑞々しい人生の断片を、誠実に純粋に切り取った青春映画。青春のネガティヴな情景や感情にもしっかりと目を向け、取り入れたリアリティが素晴らしい。

映画が素敵だと思う一つの要素は、「その時にしか撮れなかっ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

好きな映画は?と問われたら、最初にベイビードライバーと答える。
それほどのエネルギーがあった。滲み出る情熱と愛情。

僕にささったのは、ベイビーと音楽との関係性。音楽は安定剤であり、逃避であり、救いで
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.1

人々が「無知のベール」を被り、それぞれの立場を忘れた時、初めて人は平等になれる、みたいなことをジョン・ロールズは言った。確か。


この映画は休日に補修をくらった5人の高校生が、次第にそれぞれの悩みや
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

50年代のハリウッドの空気をドカンと感じる、熱量に溢れた作品。

20年代ハリウッド、サイレント映画からトーキー映画への過渡期を舞台に繰り広げられる物語は、最初から最後までノンストップで、音楽にダンス
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台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

4.0

台北の若者たちの、繰り返しの日々の中にある、ドラマチックな1つの夜。
キュートな音楽と、ちょっと間の抜けた登場人物たちが繰り広げる一晩の出来事は、『ローマの休日』を想起させる上質なコントのようだった。
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.4

叔父さんといとこと姉ちゃんと、喧嘩してヘソ曲げて、映画館で観れなかった作品。

美しい星(2017年製作の映画)

3.5

人類の次のステップにいる人間、というのはいつの時代にも存在する。人類を進歩させ、世界を創っていく存在。宇宙人って未来の人類だ、って言うもんな。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

固定された視点は、雁字搦めな彼の心。
マンチェスターの冬は目に刺さる白さで、その中に向き合えない記憶を隠している。
途切れない音楽は、我に返る隙間を埋めるための慰め。
過去は今も思い出にならず、生々し
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