メラさんの映画レビュー・感想・評価

メラ

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BEGINNING/ビギニング(2020年製作の映画)

4.5

【箱に入ってる従順は"支配"か"復讐"か?】
■あらすじ
ジョージア正教会の信者が国民の大半を占めるジョージアの郊外、少数派の「エホバの証人」の教会「王国会館」に突然火炎瓶が投げ込まれ、教会が全焼して
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.3

【人ってのは思ってもいなかった風に変わるものだからね】
■あらすじ
毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。
ある日、うららがアルバイ
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イントロダクション(2020年製作の映画)

3.3

【広がる余白の前に佇むスキンシップの愛情たち】
■あらすじ
将来の進路も決まらず、何者にもなれずにいる青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追うため海外へと旅立った恋人ジュウォン、
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.3

【受難を乗り越えて継承される人種の尊厳】
■あらすじ
17歳のサーリャは幼い頃から日本で育ったクルド人。
「クルド人としての誇りを持て」という父の教えのもと、毎日クルド語の祈りを捧げている。
そんな中
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ドンバス(2018年製作の映画)

4.7

【ブラックボックス化された暴力、鉄槌を下す監督の怒り】
■あらすじ
クライシスアクターと呼ばれる俳優たちを起用して作るフェイクニュースから始まり、支援物資を横領する医師と怪しげな仕掛人、湿気の充満した
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.6

【言語化不能な感情は社会の刺激で醸成し爆発する】
■あらすじ
オーストラリアのタスマニア島で暮らす1人の青年は、孤独な人生を送っていた。周囲からは名前を逆から読んだ「Nitram (ニトラム)」と呼ば
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.4

【自分だけの理想郷は宗教や他者は介在出来ない】
■あらすじ
学生運動にも学問にも宗教にも意欲を喪失したパリの学生シャルル。二人の女性アルベルトとエドは彼を愛し、友人ミシェルにも支えられるが、ジャンキー
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.1

【異なる世界線でも愛情は跨ぐか?】
■あらすじ
ある日、巨大モンスターから少女を救い出したドクター・ストレンジは、その少女がマルチバースを移動できる能力を持つことを知る。やがて彼は、悪の存在から狙われ
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

4.0

【感染される病・暴力性は綿密な歴史に地続きしていく】
■あらすじ
インフルエンザ流行中の2004年のロシア、エカテリンブルク。ペトロフは高熱にうなされ、妄想と現実の間を行ったり来たりする。その妄想は幼
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

4.0

【断片的な記憶の想起と感情の積み重ねに立ち直る道あり】
■あらすじ
親友グレイスを失ったオーブリー。 悲しみに耐えきれずグレイスの家に忍び込む彼女だったが、翌朝目覚めると人々の姿が忽然と消え、見慣れた
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

5.0

【愛は生きる糧 〜同期づけた精神世界と住人の目線がリンクした"人生"の映画〜】
生きていくと若い頃は理想を追い求めていき誰かの事を愛するようになる。
その一方で誰かに愛されたいという想いも生まれ共に過
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囚われの女(2000年製作の映画)

4.8

【同一空間に2つの思想 〜事実を論理的に追う男、幻想を感性的に与える女〜】【シャンタル・アケルマン映画祭】
■あらすじ
祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌとともに豪邸に住んでいるシモンは、アリアーヌ
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オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

4.7

【知恵も勇気もない空疎な言葉に人はついていかない】【シャンタル・アケルマン映画祭】
■あらすじ
東南アジア奥地の河畔にある小屋で暮らす白人の男オルメイヤー。彼は現地の女性との間に生まれた娘を溺愛し外国
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

【性愛は容易でも真の愛情は簡単にはいかない】
■あらすじ
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる
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アメリカ・ラティーナ(2021年製作の映画)

3.4

【サスペリアとアングスト…合体しちゃえ♪】【イタリア映画祭2022】
■あらすじ
中年の歯科医マッシモは、新興都市ラティーナの庭付きのモダンな邸宅で、妻と思春期の娘2人と平穏に暮らしていた。しかしその
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笑いの王(2021年製作の映画)

1.0

【俺SUGEEEアピールしながら盗作とパロディの境を熱弁】【イタリア映画祭2022】
■あらすじ
19世紀から20世紀にかけてナポリ演劇を代表する劇作家・役者だったエドゥアルド・スカルペッタの栄枯盛衰
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ディアボリック(2021年製作の映画)

3.1

【仮面の表裏】【イタリア映画祭2022】
■あらすじ
1960年代、架空の国クレルヴィル。冷酷非道な連続強盗犯ディアボリックは、富豪の夫を亡くし南アフリカから帰国したレディーのエヴァ・カントが持つピン
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息子の部屋(2001年製作の映画)

3.2

【身内の喪失と他者の実存・体験はどこまで寄り添えるか?】【イタリア映画祭2022】
■あらすじ
イタリアの小さな港町で、家族と平穏な日々を送る精神科医のジョヴァンニ。ある日曜日、彼は息子と過ごす予定だ
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3つの鍵(2021年製作の映画)

2.9

【選択・行動には責任が伴うが悪い方向にいっても"時効"はある】【イタリア映画祭2022】
■あらすじ
ローマ の高級住宅街。同じアパートに住む3つの家族。 顔見知り程度の隣人たちの扉の向こう側の顔を誰
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.4

【愛と依存の境目はグラデーションなファンタジー版「愛がなんだ」】
自動車事故をきっかけにチタンプレートを埋め込まれた少女を捉えたSF映画。

凄い映画を見ました。
絵的に強烈なのも勿論あるけど、目に見
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

【翻訳から伝達に変わる家族愛の雪解け道】
耳が聞こえない家系で唯一聞こえる少女の合唱を通じて様々な出来事に遭遇するヒューマンドラマ映画。

「エール」未鑑賞ですがストレートに良い作品でした。

これま
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野蛮人として歴史に名を残しても構わない(2018年製作の映画)

4.2

【史実再現には歴史修正とポリコネの仁義なき戦いがつきもの】
1941 年 オデッサで起きたルーマニア軍による市民の虐殺という題材を、ルーマニアの負の歴史を再構築しようとする演出家マリアーナの視点で鋭く
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.8

【前世と来世の交差点「現世」には神秘が宿る場所があるらしい】
死を間近にした男が様々な幻想に出会い森に入って様々な出来事に会うファンタジー映画。

アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2022より。
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.3

【隠された本能の目醒め】
ベジタリアンの獣医志望の女学生が肉を食べて徐々にカニバリズムに目覚めるスリラージュブナイル映画。

「TITANE/チタン」公開記念に。
ベジタリアンの厳しい家系で育った少女
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アーフェリム!(2015年製作の映画)

4.4

【暴言の根幹は縦割り社会の摩擦にあり】
地主の金を盗んで逃げた奴隷を追う法執行官と息子を描いたヒューマンドラマ映画。

JAIHOで初ラドゥ・ジュデ作品を見ました!
19世紀のルーマニアを舞台にロマ民
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.6

【偽りの救済/愛を信じて地獄へ堕落】
寂れた炭鉱の町で不倫をした男が怪しい仕事に手を出して様々な出来事に遭遇するヒューマンドラマ映画。

「タル・ベーラ伝説前夜」にて。
この作品を皮切りに「サタンタン
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映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

4.0

【怪獣同士が玉突き事故してる映画ってワクワクするw】
松野家の6つ子が大企業の社長の養子になるために奮闘するが…な実写アニメ映画。


型破りな映画って感じで面白かった。おそ松さんの映画らしいかどうか
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ジャネット(2017年製作の映画)

1.2

【怒りの爆発 メタル音楽を添えて】
ジャンヌ・ダルク幼少時代を描いた伝記映画。

幼少期の出来事をオペラ形式にした本作で、前評判から面白そうと思い鑑賞したものの自分には合いませんでした。。

この映画
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.4

【復讐と贖罪の交錯】
冤罪で死別した母親の復讐と生き辛さを描いたヒューマンドラマ映画。

イラン映画の中でも根深く取り扱われる「死刑」を冤罪サスペンスに昇華したお話。

何方かと言えば、日本の昔話「
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金の糸(2019年製作の映画)

3.1

【行動で後悔した人、失った人の葛藤】
とある老紳士、淑女の出会いを通じて様々な事実が判明するヒューマンドラマ映画。

全体的に渋めなドラマ映画って感じがしました。
電話上で豊かな生活を送っているように
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アウトサイダー(1981年製作の映画)

3.3

【身を削りながら夢へ進む偽りの救済】
かつて芸術家へ進もうとしたヴァイオリン奏者の男の行方を追ったヒューマンドラマ映画。

「タル・ベーラ伝説前夜」にて。
「Family Nest」「Prefab P
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.4

【映画で人生をお祭り喜劇にしよう!】
有名監督が療養しに向かうが様々な問題を抱えてしまうヒューマンドラマ映画。

400本目はフェリーニ代表作にしました。
フェリーニ「道」よりも好きかもしれない。
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麻希のいる世界(2022年製作の映画)

4.7

【捨身タックルの「推し」に悲劇と喜劇の表裏一体あり】
重病の少女と秘密めいた少女が惹かれ合い様々な出来事に遭遇する青春音楽?映画。

第22回東京フィルメックスで「春原さんのうた」に並ぶ「なんで現地で
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奇跡(1954年製作の映画)

4.9

【人を想う信心は宗教を超越する】
自らをキリストと信じる青年が彼の家族に起きた悲劇に向き合うヒューマンドラマ映画。

大傑作でした。
この映画を見終わった時に涙が止まらなくなりましたが、それは出来事そ
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怒りの日(1943年製作の映画)

3.9

【人の「怒り」は都合の良い宗教よりも本物だぞ、と言わしめる教訓映画】
とある女性の鬱憤と発散で思いも寄らない方向へ転落するヒューマンドラマ映画。

キリスト教の「終末思想」を題材にした本作ですが、個人
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

5.0

【喪失感への気遣いは会えない悲しさから見守る優しさへ昇華する】
コロナ禍で自粛生活が続くと個々人の意思は見えづらくなる。
何気ないやり取りをしている相手は(当たり前だが)何かしらの想いを抱えて生きてい
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