【マイノリティと権威主義で生まれたエゴという贅肉】
■あらすじ
アメリカの5大オーケストラで指揮者を務めた後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に女性として初めて就任したリディア・ター。>>続きを読む
【仮想の母子を引き裂く娼婦の万感性】
■あらすじ
大阪の旧赤線地帯。19歳のトメはドヤ街の近くで客を引く売春婦である。
弟の実夫は少し知的障がいがあり、母よねは40歳を過ぎてなお現役の同業者。
ある>>続きを読む
【船が守り続けた創造性の救済神話】
■あらすじ
「ぼくの好きな先生」「人生、ただいま修行中」などで知られるフランスのドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールが、パリのセーヌ川に浮かぶデイケアセンターの>>続きを読む
【過去の私達"他者"と共に歩む自己決定の物語】
■あらすじ
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。
そこ>>続きを読む
【Super Ladie and Gentlemen】
■あらすじ
世界を支配しようとする大魔王クッパを、キノコ王国のピーチ姫は民たちと迎え撃とうとしていた。
そんな中、マリオは双子の弟・ルイージをク>>続きを読む
【都市の生命に宿る人生の輪廻】
■あらすじ
地盤沈下が進んだため「鬼城」(ゴーストタウン)と化してしまった地方都市。地質調査にやって来た測量技師の青年ハオは、廃校になった小学校の机の中から、自分と同じ>>続きを読む
【愛することへ折衷するジレンマ】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
アケルマン自身が演じる名もなき若い女性がひとり、部屋で家具を動かし手紙を書き、裸で砂糖をむさぼる。部屋を出た彼女は>>続きを読む
【目に見える偽りの憎、目に見えない真の愛】
■あらすじ
劇場版第26弾となる本作の舞台は、東京・八丈島近海にある、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」。そこで、ひと>>続きを読む
【音で追跡したモノリス達の切磋琢磨】
■あらすじ
仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパー>>続きを読む
【神と化したロバが玉座を降りるとき】
■あらすじ
愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。
心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとしてサーカス団で生活していたが、ある日サーカス団>>続きを読む
【現代の魔女狩りに立ち向かった人々の軌跡】
■あらすじ
1960年代末、同性愛に対する差別がはびこる中、教え子の青年と恋に落ち、教唆罪で投獄された実在の詩人で劇作家アルド・ブライバンティの人生にインス>>続きを読む
【歩く教典の沈黙にある理由】
■あらすじ
ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作では、ローマ教皇の真の姿に迫る。2013年から9年間、37回の旅、53か国を訪れた教皇の旅の膨大な記録映>>続きを読む
【旅する遺灰に宿る物語性の想起】
■あらすじ
1936年、ノーベル文学賞受賞作家のピランデッロが死去。ムッソリーニは、その遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようやく遺灰は故郷シチリアに帰ることにな>>続きを読む
【台所で唱えた"感傷"を世界に拡充してみたら…?】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
ポーランドやウクライナ、東ドイツといった、ソ連崩壊後の旧共産主義国の都市とそこで暮らす人々の姿を>>続きを読む
【ロミジュリな恋愛だな!←すまん、貴方のファム・ファタールじゃないんだわ】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
美容院やカフェが並ぶパリのカラフルなブティック街を舞台に、そこで働く従業>>続きを読む
【燃え上がる恋愛、色々なシチュエーションでやってみた!】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
ブリュッセルの暑い夜、眠りにつくことのできない人々。ある者は恋人の腕のなかに飛び込み、ある>>続きを読む
【母に宛てた懺悔型Vlogツアーへようこそ!】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
路地、大通りを走る車、駅のホームで電車を待つ人々、地下道…… 1970年代ニューヨークの荒涼とした街>>続きを読む
【ピエロになった少女の独壇一人相撲劇】【シャンタル・アケルマン映画祭2023】
■あらすじ
当時18 歳だったアケルマンが、ブリュッセル映画学校の卒業制作として初めて監督、主演を務めた記念すべき処女作>>続きを読む
【弱肉強食で支配しようとした傲慢な欺瞞】
■あらすじ
男女4人のアメリカ人ドキュメンタリー撮影隊がグリーン・インフェルノと呼ばれる南米アマゾン奥地を探索中に消息を絶った。
救助隊が結成され、現地に向か>>続きを読む
【ロシア近代史VRツアーへようこそ!】
■あらすじ
過去と現在、うつつと幻想が交錯する不思議な時間旅行がいま始まる。案内人である現代の映画監督と、19世紀フランスの外交官が、ロシアが世界に誇るエルミタ>>続きを読む
【清貧を目指した修道女「この世界では常識に囚われてはいけないのですね!」】
■あらすじ
ヒロインの映画を作り続けてきたS・ニッキャレッリ監督(『ミス・マルクス』)の5作目は、女性の修道会のための独自の>>続きを読む
【神罰の地上代行者になった女性の心境】
■あらすじ
経済的に恵まれた家庭に育った22歳のオルガ・ヘプナロヴァーは、1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆にトラックで突っ>>続きを読む
【目に見えない力と心境、スクリーンに全部乗せしてみた!】
■あらすじ
ローマで娼婦ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生。
その4人目のターゲットにされたコールガールのディアナもまた殺人鬼によって車>>続きを読む
【自らメルヴィルの白鯨になろうとした男の波紋】
■あらすじ
恋人アランを亡くしたショックから、現実逃避するように過食を繰り返してきたチャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、大学のオンライン講座で生計を>>続きを読む
【形勢逆転はマルチバースの出来事と連動しているかもしれません】
■あらすじ
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、 盛りだくさんのトラブルを抱えた>>続きを読む
【文化の発達で辿るジョージア史の本質】
■あらすじ
「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで日本でも知られる、ジョージアの映画監督オタール・イオセリアーニ。
劇映画のほかにも中・短編のドキュメ>>続きを読む
【想いは出会いで得たプリズムを通じて行動・仕草に変換されていく】
■あらすじ
光をテーマにした短歌コンテストで1200首の中から選ばれた4首の短歌を原作に、この世界を生きるための支えとなる光のありかを>>続きを読む
【映画を撮る事への本懐と暴露される真実】
■あらすじ
「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督にな>>続きを読む
【筋を通すのは一筋縄にはいかない】
■あらすじ
頭部を負傷して意識を失った建築家フランクが、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。
記憶の一部が吹っ飛び、この異常な状況が>>続きを読む
【循環する暴力と密告の歴史】
■あらすじ
現代のパリ。とある試写室に男たちが集い、席に着くなりタバコを吸い始める。スクリーンには、豪邸で酒を飲みゲームに興じる大人たちを少女が射殺するシーンが映し出され>>続きを読む
【産業革新が齎す人間の流動性と組織の形骸化】
■あらすじ
セネガルの森に住むディオラ族。男たちは川で洗濯をし、女たちは弓矢で鹿を狩って暮らしている。女祈祷師のバディニャ、狩人の女ゼズヴェ、そして、怠け>>続きを読む
【誰かの人生の一部になりたい憧れとアンビバレント】
■あらすじ
モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラ。彼女の、古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く旅は、恋人にドタキャンされ、急遽一人旅に。>>続きを読む
【有名人と金持ちを嘲笑う皮肉屋】
■あらすじ
場所は高級レストラン。「ありがとう。ごちそうさま」と、恋人のヤヤ(チャールビ・ディーン) に言われ、憮然とするカール(ハリス・ディキンソン)。2人ともファ>>続きを読む
【神のみぞ知る世界で制する神力の極意】
■あらすじ
17世紀イタリア。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは6歳で修道院に入る。
純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある>>続きを読む
【エゴと情愛と献身の境は何か?】
■あらすじ
14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。
今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の>>続きを読む
【映画で現出する見えない心の距離感の変化】
■あらすじ
男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。
取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言>>続きを読む