田に終わる御茶ノ水に近い駅さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

田に終わる御茶ノ水に近い駅

田に終わる御茶ノ水に近い駅

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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.3

名前だけは聞いたことがあったので、Amazon primeのおすすめをきっかけに視聴。

設定の所々に古さを感じたが、一方で退屈な感じは全くしなかったのが何とも不思議だった。
10年後の宿題になりそう
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.3

核の対する恐怖を描く。
確かにそれがテーマだったのかもしれないか、今観ると戦争そのものに対するリアリティがある。
セリフ、小道具の使い方、映像の見せ方、その全てに生々しい生と死の境界を感じた。

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の内容に文句は無し。
日本語版のタイトルが少々的外れだった気がしたのが残念。

この映画はベルリン陥落からドイツ敗戦までの時期を舞台に物語が進んでいく。
それ故にこの物語は絶望に包まれた雰囲気を武
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楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

4.5

昔レンタルして観たがYoutubeで限定公開されていたので再視聴。

まずはキャストの紹介を。
監督は水島精二、脚本は虚淵玄、演出は京田知己
メインキャラクターの声優は釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史
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BLACKFOX(2019年製作の映画)

2.5

Youtubeにて無料配信されていたので視聴。

キャラデザも動きも音楽も声優も良い。しっかりと予算は投じてると思う。

だが、ストーリーが何もかもを残念にしている。
音楽、展開、演出、世界観、全て利
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.6

1シーン1シーンで見ると完成度は高い。
『追突』や『刑事コロンボ』など有名作へのリスペクトも感じられて良かった。

だが少々見せ方として工夫の余地が残るように思われる。
そのせいかどうも消化不良感が残
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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

色々言われてた1本目にしっかりと意味を与えるストーリー。

そしてアニメーションとしても1本目とは違う魅力の出し方をしている。
1本目ではメカ的なロマンがつまった絵だったが、今回はエヴァ的な生物的魅力
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交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

4.0

まずは冒頭の戦闘シーン!
ロマンの塊みたいな兵器とアングルの数々。これが見れてこそSFロボット!
ミサイルとかの空間的な軌道で魅せてくるのは色々あるけどこれはその完成形の一つだと思う。

時系列ぐちゃ
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樹海村(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

とりあえず主題歌がCHiCO with HoneyWorksってことは言っておく。
※これは紛れもなくホラーです。アイのシナリオとかは思い浮かべないことをおすすめしますw

ストーリー構成は微妙かな。
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.3

初めて観たが、確かにこれは名作。
東洋が西洋の力に飲み込まれていき、そして最後には自分自身に飲み込まれていってしまう歴史を見事に描ききっている。
日本人として満州国をこのように描くことは出来ないだろう
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やはり原作のコンセプトが素晴らしいのだろう。
手を動かし、笑顔を作り出す瞬間の底知れぬ闇はきっと家族よりもっと上の構造の問題を見据えている。

演出も上手くできていて自然に涙が浮かぶ。
音楽自体も良か
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.5

凄い昭和な感じな男らしさかと思いきや...

どこまでも続く青空と果てしなく広がる雲。
そこはどこまでも孤独でそして自由だ。
とまぁそんな良さを全面に押し出しているが、古臭さは感じない。ノスタルジーは
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

前回金曜ロードショーで見て、今回はTSUTAYAでレンタル。

テレビ放送では色々カットされてたんだなあと文句も垂れつつ、2回目視聴はブランデー片手じゃないと覚悟が決まらなかった程には心を打たれていた
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

以下一言感想。
最高!

もうちょい具体的に。
映画館で手のハンカチを引きちぎらんばかりに弄ぶことになった。

では中身のある感想を。
まずはストーリーが素晴らしい。
映画で映画制作を描くという時点で
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

市街戦は確かに凄かった。
武器を持たない視点でここまで魅せられたのは映像の偉大さが光るが故。

ただ他のシーンに関してはモビルスーツ自体の機構の複雑さに反して戦闘はミサイル演出中心に。これではマクロス
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.8

こういういかにも少女漫画っぽいのは駄目かなって思ってたけど、意外に良くて最後まで観て満足してしまった。

というわけで、青春映画としての完成度は高い。メインターゲット層じゃないかもしれないが、男にも十
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攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

少し練りすぎた感。
ストーリー展開は身力なんだけどその分キャラの魅力が影を潜めてしまった感じ。

現在の少子高齢化と分断化が進む社会に対するシニカルな切り口を感じたのは良かった。その意味での重みはテレ
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シー・フィーバー 深海の怪物(2019年製作の映画)

4.0

個人的には結構好きだった。

地球中開拓し尽くした感じな人類だけど、やっぱり自然というものが持つ質量感は尋常ではないということを思い出させてくれる。
日本人には理解しやすい自然感だったと思う。

閉鎖
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.3

美しいの一言。
この作品にある独特の暖かみと清浄さは、西洋化の中で貴重な芯の通り方であるような気がする。

裏テーマが娼館というのはなかなかだが、それを描き切るのはやっぱりジブリ!

エリカ&パトリック事件簿 踊る骸/ヒドゥン・チャイルド 埋もれた真実(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ナチスもっと言えば戦争という狂気。
それが持つ重みを感じさせる一本だった。

国家や民族という大きな枠組みで捉えても見えてこない、個人としての戦争が見えてくる。
その感覚が保存されているのは素晴らしい
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

フランス映画らしいブラッキーさ溢れる作品。

だがそれがきれいに映るからこそ、不謹慎という言葉は相応しくない。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

目が離せない。
異空間に迷いこんでしまったようにすら感じさせる芸術的なグロテスクさ。

美しい映像と独特のリズム。その中で行われていく現代社会には理解できない異文化の数々。

文化人類学的な観点はもち
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で4D視聴。

まずは描写が美しい。最後の雨に沈んだ東京はある種のロマンすら感じさせる舞台設定で、そしてどこまでも透き通った感触がある。

次に内容。
個人的にはセカイ系を押しだしてくれたという
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

縁があって試写会で過去視聴。

映画で圧倒されたという感覚を味わったのはこれが唯一無二。
恐ろしい程に感動が襲ってくるのにそれにまだ名前を付けられない自分がいる。

もう少し成長してから観たらきっとも
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.5

引き込まれるストーリーではある。
主役級の人が目白押しでかなりキャストは豪華。
全体的に緊迫感が伝わってきて、雰囲気も出ている。

少しストーリーのコンセプトが散逸しているように感じたのが玉に瑕。

カウントダウン(2019年製作の映画)

4.3

終始ハラハラして、でもグロテスク寄りな描写も無し。素直に見せ方の上手さを感じた。

MORTAL モータル(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前半部分は人から外れた何かとして生きることの難しさとそこからの救いが描かれていて、独特の世界観やフィヨルドの美しさと共に魅力が感じられた。

後半は主人公の異能の起源に話が向かうのだが、北欧神話をネタ
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.5

オリジナリティ溢れる面白さ(と棘)があった。

メルヘンでノスタルジックな世界観には冒頭ちょっと不安もあったが、この作品のテーマの本質は変化だと気づいた時に一気に引き込まれた。
詳しくは言及しないが、
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

まずは庵野監督にテレビ版の「おめでとう」を言いたくなった。
私もきっとこんな感じで幸せになることを目指すべきなのだろう。

私はまだその段階にいないから勝手に寂しく感じてるけど...
エヴァ(とそこで
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ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.3

おもしろく無い訳ではない。
一言で言うなら観て良かったという言葉が相応しい。
やりたいことも伝わってきた。

ただ偶に無理のある展開があるのと不快感高めなシーンが多いのは気になる。
それらのシーンも意
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劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景(2007年製作の映画)

4.8

何度見ても素晴らしい。

音楽、ストーリー、世界観どれを取ってもここにしか無いものをしっかりと感じる。

一度はまると抜け出せない沼。
実際もう初視聴から5年は経ってるのに、ここの雰囲気は忘れらない。
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.0

絵は綺麗。音楽も良い。
力が入っているというのは伝わってきた。
エンディングとかでちょっとした原作リスペクトを感じたのも好印象。

ただ原作の原型が見えないくらいに色々足して風呂敷を広げている割に、そ
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ミュウツーの逆襲 完全版(1998年製作の映画)

4.8

泣ける。
ここ一年で一番泣けた。

子供の見るものと侮るなかれとかいう話ではない。そういう前提無しで最高の一本。

ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

4.5

予告編から受けるジャンキーさは全く無く、意外性もあった。演技や音楽の演出もハイクオリティ。
ドキドキ感や伏線もしっかりしていて、映画としての構造もしっかりしている。

文句なしの映画!

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