くみにゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

くみにゃん

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湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

甲冑が擦れ合う音が終始響く。映画が進むにつれてそのかちゃかちゃかちゃかちゃが虚しく聞こえてくる。
一番の見せ場と思われる競技(?)の部分がひたすら馬と騎士の脚のアップ。

読まれなかった小説(2018年製作の映画)

4.5

目の覚めるような美しいショット。好きな画面。
手前がぼやけた画面が多いのが新鮮だった。
トルコの北西部のチャナカレで撮影されているらしく、トルコの田舎はこんな感じなのかと興味深かった。
お金の問題、宗
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

昼なのに、体感は夜、みたいな不思議な映画。よくわからなかったなと思いつつ、思い返してみると大体の映像を脳内で再生できる気がして、それもまた不思議だ。
監督も経験したという「脳内爆発音症候群」にもしなっ
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雪の轍(2014年製作の映画)

4.0

トルコ・カッパドキアの風景が美しい。3時間超の室内での会話劇だが、退屈せず最後まで見られる。

ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.5

人生は夢
完璧な愛を追い求めた女の話。
男女間の距離と緊張感をものすごく感じる映画だった。
人物を中心にしてカメラが動く。

見終わったあとになんだか疲れた。。
もっとてきとうではいけないのか。。
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奇跡(1954年製作の映画)

4.0

忘れられない映画となった。これからもそうであり続けると思う。

コロンバス(2017年製作の映画)

4.5

見送る人、見送られる人、看取る人、看取られる人。コロンバスに惚れ込んでいるのが伝わってくる。美しい建築に見とれる。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

映像も音楽もすごかった。続き早くみたい。羽ばたき機乗りたい。再来年まで原作読んどこ。
いつの間に映画が値上がりしてたんか?と思ったらドルビーシネマだった。スピーカーが多くて音も良いとうるさく感じるのか
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.8

映像に独特のほの暗さがある気がしてよかった。
韓国映画の家の中のシーンが好きだな。

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“実話ベース”というジャンル...。
マージとノームが良い夫婦でほっこりした。

ビバリウム(2019年製作の映画)

4.0

カッコウの托卵について知らず、見終わったあとに調べた。知ってから見るとかなりぞっとする。VIVARIUMの意味もしかり。
Yonderの世界観がマグリットの絵みたいでかわいい。監督はカフカが好きだそう
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はちどり(2018年製作の映画)

4.8

1990年代の韓国を舞台に監督の実体験に基づいて作られた作品。
14歳であるウニの目線を通して当時の韓国の様子が描かれる。
大人になると子供の頃の小さな世界がすべてではないとわかるようになるけど、出来
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

泥のようにこびりつく閉塞感と、メトロノームから常にワンテンポ遅れているような気の抜けた感じ。
三児の母が主人公なのがいい。
結局自分の母親と同じようなことをしてるので、作中の「子供たちも私の足跡を踏む
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ大陸の西部開拓時代のお話。三家族が移住するため幌馬車で移動する。案内役としてミークを雇うが、旅は二週間の予定が五週間に延び、水を見つけられずじりじりと不安になっていく。

女性同士のやり取りが
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.2

ルーシーかわいい。自分の内側をチューニングする映画。

ストーカー(1979年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

隕石の衝突なのか宇宙人が来たのだろうか、軍隊ひとつが帰ってこなかったという立ち入り禁止エリアの「ゾーン」に現実に満足していないおじさんたち3人が向かうロードムービー。
私が思う映画から得られる心地良さ
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

家燃えがち、人浮きがち、日本好みがち。毎カット美しくて見入ってしまう。どこで止めても絵画として成り立ちそう。
家族で話すシーンが舞台を見ているみたいだった。
惑星ソラリスで画面がセピア色に褪せたり、青
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポーランドの作家、スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽の元に』を映画化した作品。
原作は未知の生命との遭遇に重きを置いているのに対して、『惑星ソラリス』は人間の内面にフォーカスした造りとなっているとのこ
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(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タルコフスキーの自伝的映画とのこと。
彼の母と別れた妻、息子の記憶が入れ代わり立ち代わり現れる。
眠かったけど、好きだった。
たまに鏡に映った自分の顔をこんな顔だったっけ?と思うことがある。
この映画
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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

4.5

冒頭の汽車が走るシーンから好きだった。
モンタナ州を舞台に四人の女性の人生を淡々と描く。
女性であればきっと感じたことがあるであろう、男性との扱いの違いが大々的にクローズアップされず淡々と描かれること
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ネバダ州の企業城下町エンパイアがリーマンショックにより閉鎖され、かつ夫に先立たれたことによりキャンパー・バンで生活するようになったファーン。
自由で身軽なノマド、といえども生きていくためのお金は稼がな
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

1993年、東アフリカのソマリア内戦中にアメリカ軍主導で決行したアイディート派幹部の捕縛作戦、「モガディシュの戦闘」を描いた映画。
ソマリアへの軍事介入を指示した政府と、実際に投入された特殊部隊との意
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.8

全体的にねっとりしてた。音楽だけカラッとしてた。
坂口安吾が出てきた時なんだか笑ってしまった。
太宰治の道化感が表現されていた気がして良かった。
人間失格を読み返そう、あと太宰治情死考も。

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.0

諸事情ありソフト化されなかった『異邦人』がデジタル復元され復活した。
公開当時は英語版だったらしいが、イタリア語版で本邦初公開とのこと。

私の思い描いていた小説『異邦人』が忠実に再現されていたので嬉
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

富春江の自然をバックに描かれる家族の物語。
全てのカットが美しく、どのシーンも絵を見ているよう。
視点があまり動かないゆったりしたカメラ回しに癒される。

大家族で生きる面倒くささをひっくるめても集ま
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美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.2

贋作を美術館に寄贈することによって全米20州の46の美術館を30年間騙し続けてきた男、マーク・ランディスを追ったドキュメンタリー。
贋作作成の技術がすごい。
ランディスが持ち込んだ絵が贋作であることを
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