くみにゃん

ストーカーのくみにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ストーカー(1979年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

隕石の衝突なのか宇宙人が来たのだろうか、軍隊ひとつが帰ってこなかったという立ち入り禁止エリアの「ゾーン」に現実に満足していないおじさんたち3人が向かうロードムービー。
私が思う映画から得られる心地良さの最高点をゆうに超えている。それこそゾーンに入った(ことはない)みたい。
顕在意識に上がってくる願望など本当の自分の望みであるかどうかも怪しく、多分手に入れられないというメッセージかなと思った。物理学者と作家の会話がいい。最初は真剣に見てたんだけど途中からあんまり意味はないのではと思いニヤニヤしてしまった。ストーカーの娘が目線でコップを動かせるようになったところとか傑作。

世界の色が褪せる、わかった気がした。私の世界の色が失われる時、それは何かに飽きた時。
タルコフスキーはどちらかというと無力感だろうか。ゾーンに着いた瞬間画面に色が着く。
音がとてもいい。ASMR的な心地良さ。
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