伝記映画的ドラマパートはあるものの、アクション展開への布石の域を出ない。話が軽い序盤の詠春拳アクションの方が楽しめた。
正体不明の犯人というミステリー部分も去ることながら、犯人の人間味溢れるスラップスティック的な動きが面白い。現実的かはともかく、結末も予想外で良かった。
障がい者の設定を生かしたサスペンス演出と物珍しいシチュエーションは楽しめた。まさかの伏線回収には笑った。
気色悪いクリーチャー造形が素晴らしい。特に頭部のデザインは嫌悪感を抱かせる。生態、経緯が非常に気になる。
アクションは1作目とほぼ同じ内容。キャラクター描写が多く、ガンマーと町民の人間ドラマ部分が良かった。
視覚なしで飛翔する生物があまりに非現実的に思った。倒し方に多少のひねりはあるものの、他のモンスターでも成立する展開。終盤の混戦状態を長くして欲しかった。
グラボイズの思いきりの良い進化に驚く。前作からバトルの攻防がグレードダウン。位置が確認できるせいかサスペンス感も薄れている。
オカルト設定に対する先入観を逆手に取った見事な脚本だった。エンディングが絶妙な味わい。
人間vsモンスターの攻防がここまで緻密に描かれている作品も珍しいと思った。映像より撮り方で魅せる演出力に脱帽。
主演はもちろん脇を固めるキャストが適役でキャラクターが立っている。研究員のクレイジー感といいモブ演出もなかなか。ラストのエイリアンモデルは気持ち悪くてかわいいという秀逸なデザイン。
舞台やクリーチャーの再現レベルが高く気味の悪い雰囲気作りが良い。ジョデル・フェルランドの実質二役の演技が素晴らしい。
宗教的な要素が脚本に描かれているのが特徴。特筆したアクションシーンは少なく、後半の展開から結末までのひねりがない。
1作目と比べると物語がやや煩雑。ヤクザを絡めている割にはアクションシーンには登場しないところが不満。金属バット、ハンマーなど特筆しているアクションが多い。
これぞノンストップアクションと言って良いてんこ盛り度合。ストーリーはシンプル、それでいてアクションのアイデアはフレッシュ。
冒頭から残虐シーンのラッシュで、続編として増量感があって良い。解錠するシーンのアイデアは痛々しくも新鮮。
社会問題でもある男性保育士への偏見がリアルなタッチで描かれる。キャスト陣の演技が良い。ラストは強烈なメッセージ性を感じた。
メカニズムは不明な、雰囲気のある罠をハイテンポで見ることができる。さらに拷問描写も容赦なく見せつけられる。スプラッターの新しい型になっており続編が見たくなった。
コメディ風のテンポで怒号が飛び交うシーンが終盤まで続く。宝石商という題材は興味深いが、ギャンブル依存性の主人公には共感できなかった。音楽の選び方が独特。
差別を題材にした映画の中でも特に描写が生々しく直接的。不思議と背景が美しいシーンが多い。
あり得ない設定だが、場所的には許容できる物語のアイデアがすごい。さらに役者の演技も秀逸で、キャラクターの厚みを感じさせる。予想外の展開も評価したい。
ただ車が疾走する映画かと思いきや、随所に主人公の回想が挟まれ、キャラクター性が少しずつ付加されていく。道中の出会いを経てのラストシーンは考えさせるものがあった。
各キャストの演技が素晴らしい。ギャンブル依存、人間関係描写が自然で感情移入しやすい。キャッチコピーは内容からするとずれている印象。
独特の音楽と効果音により、一貫して奇妙な雰囲気を纏っている。格別盛り上がるストーリーではないのだが、主演二人のキャスティングもあって最後まで見ていられる。
デザイン性と映像は優れている。ゲーム風の設定や展開は面白いが、特にひねりのないラストは少々残念。
主演二人のキャラが立っていて、演技は見応えがある。冒頭からクライマックスまで落下シーンが印象に残る。
シリーズ作として見ると突っ込みポイントが多いが、単体では良い出来だと思う。パラレル設定の理屈はノリで押しきられる。
宇宙船や装置のデザインが良く、不穏な雰囲気の演出も及第点だと思うが、話の結末が飲み込みづらい。グロテスク描写が一瞬で認識しにくいのが少々マイナス。
安定して品質の高い映像表現。人間描写にも進化が感じられる。そして、完璧なラストシーン。文句のつけようがない。
アクションシーン、キャラクター描写は一級品。中盤のワンカット風のシーンが印象に残る。
元刑事のアクションコメディとして、定番を押さえつつ、適度なアクションを挟むあたりはなかなか手堅い。
脚本設定で気になるところが丸投げされるのは少し不満だが、終盤に姿を現すクリーチャーの異様な造形が素晴らしいと思った。
もはやシリーズものとは思えないストーリー展開だが、徹底して主人公をポンコツとして描くあたりはむしろ気持ちが良い。
映像演出は1周まわってほぼコメディになっている。鹿の剥製や右手、ダンスのくだりが印象に残る。前作からの強引な繋ぎ方、突拍子もない結末等、脚本の遊び心が楽しい。
ホラーの雰囲気が徐々に薄れコメディ色が強くなっていく絶妙なバランス。挑戦的なカメラワーク、死霊の演出が素晴らしい。
普通は画的に避けるような生々しい描写が直接的に描かれることで、リアリティを感じた。えげつない映像体験としても満足できた。
タイムパラドクスの物語における記憶の扱いが極めて斬新で、その設定を生かした話の結末も見事だった。