意外にも役所広司側に感情移入してしまった。誰かに好かれるために必死な自分に心痛める映画。
日本人女子的には、エディ・レッドメインへのきゅんだけでも充分観れるんだけど、それ以外はどうだったんだろうか…?
終始息の詰まるような緊迫感。監督が女性であることや、アバターとの賞レースも興味深い。
どうしてもOctober Skyと重ねてしまうが、結局、どちらも好き。1年違いで公開されてるなんて、世相を反映していたのだろうか。
ビリーの成長はもとより、父の葛藤、兄の変化にも、人生を感じてしまう>>続きを読む
理想とか勇気とか優しさとかを直接押し付けるのも愛情、それらを何かに包まれたままそっと近くに置いておくのも愛情、そんな映画。父と母は前者の象徴、お兄ちゃんが発狂しそうなときに、オリーブが寄り添うシーンは>>続きを読む
ラブストーリーとしてはとても古典的でロマンチック。その分新鮮味には欠けるか。
ちょっとグロテスクで、臆病な私は直視できず…
内戦の実情を、ダークファンタジーと交互に見せるというスキームだったのだと思うけれど、政府軍と対立組織の個人のエピソードや感情の動きに焦点が当たれば、もっと>>続きを読む
中盤から急に加速(個人的には)。
フランスらしいファッションや映像の美しさももちろんだけれど、ナタリーの人生を過ごす姿に心を動かされる。大切かどうかよりも、したいことをするだけ。なかなかそうは生きれな>>続きを読む
女性がとにかく美しい映画。一方男性陣は顔の区別もつかないくらいの印象の薄さだが、それもまた意図か。
キャロルが格別に美しく見えるのは、彼女の地位、処遇、年齢にあって尚、自分の欲望と向き合い、ある時は妥>>続きを読む
丸1日乗っ取られるような色と世界観、長回しでも素晴らしい脇役の方々のダンス、60年代(?)を体現するライアン・ゴズリングの格好良さ、誰もが人生と重ね合わせるほろ苦さ。
うーん、三谷幸喜至上最低。
しかし、設定を宇宙に出すことで、三谷作品を更に破天荒に非常識にする効果はあったのかも。
本音としては、もう一度観ないとなんとも…。けれど、映像そのものは間違いなくひとを高揚させるし、ぎりぎりと締めつけられるような緊迫感。随所に挟まれるニコルや父親との短いシーンが、より緊迫感を際立たせる。
安定のナンシー・マイヤーズ。ちょっとメリル・ストリープがメリル・ストリープ過ぎるかな…優柔不断で男に流される感じが20代か!と少しイライラ。それでもやっぱり、人生を重ねた後を描く恋愛映画は夢があって好>>続きを読む
映画としてどうこうより、事実の重さ、というか奇怪さ、意外さ?に持ってかれてしまった。70〜80年代って、高度経済成長の陰に、戦後の混乱期からずっと取り残されたような人たちがわりとたくさんいた時代なのか>>続きを読む
全くその気なく、多少バカにして、テレビでだらだらつけていたが、図らずも大泣きしてしまった。自分の家族と重ねたり、こんなにきちんとぶつかることはできなかったと後悔して羨ましくなったり。
邦画の良さが詰まりに詰まった映画。兄弟姉妹がいたら。50年経ったらみんなおばあちゃんで、それを笑いあえる誰かがいたら。自分の人生の豊かさを見直す。
確かに、ラスト5分でどんでん返し、だが…だからなに⁈ と叫びたくなる。それがなに⁈ 結局なに⁈
いいこと言ってるぜ的でなく、エンターテイメントとして素晴らしかった。こんな4人が現れたら、と、どきどきする。オーシャンズに通じる普遍性と痛快感。
飛行機で観たのが残念!だが、ミュージカルを映画化する意味みたいなものを少し感じた。人生において、信念があるということは不幸か幸せか。
内容はなんとも…だけど、なんといってもルパン三世。不二子ちゃんを守ってあげられるのは、この世でただひとりだけ。そして、女が若さに囚われたら、終わり。
このレビューはネタバレを含みます
吉永小百合の母親像、二宮くんの息子像、とても温かく優しく素直で理想的。マチコに支えられながら、彼女の幸せを本当に願いながらも、どうして自分の息子は死に、マチコは幸せになれるのか、受け入れきれない母の気>>続きを読む
主軸と比較的関係のない、様々な細部が映画によりリアリティを持たせている印象。
ヒーローがみんなを救ってくれるわけではない。けれど、プロフェッショナルと呼ばれる人々が、それぞれの仕事を誠実にこなしていく>>続きを読む
全く観る気は無かったが、ラッセハルストム監督だということを知って試してみよう!と。が、正直特に驚きも無く、思っていたとおり…残念。
キャプテンアメリカは超正統派マッチョイケメンだけど、私はロバートダウニージュニアの酸いも甘いも知った後の緩い格好良さが好き!
ビジョンの存在が、緩急を生んで、意外にストーリーを支えている気がする。
私にとっては、それぞれの登場人物が他人と比べて退屈で凡庸以下の自分を認めていく過程、自分の人生を縛っている後悔を受け入れていく過程の物語だった。
不思議と、観終わって少しすると、混沌とした内容からメッ>>続きを読む
1時間を過ぎたあたりから、既に自分にとって最高の映画のひとつになる予感があった。
愛してやまない大切な存在に縛り付けられている感覚、足を引っ張られている感覚、置いていかれる感覚、全てを振り切って自由に>>続きを読む
徐峥の映画はどれも途中でほろっと泣かせるどたばたコメディーだけど、その中でも少しだけ成熟した内容のような。奥さんとの最後のシーンは観終わったあとも悩ましい。
"落ち込んだとき用完璧なラブコメ"リストに追加。Leopoldの誠実さ、礼儀正しさ、美しさと信念には、女性としても見習うべきことばかり。
もし自分が、自分の家族が、大切なひとが、と思うとどうしようもない気持ちになる映画。私は"struggle"できるだろうか。この映画の終わりが始まりだと思うと、人生は長い。
なんであれ、自分の行動と考えに拠り所がある人間は強い。また、強さと危うさは紙一重であるとも思う。
女として、妻として、どうありたいか、お手本が増える映画。
初めはボクシングシーンの痛々しさに目を覆い、その後は襲ってくる感情の重さに瞬きもできず。
ボクシングという題材、語り手の選択、クライマックスに流れる音楽まで、感情の動きを計算しつくされているよう。