NARUさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.3

ホラーやサスペンスなどのエンタメ作品ではなく、哲学的・文学的な作品。
といってもキューブリック作品やノーラン作品に比べればかなり分かりやすいので安心して観てほしい。

セリフが少なく、映像や音が心地よ
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ミッシング ID(2011年製作の映画)

2.8

インターネットの誘拐児童リストに13年前の自分の写真を発見した日から不運に巻き込まれていく男子高校生の話。

伏線の為なのはわかるが、サスペンスが始まるまでが冗長で退屈だった。
物語が動き始めるとそれ
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

2.4

『デッドプール』でネタにされていたので鑑賞。想像したほど酷い作品ではなかった。
たしかに設定がバカらしくて脚本も良いとは言えない。特に後半は雑。
しかし映像は凝っているのでチープな作品には見えない。ま
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東京ゾンビ(2005年製作の映画)

1.3

近未来の東京に「黒富士」と呼ばれるゴミ山があり、そこには産業廃棄物や死体が不法投棄されていた…というツカミは面白いが、苦手だった…。

物語よりコントを見せたいようだが、キャラ同士の掛け合いが悪い意味
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.8

7つの人格が曜日ごとに入れ替わるというアイデアが面白いし、水曜日の人格が消えてしまうという未曾有の事件を発端に物語が動き出すのも面白い。

各人格のキャラクター性を部屋のセット(メモ書きや衣装)で演出
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団地(2015年製作の映画)

3.5

漢方薬局店を廃業し、団地に引っ越してきた夫婦の話。
「団地という狭い環境では、根も葉もない噂話が広がる」という滑稽さがうまく出ている。
地味だが独特な雰囲気やキャラクターに妙に好奇心が刺激されラストま
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.8

ストーリーもさることながら、身体障害者がこのような形で出演している作品の存在そのものに驚いた。

下半身のない男性が両手で歩いたり、両手足のない男性がマッチで火をつけタバコを吸ったりと、驚きの映像が続
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第三の男(1949年製作の映画)

4.2

「親友の事故死に立ち会った第三の男の正体を追う話」…というログラインは正直なところ魅力的ではない。
事実、視聴開始から集中するまで少し時間が必要だったが、観てよかった。面白い!

まずキャラクターの作
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

原作小説が難解なのでこちらを観た。

原作は著者カズオ イシグロによる多層的トリックが仕掛けられており、表と裏の読み方ができる。

「裏」と言うのはどんでん返しとかそういった意味ではない。
表はラブス
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.7

忌まわしい過去から逃れ平穏な暮らしを望む兄妹4人を描いたホラーサスペンス。

屋敷内では会話や画に謎を含ませ、屋敷外では人間関係に希望と不安を含ませる。
興味を持続させながら一家の過去および屋敷の謎が
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.6

「コイツ、何考えてんだ?」とか「やばい、バレるんじゃないか」と言った好奇心が続く面白さ。演出も上手いが、工夫された脚本も良い。

ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)

3.6

演出が洒落たエロチックサスペンス。
主演の女優さんが美しい。

親の職業も家庭も学校も特殊だが、その特殊性をきちんと観せてくれる点が良かった。

MAD探偵 7人の容疑者(2007年製作の映画)

3.3

タイトル通り探偵がイカれていて見応えはあったが、演出面で大きな欠点がある。

製作者曰く探偵のモチーフは「ゴッホ」。冒頭でそれを暗示させる演出は面白い。

しかし、探偵の特異能力を画で見せる演出が分か
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キャノンズ(1990年製作の映画)

1.3

あらすじに「何かショックを受けるたびにエリスは突然アメコミや映画のキャラクターに変身して大暴れ」とあったので、
スーパーマンやハルクに「変身」してくれるキャラを期待したが、ただの多重人格者だった…。「
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フレディ/エディ(2016年製作の映画)

3.3

孤独な画家の前に自分と瓜二つの人物が現れ生活が狂っていくスリラー。

意外に面白かった。
登場人物たちの関係性が王道で観やすく、「瓜二つの男」に悩み苦しむ主人公を応援できた。主役の演技力が高い。

ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.3

12時間おきに人格が入れ替わる二重人格者というアイデアが面白い。
小規模で地味な作品だが、最後まで「次はどうなるんだろう」と引き込まれる魅力があった。

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.0

サスペンスとしては酷い内容だが、
映画としては演出、演技、映像などの完成度が非常に高く、最後まで飽きずに楽しめた。

サウンド・オブ・サイレンス(2001年製作の映画)

2.5

妻子持ちの男性が事件に巻き込まれるサスペンス。
妻は足を骨折しており娘はまだ小さいなど目が離せない設定は魅力的だが、少し要素が多くゴチャついた印象だった。
もっとシンプルな構成にして悪役の動機を明かし
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.0

剥がれかけたポスターが扇風機の首振りで「ペラッ…ペラッ…」とめくれる描写が最初の方にあって、「あ、これ原作は小説かな」と思った勘が当たった。
小説版の冒頭文は
『子どもは愛するに値しない時、最も親の愛
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天使のいる図書館(2017年製作の映画)

4.7

好きな邦画ランキングを更新する作品に出会えた!
キャラクターもドラマも面白く、笑って泣ける素晴らしい作品。
図書館、本、神社、小芝風花さんが好きならぜひ見てほしいです。

この作品の魅力を
①キャラク
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.6

キャラの個性が上手く描き分けられており、ドラマがあり、映像も高級なので2回目以降の観賞も楽しめると思う。

1つ気になったのは、あるアクションシーン。迫力があり面白いのは事実だけど、長い…!
メインプ
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トランセンデンス(2014年製作の映画)

2.3

「AI化した科学者」というワクワクする設定だが、その世界で起こるSFにとにかく説得力がない。
土台が曖昧なままフィクションが積み重なり「あ、そんなこともできるんだ、へぇ」と他人事として観た。
ただ、オ
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エブリデイ(2018年製作の映画)

4.1

毎日違う人間に憑依する霊体“A”との恋愛を描いた作品。
外見が毎日変わる人間との恋を描いた『ビューティ・インサイド』を彷彿させる内容だが、個人的には設定を飲み込みやすいこちらの『エブリデイ』の方が好み
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オーバーボード(2018年製作の映画)

3.4

記憶喪失になった独身の大富豪が、3人の子を持つ貧乏なシングルマザーに夫として受け取られ、家事や子育てに奮闘する話。
地味だけど王道。観る人の期待に応えるような構成になっていて見やすかった。

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

3.7

人は立場や事情が変われば相手に見せる人格も変わりますが(これを平野啓一郎さんは「分人」と呼ぶ)、それが面白おかしく描かれていた。
下ネタがすこしキツいと思ったけど2人を応援できる素敵な作品だった。

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

4.0

「売れない役者が本物のギャングの前で殺し屋の演技をし続ける話」です。しかもお互いが相手を自分と同業者だと思っている。
好き嫌いが分かれる映画だと思いますが、僕は楽しめました。

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.2

現代文明に頼らず山奥で暮らす一家が、母の葬式のために街へ降りる話。

ただ山奥で暮らすのではなく、父が子どもたちに高等教育をしている点が珍しい。その成果を演出でごまかさずに小道具や会話、固有名詞などで
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ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

3.8

無駄がない脚本、シンプルな演出で見やすかった。好き。

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

4.0

スカッとする系の映画が観たくて「このジジイ、かなりヤバい」というキャッチコピーの本作を観た。内容については語らないようにしますが、「こんな酷いキャッチコピーをつけるな」と思いました。

映画そのものは
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ゾンビ・ファイト・クラブ(2014年製作の映画)

1.3

久しぶりに「何がしたいんだ」と思ってしまった映画。

あらすじを読むと
「高層マンションでゾンビが蔓延。1年後、生き残った人間達が、“奴隷化したゾンビvs人間”という余興を楽しんでいた!生き残るには勝
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

2.5

若者と老人がゾンビと闘うコメディ映画。

軽い演出に徹した空気感が心地よく、登場人物が多いのにきちんとキャラが描きわけられている点も見事だった。
若者がゾンビと闘うシーンに真新しさはなかったが、老人パ
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ニート・オブ・ザ・デッド(2014年製作の映画)

1.5

タイトルからコメディを期待して観たがシリアスものだった。(コメディシーンもあるけど)

ひきこもり、ニート、介護などの家庭問題を風刺した作品だと思われる。
38分という中編だが冗長で飽きてしまったので
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