NARUさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

4.2

作品の「食わず嫌い」をやめるきっかけになったアニメ。

当時はこのようなかわいい絵のアニメや漫画が苦手だった。

でも周りに押されて初めて本作のTVシリーズを観たとき、独創性なイメージと驚異的なアイデ
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

2.5

夏休みのデク達が 海に浮かぶ人工都市を訪れる話。

ディープな原作に比べ、対象年齢を低く設定した「夏休み映画」という感じだった。
A組のキャラクターが多数出演し活躍するため、推しがいる人は嬉しいと思う
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ロックンロール・ストリップ(2020年製作の映画)

2.6

「取り繕うのはさっさと諦めてチンコ出して踊りましょう」

本作を観て『スラムダンク』の作者・井上雄彦先生が言った上の言葉を思い出した。

一見バカげた言葉で笑ってしまうが、クリエイターにとって大切なこ
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カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年製作の映画)

2.3

素敵なタイトルだったので何も知らずに観た。
少女漫画原作の作品だったので「あわわわ」と困惑した。

男が初対面の女子高生に「一目惚れって信じますか?」と聞いたり、不意にキスシーンがあったりして更に困惑
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(2020年製作の映画)

1.6

邦画の嫌な部分を寄せ集めたみたいな映画で、個人的には苦手だった。

「平成元旦生まれの2人を中島みゆきの楽曲に乗せて追う恋愛モノ」という企画は面白い。
キャスト陣の演技力も素晴らしい。

しかし、邦画
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.4

年金を止められた3人のじいさんが銀行強盗を企てる話。

軽快なコメディなので安心して観れる。
しかし独特なアイデアや捻りなどはなくシンプルな脚本なので好みは分かれそう。

じいさん3人の関係性が素敵で
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.8

幸せになるために6つの課題をクリアするようセラピストに告げられた天才少女の話。

ハーバード大学を飛び級で卒業し、IQだけでなく自尊心が非常に高い主人公キャリー。
頭の回転が速く饒舌だが、人付き合いが
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.2

43歳独身オタクの恋を描いた作品。

好き。

「自発的に他人と関われない主人公の人生に誰かが介入する物語」は本来ご都合主義になりやすいが、本作には強いリアリティを感じた。

なぜなら主人公フーシは用
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.3

キャッチコピー通り「最強少女、覚醒」の物語。
少年漫画のようにわかりやすく爽快で最高の映画だった。

王道なので想像を大きく上回る内容ではないが、期待は大きく超えてくる。

理由は主人公ジャユンの二面
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

4.0

「ファンが求めるのは日常を忘れる体験だ。未知の領域につれて行こう。未体験の才能を見せよう」

マイケル・ジャクソンが急死する直前まで行われたライブリハーサル映像を繋いだドキュメンタリー。

一切の妥協
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血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)

4.0

不気味なストップモーションアニメ。

キャラクターや動きがかわいい、クセになる…。

正直 僕は物語の意味を掴めなかったが、未知と怪奇に満ちたこの物語世界での「価値」の描き方に興味を惹かれて面白く観れ
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.6

下半身だけが蘇った父の全身を復活させるために旅に出る兄弟の話。

ぶっ飛んだ設定だがめちゃくちゃ面白い。

「父に会いたい」という動機を持ち、マイナスからプラスへと向かう彼らの物語は共感や希望に満ちて
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スモールフット(2018年製作の映画)

3.2

「ビッグフット」と「人間=スモーフルフット」の邂逅をそれぞれの立場から描いた作品。

高所から転落しても死なないタイプのコミカルな作風で、どちらかというと子ども向け。
しかしそれぞれが相手を「伝説上の
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音楽(2019年製作の映画)

4.4

ヤンキーがバンドを始めるアニメ映画。

めちゃくちゃ面白い!
独特なキャラクターと演出で、1秒先にどんなセリフやアクションが来るのか予測できない。

ツッコミ不在のシュールなボケが続くので、視聴者は「
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.4

女子高生と殺人鬼が入れ替わるホラーコメディ。

観る前に想像した「それぞれが異色な環境に身を置くギャップ」の期待をシンプルに満たしてくれる点が良い。
ただメイン人物たちの掘り下げが甘い為か『ハッピー・
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.6

身元不明の死体、通称「ジェーン・ドウ」を検死解剖をする親子の話。

めちゃくちゃ面白かった…。

舞台の真ん中に用意された「死体」という異物に翻弄される「死体もの」と言えば、『スタンド・バイ・ミー』『
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

長回しが多用された映像は「面白い」と思えるテンポではない。だがそれがユニークなリズム感を生み、見せ場の演出が何倍にも引き立てる。

クライマックスは「とにかくヤバい」としか言えない本能的な恐怖が全身を
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.3

『ウィッカーマン』のような「見たことないヤバい集団」を期待して鑑賞したが、彼らの風習や思想にはどこか既視感があった。
恐怖心よりも嫌悪感が刺激されてしまう内容だった。

しかし、それもそのはず『ミッド
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.4

この作品は「恋人から見たデッド・バンディ」というコンセプトに徹している。

残虐な描写を覚悟していたが、その手の映画ではなかった。彼の人間的魅力および(誤用の方ではなく本来の意味での)サイコパスな面に
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

2.7

前作の大ファンだが、こんな形の続編は求めていなかった…。

「前作の、特に冒頭からメイン・タイトルまでの約17分で覚えた高揚感は思い出補正だったのか?」と不安になって前作を観返したが、ちゃんとあのとき
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.5

自分が「ゲーム世界内のモブキャラ(背景)」だと気付いた男が自由を求めて奔走する話。

面白い!

観る前は「ゲーム内のキャラクターがアイデンティティを求める話は『シュガー・ラッシュ』があるし…」と思っ
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リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.0

幼稚園児たちがピンチに陥る珍しいゾンビ映画。
先生と少年のキャラクターがとても良い!しかし主人公が醜すぎた…。
ゾンビ登場までが長いタイプの作品で、その20分間は主人公の下品な言動(下ネタ)を見せられ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.7

「うわ、やりやがった…」と思わず苦笑してしまう独特なブラックユーモアが今作でも突出している。
新キャラも魅力的だし、アクションに特化した柔軟なカメラワークも圧巻。
ただ主人公がマイナスになるシナリオ(
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.2

「この作品は希死念慮の有無で評価が変わる」というレビューを目にしたことがあるが、その通りだと思う。

確かに違和感のあるセリフや演出、リアリティの欠陥などは気になるが、一度でも希死念慮を抱いたことがあ
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.2

原作小説が大好きなので迷ったが、友人に勧められたので観た。

問題点はあるが、想像の何倍も良い映像化だった。

原作では控えめだった学生運動の様子や美しい風景描写にこだわった映像に付加価値を感じられる
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アナザヘヴン(2000年製作の映画)

3.4

猟奇殺人鬼を追う作品は数あれど、犯人の行動がここまで悍ましい作品を知らない。
原作を読み初めたとき僕はそう思った。

単に残虐性のための残虐性として血や内臓が描かれた作品ではなく、残虐性に意味があり
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サリー 死霊と戯れる少女(2012年製作の映画)

1.5

幽霊よりも大人が(悪い意味で)怖い。
その大人たちが視聴者に与える不快感は解決されず、肝心の幽霊との戯れも控えめで結末はチープ。
カタルシスがないどころか、まるで大人から理不尽に責任をなすりつけられた
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

2.6

「ペット・セメタリー(ペット墓地)」というアイデアが面白い。
しかしそのアイデアから予想される先の展開が予定調和的に進んでしまう。プロットや演出に一捻り欲しかった。
ポスターのデザイン(猫が背景のやつ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.3

陰キャの優等生女子2人が、プロム(卒業前夜のパーティ)に参加しようとする話。

最高。笑って泣ける青春映画。

まず冒頭から皮肉が効いている。
主人公2人が「私たちは勉強一筋で頑張ってきた。他の生徒た
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

4.2

実力派詐欺師と素人詐欺師のバディコメディ。

面白い!価値観や動機の違いにより仲が悪いパターンのバディものは世に溢れてるが、この作品はそれだけではない。
これから騙すターゲットの前で表向きには良い顔を
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SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

4.1

海外ドラマ『フリンジ』でタイトルが引用されていて気になったので試聴。面白い!

原作であるジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』は何度か映画化されており、本作は2作目。

内容は、街の人々が未知の
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ストレンジ・アフェア(2019年製作の映画)

3.3

5年前に死亡した元恋人の子を授かったと語る妊婦の謎を追う話。

間違いなく面白い作品。
地味で小規模だがサスペンス演出が上手く、「どうなるんだろう?」「はたして真相は?」と引き込まれる。
しかし、「好
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コールド・スキン(2017年製作の映画)

3.8

B級モンスターパニック映画が観たくなり鑑賞したところ、すぐに「これA級映画じゃん!」と気付いた。
「またしても日本の配給会社にしてやられた」と思ったが、この作品に出会えたことは感謝したい。

冒頭でニ
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殺人鬼を飼う女(2019年製作の映画)

1.5

サスペンスや多重人格ものとして想像の域を超えるような人物やストーリーではなかった。

あと、観る前はあくまでもサスペンスがメインでエロはおまけ程度かと思ったら、サスペンスとは無関係な独立したエロシーン
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美しい星(2017年製作の映画)

3.5

三島由紀夫が1962年発表した異色SF小説の映画化。

原作を読んでから観た。
原作の舞台は昭和で、当時の冷戦などを社会風刺しているため今読むと一部の内容は古い。
なので現代アレンジしたのは正解だと思
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