Nazさんの映画レビュー・感想・評価

Naz

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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フリーダの深い愛情や客観的視点からくるセリフ一つ一つがとても良い。
彼女の想いを裏切ってでも、クレオに走るハンスよ。
愚かだけど、思わせぶりな態度で憧れの人が応えてくれたら誰だってその気になってしまう
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BETTER MAN/ベター・マン(2024年製作の映画)

4.5

私はTake Thatに興味がなく、NZ在住時再燃していた『Angels』が常時ラジオから流れている時ですら耳を傾けたことがなかった。
けれどこの映画を見て、ロビー・ウイリアムズへの考え方を改めた。
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銀河(1969年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

締めくくりのセリフ:私が来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
私は敵対させるために来たからである。人をその父に、娘を母に、嫁を姑に。こうし
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ザ・スチューデント(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゴルゴダの丘のごとく手作り十字架を背負って学校へ向かうのかと思ったら途中で公共交通機関使ってて笑った。

マタイの福音書とはなかなかの劇物。
ブニュエル監督『銀河』においてイエス様が「私が来たのは地上
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

脳卒中で倒れてしまった兄に会いにいくため時速8kmの芝刈り機に乗って385キロを旅する珠玉のおじいちゃん映画。

73歳のアルヴィンさんは、お兄さんと喧嘩別れをしてから10年会っていない。喧嘩のわけは
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赤い影(1973年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

物語は愛娘クリスティーンが溺死してしまうところから始まる。数ヶ月後夫妻は夫の仕事先ベニスに滞在。そこで英国人の姉妹と出会う。そのうちの一人、盲目の女性には霊感があり、女の子が食事の席で夫妻の間で笑って>>続きを読む

フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

4.0

衣装・美術が素敵。
セリフがいちいち面白い。
Tシャツとタンクトップ姿で頑張っているフラッシュの魅力が薄いのは個性際立つみんなのせい。

ホークマンの空中城と脱出に使ったロケットサイクロン、ティアキン
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

カーペンター監督の作る音楽ティンティンティン…♪
あの神経質で頻脈気味な音、大好き。

「Hello…Anybody here?Ahgaa…!」という描写を久しぶりに見てハッピーな気持ちになったし、町
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

架空のサマーアイル島は美しく、島民は純真で、男たちは陽気に歌い、女たちは美しく奔放。
島民たちが集うパブ、グリーンマンは英版wikiによると12世紀頃英国に登場し再生の象徴であるという。
ノウサギもヒ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

4.0

’01年’03年の『陰陽師』は私にとって萬斎さんの雰囲気で満点。
アイドルの方が出てくるのは問題ない。ただ調子が外れているから酔いが覚める。それが苦手だ。見事な歴史的建造物を眺めていたら、コンビニがひ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

米文学『白鯨』未読だけど大丈夫かな?と恐る恐る鑑賞したが、人が他者に向ける思いの根幹にまつわる物語で安堵した。

ニューライフは、福音派プロテスタントのようで、洋画を見ている身としては「あゝ福音派…」
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.9

蜂の話いっぱいしてくれて昆虫リスペクト忘れてないの素晴らしい。
イサムさんについて言うことはない。野暮になる。
強い。素敵。以上。

幽霊の日記(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

次元が分かれてしまった2021年から5年。
ショウちゃんBはたった一人で頑張っていた。
あちこち行ってわかったことは人が多いほど孤独を強く感じること。誰からも気づかれることのないVlogは、ひとりぼっ
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飯沼一家に謝罪します(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

語られてはいない部分に潜むバラバラになった一枚絵のような奇妙さ。
映像の背景に映り込むもの、あの時の言葉の意味、散りばめられたパーツにちゃんと意味があり鑑賞を進めていくにつれて嫌な予感が私の中で疑惑に
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デヴィッド・テナント&クシュ・ジャンボ『マクベス』(2024年製作の映画)

4.0

桶1杯の水で始まる冒頭の演出に、心を鷲掴みにされた。

マクベスは勇猛果敢な人物であり戦場での活躍凄まじく臣下たちがその様を朗々と讃える。
沢山の戦士たちの命を奪ったその両手、顔に浴びた返り血をこの桶
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アナザヘヴン(2000年製作の映画)

3.1

好きなセリフ:それはスパゲッティカルボナーラです。

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ニックがみんなの夢に出てくるなんて愉快!と出オチ感があったけど、テイストはビターでシニカルだった。

・話の主軸は、「何もしない人」。
かつて大学院で時を同じくしていた女性はポールと同じ研究で論文を挙
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ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)

4.0

生存するための意思を持ちながらも父から娘へ、夫から妻へそれぞれの時代に受けた彼らからの圧に屈してしまう弱りきった心。
それでも最後の一握りの生存本能によって立ち上がるまでの物語が大変良い。
物理的精神
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第8日の夜(2021年製作の映画)

3.0

偉大な凶悪妖怪の話で始まり私的な話に収まった

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

フラナガン監督自身アル中であった過去から断酒会描写、葛藤の様子は登場人物を毎度人間らしく見せ、胸を打つしファンタジーホラーと監督らしい死生観が合わさってとても良かった。

Man takes a dr
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