クレール・ドゥニが『ショコラ』から問うてきた自身の出自に対する一つの回答をこの映画に見たような気がした。
単なる支配・被支配の関係性に回収しない重層的な人間関係。イデオロギーから距離を置いて作中の登>>続きを読む
レビューでたくさん言われてるけどやっぱりラストシーンがすごい。
神々しさすら感じる。あっさり終わるのもいい。
デジタルレストアが綺麗すぎてクレジットを見るまで1999年の映画だと気づかなかった。
残雪の小説を映像化出来るならこの人しか居ない、と思った。
残雪の物語に何度も登場する、不定形で茫漠とした敵意と疑念、誰が誰に向かって戦っているのか判然としない悪夢のような空間が、アニメーションとして>>続きを読む
悪夢にうなされるような74分間。
キャラクターの人形が次の瞬間には壁に描かれた絵になったり、あるいはその逆になったりする。部屋もさっきまであった景色が壁に全く違う色でペイントされることで連続的に違う>>続きを読む
23.11.3 WOWOW 4K録画
ジョン・フォードが地平線の話をした後のラストカット、地平線が真ん中になってるのをわざとらしくくいっとカメラを動かして真ん中からズラすのがニクい。結局これも映画だ>>続きを読む
影踏みのシーンで思わず目が滲んでしまった。死の匂いを前に、突然幼少期のようなイノセンスが挟まる切なさが。
こんな寡黙でささやかな趣味を持つブルーカラーのおっさん自体がインテリ野郎のファンタジーだろっ>>続きを読む
画や編集に迷いがなくてやっぱサーはすげえや…と思った。ダイジェスト感あるのは確かだけどそれでも切るべきところを切っている感覚の鋭さというか…。
清々しいまでに嘘しか映ってなくて素晴らしい。
美術とVFXには結構力入ってるのに、どう見ても秋に撮影したであろう夏の市民大会のシーンや同日にまとめ撮りした感バリバリの琵琶湖のほとりのシーンで笑ってし>>続きを読む
3DCGの使い方はめちゃくちゃ好き。これは百瀬ヨシユキSF三部作が死ぬほど好きなのと多分同じフィーリング。
クライマックスをあの狭っ苦しい病室だけでやり遂げようとするのは謎。あの場所が外せないにしろ>>続きを読む
多少ツッコミどころはあるけど、でも全然良かった。
美術がいい仕事してる。
実家が主人公の家がそのままボロくなったような家なので特別生々しいリアリティを感じてしまった…。
白組凄すぎる。
X年後の関係>>続きを読む
ただただ素晴らしい。
最高峰のスーパーアクション雪上戦車戦。
水島努、『大脱走』本当に好きなんだな(SHIROBAKOでもやってたし…)
吹替版視聴。
ゲーム『グランツーリスモ』の映画化というよりは『R4 -RIDGE RACER TYPE 4-』の映画化といってもいい、というのは言い過ぎか。もちろん、GTアカデミーのことを描いてはい>>続きを読む
予告からやっばいものをイメージしてたら意外とそうでもなく真っ当に楽しめた。
同じ秩父がモチーフでも道や森で閉鎖的な空間を演出していた『空の青さを知る人よ』と違って、工場のがらんどうさやキスシーンの舞>>続きを読む
映画内の学生たちが教授の残したワークショップを続けているうちに次第に教授の思想や感覚が伝染していく……人の意志や感覚が世代を超えて伝わる様子が劇内でもメタ的な視点からも克明に記録されている。
自主製>>続きを読む
監督自身が最終カットに「本当に納得できませんでした」と述懐してるように、映画としては確かに破綻していると思う(これを観るとハチャメチャに思える『狂い咲き〜』はちゃんと劇映画やってるなと思う)。
でも>>続きを読む
AT-X 21.12.18放映
経験者にとってはいちいちリアルで本当にお腹が痛くなる。
コンクール演奏パートが圧巻。実写だと物理的に難しいカメラワークもゴリゴリに入れてくる。レンズの色収差とか撮影>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
黒澤明の『夢』みたいだと思った。
熟れた巨匠のまどろみのような映画。
生と死の移ろいをポニョ以上にここまで出すのかと思った(それこそセリフで「あんたは死の匂いがぷんぷんするね」と直接的に言ってしまうな>>続きを読む
ピュラ・ニコス像のシーンはさすがに涙を堪えきれなかった。
アダム・トーラス戦の制作秘話でまた涙。
ケリー・ショウクロス、素晴らしい映像作品をありがとう。