OGSさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

OGS

OGS

映画(344)
ドラマ(0)
アニメ(0)

もみの家(2019年製作の映画)

3.6

なんといっても南沙良の演技が本当に素晴らしい。
登場人物が善人だらけ、ストーリーも平凡な特別なことのないド直球作品だけど、この作品で救われる人たちが沢山いるんだろうなとこの映画の存在意義をとても感じた
>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.5

父ちゃん母ちゃんの芝居が凄すぎる。彼ら家族の幸せを願いたい。
映画的な描き方をする部分があるにせよ、こんな時代があったことを忘れてはいけないんだなとしっかり脳裏に焼き付けてくれた。

Red(2020年製作の映画)

2.5

間宮祥太郎は「ホットギミック 」といい粘着質な男を演じるの上手だと思った。

物語は現実的にちょっと考え難い。
そういった作品は映画だから良しとしても、美しさを追求した芸術性とか、流れの中に反映させた
>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.3

長いことノッペリした話しだなぁ…と思ってたのが、根岸季衣の「シュン、長生きせえ」ってセリフから、なるほど、と物語がいっきに引き締まった。根岸さん大活躍。
松本若菜、松本穂香のW松本も好演が光ってて良か
>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

3.2

これはドキュメンタリーなの…?
内輪向きのメッセージが強く、最後直前で頷くシーンあれど終わりかたが残念だった。
ただ、物作りってもっと不細工でいいだろうよって姿勢は良かった。

かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.7

抗うことができない圧力にさらされた時に自分はどんな選択をとるのだろうか。
犠牲は自分が受けるのか、他人が受けるのか。
幸福を短期で見るか、長期で見るか。

家族と別れなければならない兄が、生きてさえい
>>続きを読む

その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

3.9

自分にとって阪神淡路大震災は遠く離れた出来事であったが、この作品を見て、15年以上も前に交通事故で亡くなった同級生の記憶が蘇った。
塗り替えられない街と共にある自分だけの記憶や後悔を呼び起こした。
>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.5

覚悟と勇気をもって作った作品だということが伝わってきた。
劇中で「もうここに帰ることはないのか」というセリフがあり、拠り所である故郷が"ここ"と表現される遙か遠くに離れてしまうことへの絶望感に苛まれた
>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

大森靖子、黒宮れい、縷縷夢兎に山戸監督。
ミスiDここにありって映画だけど、サブカルとかフェミニズムとかそんなチープな言葉で代替できない作品の骨太さを感じた。
音楽の差し込み方、映像美、演出の勢いとか
>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.6

ガイドブックに書かれた飲食店、ツアーで巡る観光地、WEBに羅列された国民性や安全性。
紋切型の物差しで、ショルダーバッグを前にぶら下げ、声をかける人々に雑な対応をする海外での無知な日本人観光客。
見知
>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.3

石巻の海の底はまだ悲しい事実を突き付ける。
ただ、海と生きていく人々やふと目を奪われる青々とした海の姿は前を向いていく小さな歩みに見えた。まるでその海を映す作品だった。

羅生門(1950年製作の映画)

3.8

1950年台当時の日本映画界は本当に勢いがあったんだろうな。
近寄りたくないけど、目が離せない羅生門のセットは見事としか言いようがないし、役者の魂が溢れ出すぎているなか収める器を作った黒澤明はやっぱり
>>続きを読む

台風家族(2019年製作の映画)

3.2

家族や近しい人に対して、距離感のせいで逆に見えていないことってある。ふとした時に気づくんだけど、気づいた時にはちょっと遅い。それでも前を向いて歩いていく。映画的な演出がちょっと多すぎる気はしたけど、良>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

2.5

はっきり言って、今の時代に合っていないと感じた。
物語も演出も撮り方も。
歯の浮くようなセリフは刺さらず、今時の高校生をなんだと思ってるのかと感じるほどに演出も古臭い。昭和映画のドタバタみたいな設定が
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

出演者が子どもも大人もとっても可愛らしい。
この愛らしさ溢れる世界観を構築しながら、シリアスなセリフと描写で微笑む暇を与えない。
対になるものを掛け合わせて、子どもたちを取り巻く環境とはなんなのか?と
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

格差と家族を描いた傑作。
一つ一つのシーンに意味合いが込められていて、高台に住む裕福な家族と、半地下に住む貧困な家族を雨や、車の運転席と後部座席によって分断を描ききったシーンは見事としか言いようがない
>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.6

格差と家庭環境に若者が打ち勝つために手にしたHIPHOPという文化。 HIPHOPの初期衝動のメンタリティを丁寧に描いている。
ブロンクスから世界に等しく不屈の精神は伝わっているのだと実感。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

「私は私と別れられない。私と別れられていいなあ」このセリフが胸に突き刺さった。いいセリフだなぁ。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.4

主演2人が素晴らしい。
物語はエンディングに向かう展開だけが本当に残念だった。
元夫婦×子供×手紙。それまで良かった展開に対し、あまりにも予定調和過ぎて興醒めした。

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.0

センスに溢れていながら、テンポは良い。
映画の楽しさを突きつけられる一作

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

5.0

笑って泣いて拍手が起こり、支えがないと映画館に来れない爺ちゃんが寅さんに会いにくる。凄いよ。
寅さんの生死のことなんて語らずとも心に寅さんが存在してる。偉大だなあ。
倍賞千恵子がさくらのままで感動しち
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.6

齢80を目前に控えた監督+役者3人の人生の送り方や終わり方を通して、人生とは欲深く、義理深く、慈悲深いものだと語りかけてくる。デニーロもアルパチーノも第一線での積み重ねゆえの芝居の幅。ただ、後半面白く>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.4

染谷将太、戸田恵梨香、斉藤由貴の3人のシーン。
大胆に寄るカットバックが凄く、役者を信じきった演出に熱くなった。
戸田恵梨香の演技すごい好きだった〜。
あと窪塚洋介ってやっぱりとんでもないくらいカメラ
>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.7

まず、カット割りがずっと面白い。
そして社会の歪みを絶妙に切り取っていて、笑って見ながらも少しずつ違和感が蓄積され、最後にはっきりと分断が露わになる。
オークランドとHIPHOPに愛とリスペクトが込め
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.4

え、ここでエンディングじゃないの?という瞬間が2度見送りされなければもっと物語の先へと想像力が膨らむ良作だった。言葉数が少ないのに存在感がある松本穂香はいい役者だなあ

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.4

木竜麻生に大注目するきっかけになった。
そして初監督作となった野尻監督には今後の作品にとても期待してる。

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.4

何が言いたいかよく分からなかった。
それぐらい全てが中途半端だったと思う。女相撲も動乱の時代も題材としては凄い面白いと思うんだけどなぁ…

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.5

これは映画を見る人の偏差値が高いレベルで求められるでしょ。
すごい挑戦的な作品。
伊藤沙莉に共感し、唐田えりかのような女性は好きになれないとはっきり思ったが、そのイメージを最後まで崩すことなく残しつつ
>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.6

「よこがお」同様に狂っていく筒井真理子が凄まじいよな。
冒頭のメトロノームとタイトルバックがすごい好き。
浅野忠信も見事。自分は堂々と生きていけるような人生を送っているのかと突きつけられて、作品の終わ
>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.7

筒井真理子強烈。深田監督と組んだときの化学反応がとてつもない。
そして、タイトルが優れてる。どの横顔なんだろうと期待して見るわけだけれども、恐ろしい横顔が映されるシーンが鮮明に焼きつく。
報道とか民意
>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.1

アジア映画を舐めるなよ、と言わんばかりの大作であり傑作。
ディパーテッドやダブルフェイスもあるが、オリジナルが1番好き

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

白石監督の最高傑作は「ひとよ」ではなく絶対にこっちのはず。
アウトレイジが3部作によってようやく描けたものを1つの作品できっちり作り上げちゃって圧倒的な差を見せつけられた。
ハードな作品ほど対極にある
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

格好いい、それだけでいいじゃない。
冒頭から掴み方がお上手で、最後まで疾走感を味わえる。
好みが合わない彼女とも最後まで見れる映画ってかんじ。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

役者の魂こもってたなー。
ミニシアターに足を運んでインディペンデント映画を見に行くことを肯定されてるような作品だった。
ちなみに個人的にはまったく笑えなかったけど、劇場には時たま笑いが起こってて、劇で
>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.0

私は私。になりきれてなくない?想いの弱さに救われた気持ちになれなかった。

ただ、平凡な登場人物が主役で、その周りに強烈な男が立ち並ぶ構成は面白い。そしてカメラワークも音楽の差し込み方もすごい綺麗。山
>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

2.0

作り手の苦労を少しでも分かってるつもりだから、最後まで我慢して見たけど本当に見てるのがしんどい作品だった。
説明書を棒読みしたようなセリフに、意味不明なラスト。説明じみたセリフに示唆が無いのが強烈にキ
>>続きを読む