髙さんの映画レビュー・感想・評価

髙

絶対の愛(2006年製作の映画)

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展開に無理があれば描いていることに納得もいかない、アイデア先行の駄作だと思う。
愛の本質はそこじゃない、と言いたいのは分かるけど整形大国化問題を引き合いに出すとちょっとズレているように感じる。
社会的
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ピアニスト(2001年製作の映画)

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愛とは厳格な調律と頭で理解する中年女の、性愛との邂逅。
過剰に情緒を排したトイレでの射精ゲーム、涙なんて排泄でしょうという態度、また、排泄が管理から逸脱した自分を綺麗にする手段という感覚、笑った。
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(2005年製作の映画)

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外は欲望のままに手を出し、中では結婚までプラトニックを貫く(たとえそれがグルーミングであっても)相思相愛がある。どうしても、何かを踏みつけて生きていかなければならない私たちの幸せ。これは一つの究極だけ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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長ぇ。
約10年時を共にしたシリーズの完結という感慨はややあれど、名前のない男は長く引っ張る敵としては魅力に欠けるし、初っ端の演説もラジオの演出もダサいと思ってしまうし、自身の趣向の変化を感じた。
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

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さよならだけが人生だ(だから全部忘れたい)

さよならだけが人生ならば また来る春はなんだろう
になる過程。
ギリシャの奇妙な波、という括りがいったいどういう基準のものなのか不明だが、アッテンバーグ
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心霊写真(2004年製作の映画)

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jホラー的という言葉が昨今のjホラーを鑑みると侮辱になっているのではと考えてしまうけれど、ビジュアルや演出に呪怨感がありなかなか良かった。
事故のシーンで挟まれるカットに無駄が多かったり、なんとなくあ
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シリアスマン(2009年製作の映画)

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コーエン兄弟のいつもの「悪に手を出した人間がその悪に飲み込まれていく」に珍しく最後まで抵抗した主人公だった。
コーエン兄弟独特の観賞後の浮遊感、どうせ細かに意図があるんだろうけどわからねぇという感じ。
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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鑑賞後にどういう背景を持つ映画かを調べたのだけれど、それにしてもよくわからなかった。
ズラウスキーとかゴダールとかの詩的なセリフが続いて会話が意味不明なのではなく、一度離席して戻ってきた時の会話のよう
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西遊記(2007年製作の映画)

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思い出の映画、17年前とか。笑
分かりやすいリアクション、脚本。
金角、横尾忠則にしか見えないな。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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設定や世界観の奇妙さはあるが展開は至って論理的で、まともな映画を見たという印象が残る。
際立った奇妙な演出や謎が一見では見当たらない(例えばブルドッグアヒルは奇妙ではあるがそれ自身で完結しているモチー
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狂気の愛(1985年製作の映画)

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走り出したら止まらないズラウスキー。
冒頭、居住まいを正すカッコ良さでかなり興奮したのだけど、あとはほとんど意味不明のエネルギーのトゲ。
ポゼッションとコスモスの間にある作品ということに納得しかない、
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アルプス(2011年製作の映画)

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やばすぎ笑
ランティモス映画に共通する「代替可能性」についてかなり直接的に描いた映画。
好きな俳優、歌手、過去の出来事、それをこなせば代替可能になってしまう世界。
その皮肉。
ダンサーとコーチ、医療従
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作のあの空気感は漫画という表現方法がフル活用された故に成立していたものだったので、どうだろうと思ったけど面白かった。
学校の中にも逃げ場を設置することが、単に実写化するだけではきついであろう成田と聡
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

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金の集まるものが偉いという資本主義の虚構をエイリアンによる支配社会、格差社会を生きる絵描きの主人公を通して描く。
エイリアンのコミュニケーションいいな、ああいうの興奮する。

人間蒸発(1967年製作の映画)

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ある人間の蒸発を探るドキュメンタリーという名目で、カメラの恣意性を記憶の盲信と重ねる。
記憶が抱えた負債は思い込みという利子で膨れ上がってはいないか?という、連帯感の強い社会への少しばかりの解放のよう
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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ウラキドウ達との戦闘シーンの作画が湯浅監督を想起させるカッコ良さで、ほかのアクションシーンもあれで見たかった。
物語はえぐいのだけど、セリフなんかは全年齢に向けて、という微妙な塩梅を感じる。
言うほど
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終わらない週末(2023年製作の映画)

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シンメトリーな構図や分断を強調するような画など、見慣れた景色やモチーフで不気味さを演出するのがうまく、ストーリーを消化不良にすることで劇中の人物達に感情移入させる作り。盛り上がりで言えば肥満体型な感じ>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

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冷酷で滅私の機械的なイメージを執拗に伝えた後、初手からミスり、妻もいるというギャップに口だけの頭でっかち野郎という印象のスタートだが、復讐を遂行するにつれて冒頭提示されたイメージに回収されていく。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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色が良くて見ていて楽しいし、映画の雰囲気にあっている。
ワンシチュエーション、会社から出られない、タイムループという上手い組み合わせ。
笑えるし、ループを生かしたカットもリズムが生まれて面白い。
会社
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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降霊をパーティードラッグのように10代に蔓延させるというアイデアがまず1勝という感じがする。それによってスタイリッシュに描くことに自然さがあり、その自然さが本気のホラー(降霊)演出としては新しい。
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

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何故だか心に沁みる、いい映画だ・・・という印象がひたすらある。
激しく切り替わったり、角度を変えたりするカットで強調されるピリついて乾燥した荒野と人々が、ジャスミンによって故郷の温かさへと変貌していく
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

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美麗アニメーション。小さい頃、本気で忍者に憧れていたあの頃に見ていたら影響が凄そうな主人公、敵、ヒロイン、狂言回し。
そういう点でも、物語的にも子供向きであると思う。r18だが。
しかしほんと、絵がか
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

山の過酷さがよく伝わる。
ミステリーの軸の一つ「なぜ彼は山に登るのか?」が、山に魅せられた人間には分かるだろう、というのと、それを追体験させるような感じ。

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

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和田誠展からの流れで見た。
麻雀は知らないが、刺し合う様な空気はかっこいい。

赤い天使(1966年製作の映画)

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地獄。
極限状態での西の自責の念に共感しきれない部分もあるが、当然っちゃ当然か。
以前なにかの動画で、インテリっぽいじじいが「賢い若者はこのまま日本が堕落していったん戦争してしまえと思ってる、自分は逃
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恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

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起こっていることはめちゃくちゃだが、恋愛を基礎にそれが不思議と荒唐無稽に見えない世界観になってる。
それを許す導入とストップモーションの温かさも大きい。
精神病を匂わせなくても良かったかなとは思った。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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監督作では一番好き。
笑えるシーンがとても多く、お得意の不気味さもあって、運命の相手とのセックスシーンまでは本当に満点だった。
監督本人が「馬鹿げ映画」とコメディであることを強調する割には終盤はまとめ
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色彩漫画の出來る迄(1937年製作の映画)

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ディズニーの影響を多分に感じつつ、日本独自のサイケな色合いがある

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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画面分割の見づらさがそのまま1人で1人を管理することの不可能を語っている。いつ何を見逃したのか分からない。これはすごいアイデアだと思う。
リアリティを持って時間を描く、それゆえの映画の短さを人生の短さ
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

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結末が唐突すぎたように感じた。
音楽が良くて雰囲気も悲しいから馴染んではいるのだけど、なんか一番安易な終わらせ方になってると思う。
しかし、現実の方が唐突だろと考えると、安易も何も無いのかもしれない。
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サイケデリック航空(1994年製作の映画)

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面白い。
新婚旅行の成否、というフック。
単純明快なキャラクター。

燃えつきた地図(1968年製作の映画)

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原作を視覚化するにあたって、勅使河原宏と感覚の一致するところが確認でき、嬉しかった。分かる、ローラースケート、自転車にするよね。
鏡やグラスを通して2人を映すカットもかっこいい。
また、結末についてあ
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pierce ピアス LOVE&HATE(1997年製作の映画)

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動機不明なのはまぁいいのだけど、いまいち悲しさが漂ってなくて雰囲気がないので、人物や出来事も表層的なものにしか見えなかった。空っぽというのが寂しさの表現じゃなくて、作品自体の軽薄さになっている気がする>>続きを読む

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