ハシゴダさんの映画レビュー・感想・評価

ハシゴダ

ハシゴダ

ローザス・ダンス・ローザス(1997年製作の映画)

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言葉ほど全身で生きていないのもあって、透明になってここに理解や共感をするのはなかなか難しいので、どうしても外側のことを考える。
なぜ映画なのか、と言うところでは2章目ラストのエキセントリックな編集に単
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フィルム(1966年製作の映画)

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見る、見られるの非対称性。
見られることで複製される恐怖?
相互にしか存在し得ない恐怖、自分とは輪郭なのか。
外景→の流れで実に自然に視点だと理解できることを改めて不思議に思う。
共感の仕組みみたいな
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Pearl パール(2022年製作の映画)

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冴え渡るミアゴス。
続編であるゆえの皮肉が効いていながら、出し惜しみしない快活な映画だった。

ショート・ターム(2013年製作の映画)

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視点が複数ありながら群像劇的でなくて、それでいてコンパクトでうますぎて色んな技術に気づいていない気がする。
近年よく見る家族主義的な帰結ではなく、しかしそれを貶すわけでなく。

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

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同時代を生きる監督であることを演出からヒシヒシと感じる。
設定の不連続性はホラー特有というよりもランティモス的な不条理世界観で、土着ホラーには確かにもってこいだが、それが少し寒々しいのはやっぱりドラマ
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四月物語(1998年製作の映画)

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おい笑
岩井俊二のいまいち好きになれないのは、観客の過去を絶妙に愛撫するのが上手いところだ。わかりきった性感帯にばっか頼るな。
これはマッチョイズムでしかないのだけど、こういう類のものを見たときに感傷
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フード・インク(2008年製作の映画)

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不法移民労働者の取り締まり、残酷すぎ。
資本主義と不健康食の相性が良すぎる。

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

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端的なキャラ付けで分かりやすく共感を誘いつつ、深くは掘らない事で、彼らのことを想像する必要がある。
その想像はそのまま、現実の問題へ目を向ける契機になる。
そういううまさを感じた。
しかし彼らは、彼ら
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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まだまだ天使でいよう!と思う。
天使でいる強さを忘れちゃいけない。

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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真相を語るという仕掛けは良かった。
しかし主人公の共感を呼ぶ孤独と不甲斐なさよ。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

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ゴールデンスランバーに次ぐなぜか印象に残り続けている日本映画、な、だけありやはり立ち止まらせられる映画だった。
自殺のシーンはいまだによくわからない。
将来の役に立つ、という効率主義の行き着く果てには
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市子(2023年製作の映画)

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そこまで秀逸とは思わなかった。
冒頭、なぜ急ぐような状況が生まれたのか。「帰ると連絡する」のに。キャラクター説明かと思ったがそうでもないし。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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ロードムービーの扱い方がすごい。
ロードムービーというジャンルを停滞感のために使う。

仁義(1970年製作の映画)

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素朴な演出でカッコよく、とても難しいことをしていると思った。

第七の封印(1956年製作の映画)

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いまいち掴みどころがなかった。
めちゃくちゃなチェスの方が気になったな。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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アニャが綺麗すぎる、というか映画全体が、どこか綺麗で、達してる感じがない。
ウジ沸かせて無理やり汚くしようとしているあたり、自覚ある気がする。
ai effectとエンドクレジットに見えたのは見間違え
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複製された男(2013年製作の映画)

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カオスに秩序が生まれた瞬間、とも見ていたけど、難しい。

よこがお(2019年製作の映画)

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馬鹿なマスコミも、あながち誇張じゃないのでしっかり心にくる。

ジャンコピア(1981年製作の映画)

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そのものよりもシルエットの持つ本物さ(偽物としての精度)に驚いた。

フード(1993年製作の映画)

5.0

保存/輸送技術によって多様化した食事のあり方をブレックファースト、ランチ、ディナーという様式として違ったレイヤーから捉えて描く大傑作。皮肉も感じるけれど、それがうまい、とかいうよりも、単純に世界がすご>>続きを読む