あれ、バンドがいないのになんで?と思った後からが面白かった。音楽自体も歌も素敵で前に進もうと思える反面、現実そんなに甘くないでしょって気もする。
序盤は冒険的な意味でハラハラドキドキするけど、話が進むにつれて現実が見えてくる。ラストの判決のシーンで実話だと知らされた時の衝撃が強い。
視線。
誰でもない自分になれるのか、人を愛せるのか、全てを受け入れられるのか。
ドレスの裾、鏡と自分自身、キャンバスの透け…
画面の切り取り方が素敵。
リリー以上にゲルダのお話でもある。少し、良い人すぎるけど‥ 上品さ溢れる。