Rodriguezさんの映画レビュー・感想・評価

Rodriguez

Rodriguez

O.G. オリジナル・ギャングスター(2018年製作の映画)

3.2

先日観た『アメリカンフィクション』ついでのジェフリーライト主演作。
長期収監の刑務所生活と釈放後の不安、憂鬱さを(たぶん)リアルに描いている社会派ムービーでした。

Winny(2023年製作の映画)

3.8

好物ジャンルな法廷モノ。
当時ファイル交換ソフトには全く興味がなかったからWinnyについてはほぼ無知、ゆえに逆にストーリーを楽しめたかな。
実際にはどうなのか知らないけど、開発者の無邪気なまでの技術
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.4

異色のディストピア映画。
侵略されてしまった地球は名作『囚われた国家』にも似た悲惨な世界なんだが、エイリアン側がどういう手段で制圧したのかが謎。
全体を通して黒人青年の国家圧力に屈しない芸術家魂を描い
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.5

離婚して元妻側にいる娘レアのために運転手業務に必死にしがみつくギヨーム。
埋もれていた才能が開花するという良い展開。
調香師という超レアな職業、パリのアパートメントが醸し出すお洒落映画っすね。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.4

B級ホラーとして、S級の満足感。
こういうので良いのです。
ニコケイはセリフがほぼほぼ無いが、この人無しには成り立たんのだと実感します。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

昔、このゲームシリーズには熱くなった想い出があるので面白さ倍増。
そうか、シリーズ累計9,000万本!
レースゲーム好き兄ちゃんが世界的名レースで脅威の偉業を達成する実話な根性サクセスストーリーと、ち
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

「ナイト&デイ」「キングスマン」「ゴーステッド」なんかを彷彿とさせる、世界を廻るスパイコメディアクションという感じで最後まで楽しい仕上がり。
安心感があり細かな事はいいからエンタメに徹する、というマシ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

黒人のアイディンティをあえて「らしく」表現して発表した新作小説の評価が思わぬ展開になり、単なるコメディの枠を100倍も超えた作品でした。
こういう秀作に巡り逢えた幸せ感は比類ないです。
結婚パーティで
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

凄まじきジジイの無双っぷり。
ひょっとしてジョン・ランボーの師匠筋か?
「レニングラードカウボーイ』以外には馴染まぬフィンランド映画だが、そのクウォリティはハリウッド並み。
最高です。
捕虜になってい
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コブリック大佐の決断(2016年製作の映画)

2.7

grandes películas argentinas🎵

アルゼンチンの名優、リカルド・ダリン叔父貴の燻し銀演技が渋い。
軍事独裁政権下、反政府運動家たちを生きたまま飛行機から川へ突き落とすという
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.3

大量殺戮もしないし仮想現実空間で暴れ回らない、とてもヒューマンスケールな敏腕弁護士を演じるキアヌ・リーブス。
とても良い感じで歳を重ねたブリジットジョーンズもナイスな配役。
陪審員の調査や弁護士の執念
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.8

20年前の双子殺人事件を特捜部Qが追い、寄宿学校の同級生グループに目星を付け、命懸けの真相究明を…という王道のストーリー。
昔、海外サスペンス小説(Pコーンウェル等)読み漁ってた頃に戻った感じで懐かし
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.7

コペンハーゲン(デンマーク)が舞台のクライムサスペンスシリーズ第1作目。
ドラマ版『ドラゴンタトゥーの女』シリーズの脚本家が手掛けたので、北欧ミステリー感満載(ちょい暗い)で入り込める。
主演のニコラ
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

3.7

主人公の苦悩が感情移入出来る秀作でした。
Hミレン『アイ・イン・ザスカイ』と双璧をなすドローン映画。
飛べないパイロットとして対アルカイダ空爆ドローンを操る毎日。一般市民を巻き込む空爆への葛藤と嫌悪感
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.5

たまーに観てしまう韓国サスペンス。
スリリングさが秀逸。
良く出来ております。
クライマックスまで事態がどんどん悪化していく進行は油断出来ない絶望感がたっぷり。
上の奴らのずる賢さよ。

ゼロヴィル/ゼロヴィル:ハリウッドに憑かれた男(2019年製作の映画)

3.0

Qタランティーノのなんちゃらハリウッドと時代が被っているのと、劇中の阿保パーティにルーカスやらスピルバーグらしき人物がいたり、コッポラの黙示録撮影フィリピンロケが盛り込まれる辺りが映画好きには楽しいが>>続きを読む

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.0

政府からの依頼で傭兵を組織する民間軍事会社ってのが日本には存在しないから身近に感じぬストーリーなんだけど、問題を抱えた軍人なんかが転職するフィールドとして映画ではよく観る光景。
クリス・パインらしから
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Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.1

イタリア映画も捨てたもんじゃ無い。
公務員特権のために特別退職金6万ユーロも蹴って延々と最果ての地へ左遷されまくる超ポジティブな主人公がナイス!
北極圏勤務では危険手当込みで月給が3700ユーロ!
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ゴヤ・マーダー(2019年製作の映画)

2.9

スペインを代表する偉大な画家フランシスコ・デ・ゴヤは確か『裸のマヤ』などの油絵が超有名だけど、ロスカプリチョスの銅版画シリーズの事はあまり知らなかったので個人的には新しい発見。
その銅版画のモチーフに
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ANON アノン(2018年製作の映画)

3.5

インフォメーションテクノロジー系ヒューマンドラマ要素近未来SF、とでも言っときます。
クライブ・オーウェンの滲み出る哀愁味と謎のハッカー、アマンダ・サイフブリッドの魅力が際立つ、しかしこんな未来は御免
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インビジブル 暗殺の旋律を弾く女(2018年製作の映画)

3.4

ロンドンのスタイリッシュなアパートメントや街角が舞台。
盲目のピアニストが事件に巻き込まれる系という単純な話では無く、彼女の悲惨な生い立ちが絡むプロットには要注意。
大筋の素性が既にジャケ写がネタバレ
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.3

【棚から一掴み】

37年前、日本がバブルで盛り上がっていた真っ只中の世相がしっかりと刻印された伊丹十三入魂の一作。
山崎努の際立つ演技。
伊藤四郎や佐藤B作、室田日出男など脇を固める個性派たちの存在
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マルサの女2(1988年製作の映画)

4.0

【棚から一掴み】

間髪入れずに製作された続編は新興宗教の闇を描いた、1作目に劣らない軽快なテンポとクウォリティ。
ありし日の丹波哲郎や笠知衆、小松方正らが昭和過ぎてこれまた渋い。

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

T2以降、何作かの続編が製作されたけどコレ1作で大丈夫な程、完成度とドラマ性の整った逸品。
興行収入や業界の評価は厳しいけどね。
強化型戦士役のマッケンジーデイビス、気になる女優です。まだ主役級のタイ
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シャドー・ダンサー(2011年製作の映画)

3.9

【棚から一掴み】
ライブラリーから久々に。
どうも日本では馴染みの薄いIRA紛争がベース。
AライズボローとCオーウェン目当てなので個人的には殿堂入り作品。
IRA活動というのは家族ぐるみで引き継いで
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

デニーロとスコセッシ、同じくデカプリオとスコセッシ。このタッグがあとどれぐらい観られるのか、気持ち的には哀愁たっぷり。
作品は歴史の闇をクローズアップした、長尺だけど飽きさせない巨匠の仕事でした。
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.0

二代に渡るテーラー。
寡黙ながらも暖かい心を持つ主人公。
舞台であるギリシャ/アテネじゃなくとも昨今はスーツを仕立てるという需要が減っているから尚更なんだけど、手造り屋台での出張受注へ乗り出す、しかも
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.5

奥が深い。
一見、無理で愚かな巡業ツアー。
シベリア〜ニューヨーク〜途中の街〜メキシコの珍道中っぷりがシュールで楽しい。
通過するアメリカの街々が全然魅力的に映っていないのが不思議で逆にチープでよろし
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タイムマシン(2002年製作の映画)

3.8

【棚から一掴み】

若きGピアース、初期の代表作。
単なる時空を彷徨った話ではなく、愛と哀しみ要素の詰まった、何回観ても飽きないSFです。
何年か振りに観たけど2002年製作にしては色褪せない傑作。

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.2

ドラマ版より長尺だけど劇場版ではなかった。
ドラマシリーズの特別編というポジションか。
本来、現代版としてブラックベリーやネットを操る捜索活動がドラマ版『シャーロック』の面白さだったが、本作はキャスト
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.6

次世代アベンジャーズはキャロルやファルコンらにまかすとして、本作のサブ2名のような次点キャラがこれからも乱出するんだろうなあ。
『ワンダビジョン』をしっかり観とかないとモニカが超人な理由も分からないか
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エル・クラン(2015年製作の映画)

3.2

grandes películas argentinas🎵

ブッチオ家、胸糞父親の卑劣な犯罪ドラマ。
事実が元とは…

ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

3.8

アルゼンチンの首都。
ブエノスアイレス都市圏人口は東京都に匹敵するのか。大都会ですね。
WEBデザイナーとショーウィンドウ装飾家。
街中で暮らすそれぞれ孤独な一人暮らしの男女。
近所に住んでるからちょ
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ベスト・セラーズ/小説家との旅路(2021年製作の映画)

4.0

老小説家、その再起を手伝う出版社の若き女社長。
出版記念のブックツアーに出るも思うようにいかない反面、想定外の反響もありSNS恐るべし、です。
御大マイケル・ケインはこれ以降に2作出てるらしいけど、引
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

モノクローム。
動画ではなく静止画の連なりによる映像。
1962年にこのようなプログレッシブな作品が生まれていたのか、と驚愕です。
なんとなくだけど『12モンキーズ』主人公の生き様を思い出した。
最後
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.4

大好きな『ローグワン』を監督したギャレス・エドワーズ作品。
際立ったVFXや演技、頑張ってる渡辺謙など、見所は満載なのだが。
アントーン・フークアの『インフィニット』のような、凄い映画なんだけど記憶に
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