Rodriguezさんの映画レビュー・感想・評価

Rodriguez

Rodriguez

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.1

デンマーク映画なのか。
主人公を取り巻く演者たちがハリウッドでは出せない雰囲気を作っとるね。
一見、クライムアクション映画と思いきや、テロと思しき列車事故を追いかける学者やハッキングが得意なデブとか妙
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ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)

3.7

マイヤー・ランスキーという実在のマフィアが辿った歴史は、ランスキーら経済ヤクザがラスベガスを造ったということか。
『ゴッドファーザー』の時代にもリンクするね。
しかしタイトルがなあ、この作品に無用な世
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ザ・バンカー(2020年製作の映画)

3.8

アンソニーマッキー、サミュエルLジャクソン、ニコラスホルトというマーベルメンバー。
実話に基づく不動産業界・銀行買収がベースの物語。
時代的にも黒人がビルオーナーになるのが難しかった1960年代ならで
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.7

アメリカの田舎町で退役軍人の町長選挙出馬要請から選挙の総指揮を取る羽目になるんだが、そもそものきっかけや町民をあげた巧みな思惑が最後まで騙されちゃって大どんでん返し感が楽しい。
スティーブ・カレルは良
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マークスマン(2021年製作の映画)

3.0

リーアム・ニーソン無駄遣い感が…
まあそれでも、亡くなった奥さんを想い続ける故に、あいつなら正しい事をしなさいと、少年の命を守る原動力になっていくという流れや悲しくも幸せなエンディングシーンには絆され
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トワイライトゾーン/超次元の体験(1983年製作の映画)

3.5

これも1980年代の良作。
巨匠と言われる前のスピルバーグや、この頃がピークだったかもしれないジョン・ランディスら4人の人気監督が織りなすオムニバス。
4話目が醸し出す異空間さが映画館を出た後、街の風
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.8

未知の量子世界、というのがマルチバースも含めて大変便利な設定だと理解しました。
もう何でもありに出来る、ですね。
一足先にドラマシリーズ『ロキ』でデビューしていたカーンなんだが、実態と影響範囲がまだま
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

離島のレストランというある意味密室環境でスリリングなおぞましい展開に!
しかしマーゴットは世渡り上手ですね。
シェフの部屋へ忍び込み、今やカリスマ料理人である彼のキャリアスタートがハンバーガー屋のコッ
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ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018年製作の映画)

3.0

ナチスドイツが何故にこれほどまで絵画や彫刻、芸術品に執着して略奪をしていたのかが分かりましたね。
ジョージクルーニーの『ミケランジェロ・プロジェクト』のリアル版を期待したけど、ドキュメンタリー映画なの
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時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

3.7

モノクローム画像で人間界を観察していた崇高な天使が、人間になってしまってから織りなす俗っぽい感じが面白いんだが、芸術作品とも言える前作との風変わり加減GAPが大きく、これはこれで面白いんだけど違和感が>>続きを読む

OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.8

中東問題は彼らの民族意識、宗教理念、紛争の実態を認識しておかないと理解が難しいが、この作品は1993年のオスロ合意の経緯をエンタメ感たっぷりで味付けしているので大変観やすい。
さすがスピルバーグ。(製
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

アルヴィンっていう頑固爺さんが、仲違いしている兄弟のお見舞いに、庭の芝刈りに使っていた小型トラクターに乗ってはるばる500km以上を旅するというめちゃめちゃ無謀なロードムービー。
でも中身は静かで優し
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トラフィック(2000年製作の映画)

3.5

ドラッグを取り巻く4つのエピソードがあちこちで繋がっているという構成。
4つとも場所や国が違うので分かりにくい筈なんだけどメキシコ・ティファナが舞台のエピソードなんかは画質を大幅に変えて街のヤバさも伝
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イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.9

尺が短いのでダレずに最後まで面白い。
主演テレンス・スタンプの巨匠ならではの深みある演技が素晴らしい。
昔はもっともっと影のあるナヨっとした演技が魅力だったので、随所に挟み込まれる若い頃のフィルムの演
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

インディアナ州のコロンバスという街で、父の急病により駆けつけた韓国系アメリカ人と、地元図書館に勤める若い女性との触れ合い軸に、この素敵な街を俯瞰できる静かな良作。
モダニズム建築が好きなので、終始映し
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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.5

投資銀行の修羅場が描かれており、ビジネス界での勝ち負け、騙し合いが見事でした。
解雇通告のシビアっぷり、深夜2時頃の問題発覚から朝方4時5時の緊急取締役会など、金融界のリアルさが垣間みれるね。

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

爺さんのロードムービーは数多くあるが、最後に涙腺が緩んでしまった感動作でした。
映画サイトの解説に『ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の老人が、70年の時を経て、友人との約束を果たすためにアルゼンチンか
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.8

レビューに書いてあった『20億年にわたる長大な人類史を描いた大作であり、また人類の終焉から現在に伝えられるメッセージでもある。20億年という想像することすらむずかしい途方もない時間の中で、人類は現在の>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

近未来SFの中でも異色でしたね。
月どころか火星に宇宙基地を持つ時代なので軽く100年は先の設定かもですが、わざとらしい未来感がなく、その分リアリティ度は高い。

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.9

少し前に観たウィルスミスの『自由への道』にも通じる主人公の伝記を基にした恐ろしい事実の映画化。
異なる点は主人公が「自由黒人」という身分で白人と同じ生活を送れていた事だが、騙されて南部へ売買され12年
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大逆転(1983年製作の映画)

4.5

80年代ビデオレンタル最盛期時代に大活躍したエディー・マーフィーやジョン・ランディス監督の最高傑作。
DVDで初めて観たけど、画像も作品も全然色褪せていないのが凄い。
ジョン・ランディスは最高の監督だ
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ディファイアンス(2008年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグ目当てだったけど、ナチスによるユダヤ狩りに追われるポーランド人たちの史実に基づく大変過ぎる苦労と生死を賭けたコミュニティ構築努力に感涙です。
監督は90年代に数々の名作を撮ったエドワ
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狼たちの報酬(2007年製作の映画)

3.4

犯罪が織りなす4人視点での割とシュッとした群像劇タッチなオムニバス。
少しだけファンタジー要素もあるので観やすいでした。
時系列や登場人物の部分的な共通項などの工夫はちょっぴり『パルプフィクション』的
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.6

韓国の事実に基づく社会派ドラマは好きなジャンルなので物色してみたら良い作品に巡り合った。
どこの国もああいう官僚が国家を駄目にしていくんですね。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.7

最初の意気込みと仲間集めはワクワクなのだが、段取りの悪さ、いざ本番にて炸裂するグダグダ、スキルの低さ等は、ああそうなんだろうな、普通こうなっちゃうわな、という真っ当な結末に。
そもそもこの作品は美術品
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キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

3.8

世紀の名優マイケル・ケインもジム・ブロードベントもお爺ちゃん強盗役がハマりまくり。
70歳オーバーの爺さん6人とセキュリティ解除が得意の若手1名。
強欲としたたかさは爺さんに軍牌だけど、ダイヤの価値を
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ウィザード・オブ・ライズ/嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(2017年製作の映画)

3.6

2008年、実際に起きた史上最大規模の金融詐欺事件をほぼ一人で仕切っていた男のノンフィクション。
深みと迫力のある演技はさすがロバート・デニーロです。
結果、騙された人々は言うに及ばず、主人公の家族も
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

4.0

2021年秋に『レトロスペクティブ』という企画でヴィム・ヴェンダーズ作品10作が最新マスターと幾つかのディレクターズカット版で限定上映されていて、喜んで前売り券セットを買い込んでたが入院や親族の不幸が>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

男たちの熱い熱いドラマが2022年のラスト鑑賞。
良かったー。
創業家の社長や、その後フォードやクライスラーの社長になるリー・アイコッカという歴史に残る人々の当時の立ち位置も分かりやすい。
FIATの
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.1

ウェス・アンダーソン、やっぱ凄いな。
シニカルな大人のファンタジー。
相変わらず常連の名優陣たちによる声の出演も素晴らしい。
基本的には擬人化されているんだが、食事風景だけは何故か獣と化すんですね。

タイピスト!(2012年製作の映画)

3.3

1950年代だし舞台はパリだし、それだけでファンタジーなんだが、当時女性たちの憧れの職業が秘書だったりして、当然のスキルがタイピングなのでタイピングコンテストの優勝者がスター扱いという世界観が大変面白>>続きを読む

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.6

最後まで、謎でクールでスタイリッシュで少々の不条理感が満載。
ジム・ジャームッシュか。
メインで出演の黒人、どこへ行ってもエスプレッソを同時に2杯注文するところが洒落てるし、この映画自体が「エスプレッ
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自由への道(2022年製作の映画)

3.8

南北戦争下の一人の奴隷にスポットを当てたヘビーな作品。
主人公含め史実をベースとしており、痛ましいどころではない彼ら黒人の境遇に涙します。
アカデミー賞授賞式での一件で出禁になってるウィル・スミスだが
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

最初、ヒュー・グラントの立ち位置がよく分からずだったけど、ユスリ屋ね。
主人公のいろんなアクシデントを鎮めていくチャーリーハナムの敏腕がスマートだし。
ベストキャラは子分たちの不始末を片付けるコリンフ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.5

以前、字幕3Dで字幕を読むのに目が疲れた覚えがあったので3D吹替にトライ。
素晴らしい映像美の3D効果とストーリーに引き込まれ、今回は吹替で正解だった。
家族それぞれのキャラクター、表情、愛情や凄まじ
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.7

ホリデイスペシャル感満点の短編作品。
あいつらが普段の街(ハリウッド)に居るだけでもオモロい。
細かな小道具やMCUヒーローを使った演出も楽しいね。

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