いずみさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

テリファー(2016年製作の映画)

3.4

鑑賞記録

顔面損壊に四肢切断は勿論、洗練された職人技で暴虐の限りを尽くし、独創性溢れる絶品のゴア描写が炸裂する。

欠落した倫理観を愛嬌で誤魔化す、茶目っ気たっぷりなアート・ザ・クラウン氏が、残虐非
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

誰一人として欠けることなく、最後までGotG独自の世界観で完走したクソ・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに、感謝の言葉もございません。

後にも先にも、同じスーツを纏って横一列で闊歩する様が、こいつ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

※最速試写により、評価は行いません。

スパイダーマン・インディアの素顔(パヴィトル・プラパカール)がドスライクで、最速で最推しになりました。

私には、創造神ラージャマウリ監督が『スパイダーマン・イ
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.5

生まれた意味、生きる理由がこれ。

うかうか死んでらんねーぞ、お前ら。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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公開初日と、その翌日の2日連続で鑑賞して参りました。

兄の影響で物心が付く前からマリオは私の親友だったので、耳馴染みのあるBGMやSEが流れる度に、当時の思い出が鮮明に蘇り、感慨深いものを感じました
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.3

健康診断前の摂生によって洗礼されたこの身体を(4.5kg痩せました)、不条理かつ残忍冷酷で血生臭い極上の暴力描写で汚しちゃう、高カロリーな背徳感を浴びに浴びて悦に浸って参りました。

序盤から手加減も
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.4

劇場内が明るくなったと同時に、秒で[101万ユーロ 日本円]で検索しちゃいました。

予想に反して非常に重たい内容ではありましたが、人生の最期はこうありたいと思えるような希望も描かれており、マドレーヌ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

-

毎回決まって大大大団円で終幕するのに、どうしてこんなにも胸が高鳴り、熱くなってしまうのだろう。

作品毎にアレンジの異なるテーマ曲と、エンドクレジット後に“次回作で主役となるキャラクターの声が流れる”
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.1

シャマランにしては今一つ捻りが足りなかったかな。

不条理かつ不穏な空気感は相変わらずなのに、最後まで何も起こらず、何も出て来ない、真っ直ぐ一本道のお化け屋敷に入った気分だった。

結局この建物は何だ
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.3

不慮の事故で視力を失ったコールガールのディアナが、娼婦を狙う連続殺人鬼に襲われる。

被害者遺族の少年チンと方途を尽くして逃亡を画策するも、一生喚き散らして存在を誇示する威勢の良いその姿勢が、80年代
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.6

異世界版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

2023年の暫定一位です。
ありがとうございます。

8日・9日と、2日連続で観に行ってしまいました。

欠点が何一つとして見当たりません。

全てが
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

もう最高じゃん。

映画史に残る“衝撃の結末”を描いた大傑作の続編なのに、予想の3倍は面白い超展開で魅せてくるじゃん。

今作の情報は出来る限り入れずに、直ぐにでも観に行ってほしい。

前作を観てなく
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.6

キッズステーションでも観てんのかってくらいわかりやすくて、ちょうど良い塩梅のほっこりムービーでした。

例のヘレン・ミレンいじりと、パパとママは最高が過ぎた。

そうね、ジェイソン・ステイサムの母親だ
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.5

鑑賞記録

みんな良いやつ。

おとん、おかん、疑ってすまん。

ファミリーの絆は、ワイスピに負けず劣らず。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

-

大、雪祈、玉田は元より、“無名の10代”の可能性に望みを託し、彼らを信じ続けた周りの大人達の姿に感銘を受けました。

練習場所を提供し、確率10%の約束を果たし、温かく成長を見守り、厳しくも愛のある助
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.2

先に断っておきますが、決して“逆張り”ではございません。

シンプルにストーリーが面白いと感じられず、世界観にも乗り切れず、アクション以外の要素が何一つとして刺さりませんでした。

(『スイス・アーミ
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.7

表向きは遺族や負傷者への救済だけど、真の目的は企業の救済なんよね。

補償金を支払うから、提訴する権利を放棄しろっていう圧力ね。

その補償金てのもさ、根拠不明な計算式に基づいて算出されるんだよ。
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.6

読書を介して紡がれる、古書店の主リベロと移民の少年エシエンの心温まる尊い友情に、憧れの全てが詰まっていました。

この町の一角の住民になって、リベロの古書店で購入した本を片手に、ニコラのカフェで一息つ
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.2

『幸せなひとりぼっち』に忠実かつ違和感無く取り入れられた現代的要素により、オーヴェもといオットーの未だ見ぬ一面に触れ、涙腺と心のダムが無事に決壊しました。

本編では描かれなかったオットーの日常を垣間
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.2

鑑賞記録

トム・ハンクス主演兼製作でリメイクされた『オットーという男』の履修と布教のため、未見のいつメンたちを巻き込んで3年振り2度目の鑑賞でした。

頑固で偏屈だけど心根の優しいオーヴェが、意図せ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

-

滑り込みで観に行けて本当に良かった。

彼女らの境遇には及ばないまでも、学生時代特有のいざこざは多少なり経験がある身なので、要所要所で彼女らの苦悩が我が身の事のように思えてしまい、溢れる涙を抑えられな
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

開始約15分の確定演出が素晴らし過ぎた。

ティモシー・シャラメの膝小僧が巨大スクリーン上で一生拝めるなんて、ファンにはきっと堪らんよね。

マレンとリーが道中で知り合うイーターの中でも、サリーが全方
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

『スター・ウォーズ』もそうなんだけど、まんま『リック・アンド・モーティ』じゃんと思って調べたら、まさにそのプロデューサー兼脚本家が今作の脚本を担当していて、なるほど納得した。

ピム一家がもっと好きに
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.0

サミーがずっと『真実の行方』のアーロン・ルーク・スタンプラー(エドワード・ノートン)と、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の血清を打たれる前のスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

1回目┈通常
2回目┈Dolby Cinema

なぜ2回も観に行ったかと言うと、Dolby Cinema版は編集ミスにより、あのシーンでのモザイク加工が未処理のまま上映されてるらしいのです。
(※現
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.3

もぅマヂ無理。。。

高所恐怖症により、無事死亡。

過去一の最恐映画が爆誕しました。

あまりの恐怖に、何度も手で顔を覆っては指の隙間からチラチラと覗いたり、腕時計に目を落としては「まだ10分しか
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

-

鑑賞記録

胸熱。後半ずっと泣いてた。

映画に携わる全クリエイターに、感謝と敬意を込めて。

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.7

家族や仲間と過ごす日常に映写技師ファザルという光が差したサマイの人生が『First Film Show』であり、光に魅了されたパン・ナリン監督の今日までの軌跡にこの邦題を当てるのは、さすがに秀逸が過ぎ>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

腹を括った乗員と乗客の心中お察しガトリング砲が直撃して咽び泣く始末。

涙腺崩壊宣言です。

序盤から一生続く緊張感と緊迫感のせいで、軽率に持ち込んだ飲食物をエンドクレジット直前に無心で爆喰う羽目に陥
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.4

鑑賞記録

共感しかない。

しんど過ぎる。

ミアにもセブにもシンパシーを感じられるだけ、自分にも苦い経験がありましてね。

当然、フラッシュバックして頭を抱えますよね。

圧倒的な彩度で幻想的に描
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.3

鑑賞記録

「帰らなきゃ」

複雑な家庭環境が及ぼした犠牲的精神を表すこの言葉がギルバートの口を衝いて出る度に、胸が張り裂ける想いに駆られた。

幾多の呪縛やジレンマから解放された彼が歩む道の先に、ア
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.7

鑑賞記録

粗暴で無教養の白人男性と生真面目で潔癖な黒人男性が出会い、差別が色濃い南部を巡る演奏ツアーへと旅立つ。

8週間にも及ぶ長旅の中で、尊信と敬愛を抱いた2人の関係性が変化する過程に、喜怒哀楽
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

見当違いな蘊蓄を恍惚の表情で垂れ流す評論家気取りの素人のために丹精込めて作られた、皮肉たっぷりのフルコースを堪能して来ました。

東京ドーム3個分のお皿に一口大に盛られた、名前も知らない食材で作られた
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.0

Filmarksさんの試写会にて。





聖夜に鳴り響く銃声(ジングルベル)で、サンタが家(ウチ)にやって来る。

純白の雪景色に映える、鮮血のメリークリスマス。

安心と信頼の87North P
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