Mypointofviewさんの映画レビュー・感想・評価

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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.5

おもしろ過ぎて、あっという間の3時間だった。ストーリーもお芝居も抜群。
ストーリーや主人公のキャラクター設定は、とても魅力的で素晴らしい作り。

おとよを演じた二木てるみさんは、いろいろな心の状態のま
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.7

女性の役者では岡田君演じる宮部の妻役の井上真央さんは、あまり可哀想な感じではなく、基本的には元気でたくましいイメージなので、ミスキャストと言えば、そんな感じがした。

男性の俳優陣は、今主役級の役者が
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

用心棒よりこちらの作品の方が、エンタメ感があって面白く感じた。

椿三十郎(前作の桑畑三十郎)も、キャラクターをより人間味アップさせ、持ち前のユーモアと知略を駆使させており、おもしろくギャグも効果的に
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用心棒(1961年製作の映画)

3.5

三船敏郎演じる流人の、桑畑三十郎がこの村にやってきたばかりの、目の芝居が実に魅力的で、その後の芝居や殺陣、立ち姿やキャラクターの作り方、そして本人の魅力で完全に魅了されてしまった。

丸顔に憧れていた
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

松岡茉優さん演じる、本好きな街の書店の娘で、小説の編集者の恵は、本好きな編集者らしい、いわゆるオタクではない積極的に自分の意見を言う、文学好きな女性を、バランス感覚よく作っていた。ナチュラルに良い塩梅>>続きを読む

終の信託(2012年製作の映画)

4.0

草刈民代さん、大沢たかおさんの長台詞のシーンが、どれも素晴らしかった。

呼吸器内科のエリート医師、草刈民代さんは東大医学部卒で美人医師で、嫉妬などからよく思われないことも多いという設定のもと、医療に
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

能年玲奈演じるミー坊は、素でやっているのではないかと思うくらい、個性が光っていた。他の今売れている俳優もかすむくらい。。

自分の個性は、これではと感じるものに関しては、思いっきり出していくのが、差別
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.5

ゲストで出演した、ハリウッドのヘアメイク役の山田孝之さんは、セリフが無いのに笑いをしっかり残してきて、印象に強く残った。セリフの言い回しだけでなく、効果音的なものを自分で発することで、笑いが取れるとい>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.5

石原さとみさん演じる魔性の女、梨花はみすずちゃんに似ていて、かわいかった。最後の実は病気でしたというオチは、なんだか良い子ぶっているような感じがして、これまでの梨花の奔放ぶりがつまらなくなった。あうい>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.7

長澤まさみさんのお芝居の上手さが、光っていた。ダー子らしいイカれたテンションの高さと、劇中劇のうさんくささの比重の絶妙なバランス感覚、本気で恋に落ちている真面目な芝居、これらのコントラストがとても上手>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

コメディ芝居として、学ぶべきところがたくさんあった。長澤まさみさんのコメディエンヌとしてのお芝居、正直好きだ。彼女から学ぶところは大きい。

中性的だが健康的な魅力が持ち味の長澤さん。今回はコメディエ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

実力はあるが、冴えない売れない漫画家の役を上手く演じていた。こういうネクラキャラいるという感じ。吉岡里帆さんは可愛いし、役を上手く作れる役者だ。

そして柄本佑さんと尾野真千子さんのプロデューサーっぷ
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.2

視覚面での最先端ぶりがすごかった。今から40年以上前に、テレビ電話やあらゆることをデジタルで考えたらどうなるのかという街並みや、場面設定を斬新に具現化していた。

またレプリカントについての考え方も、
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極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.7

アニメ原作のテレビドラマの映画版ということで、キャラクターのバランスや配置など、実に勉強になった。

川口春奈さん、安達祐実さん、松本まりかさん、メグミさんの立ち位置は素晴らしかった。キャラ立ちしてい
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(2020年製作の映画)

3.7

この役では菅田将暉さんが、非常に痩せていて、かつ冒険心がないというところから、保守的で、恋人として選ばれない必然性を上手く芝居として作り出していたように思った。それでありながら、一途で不器用な男。葵が>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

岸井ゆきのさんの魅力を、とても生かした映画だったと思う。同じボクシングでも、安藤サクラさんの「100円の恋」とは、また違う描き方。障害を持ちながらも、強くひたむきに信念のもと行動していく女性が描かれて>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.5

実力派揃いの作品で、キャスティングがどれも適役だった。彼らはどの役に配置されても、ばっちり役に当てはめて、その役らしいものにしてしまうのだろう。

主役の主婦を演じた筒井真理子さんは、性格まで歪んでし
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.5

いわゆる娯楽映画だが、ヒョンビンとユ•ヘジンの掛け合いは、まるでコントをみているようで、楽しませてくれた。

ヒョンビンが演じる北朝鮮人役は、仕事はバシッとやり手で頭の回転も体の能力も性格も真面目で良
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

2.0

がっかりだった。全く面白くない。忠誠心を描いた作品なのだろうが、感動は全くなかった。

役所広司さんのお芝居が、入念になられているものなのだろう、ということと、松たか子さんの、芝居をちゃんとやっている
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

人を信じずに生きるか、人を信じて生きるか、その2つを問う映画だったように感じた。

同時に自分を育ててくれた血の繋がっていない祖母は、貧しくても人を信じて生きる人だったのに対し、自分は貧しさに耐えられ
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母性がない母親を描いた作品だった。最後には娘たちの元に戻るが、子どもたちから離れた3年間が「最高だった」という自分の本音を知ったこと。彼女の涙はそれだった気がしたが、寂しくなって愛しくなって、自分では>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

非常に精巧に作られた話だった。社会派の人間ドラマ。

そして黄金町のシーンは、横浜に行くのが怖くなってやめてしまうくらいリアリティがあり、恐ろしかった。なぜならたくさんいる役者が全員、本物のヘロイン中
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.5

ハビエル•バルデム演じる殺し屋シガーのインパクトが強過ぎて、肝心の内容がわかりにくかった。トミーリー•ジョーンズ演じるベルが主役だったことには最後に気づいてしまった。。

そのためか内容自体は、終わっ
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男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

就職活動で悩み、家出した満男が行き着いた香川県の志々島(映画では琴島)で、迎えにきた寅次郎が、神戸の料理屋をやっていた葉子(2度目のマドンナ•松坂慶子)と出会う物語。

葉子は寅次郎と同じ妾の子で、う
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

ある男とは、最後まで誰のことかわからない、人によって解釈を変えられる内容の映画だった。

安藤サクラさん演じる、リエが冒頭の文房具屋で涙をただ流しているだけのシーンは、彼女のテクニックを見せつけていた
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

4.0

ロバートデニーロの凶悪ぶりがすごいと聞いたが、いわゆる不健全な正義に、純粋すぎるほど忠実になった男がそこには存在していた。人間の不健全な面が隠すところなく表現された映画だった。

ロバートデニーロは、
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

若者だった頃の恋を思い出した。
恋愛は両者の価値観が大きくものをいうもので、それによって一緒にいたり離れたり、今や将来に対しての考え方が変わったり。思い返せば、振った時もきっと振られた時も、こういうこ
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のど自慢(1999年製作の映画)

3.5

役者は、役にクセを持たせると、印象に残る=重宝され売れる。

(クセを持たせなかった役は、印象に残らなかったし、別の人がやっても同じようにできるなぁと思ったが、役にクセを持たせた役者は、その人にしかで
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わが母の記(2011年製作の映画)

4.0

痴呆が進んでいく母親と息子の物語。
樹木希林の進行する痴呆と、それが進むにつれ、息子への愛が彼女らしく表に露呈してくる様が、非常に美しい。女の最後は、こうも美しくなるものなのだと、胸がいっぱいになり、
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ホタル(2001年製作の映画)

3.3

田中裕子さん演じる持病を抱えた妻、他の隠された過去を持ち、それを旦那と共有しているという、複雑な役どころを見事に体現していた。
その役どころの中で、リアクションとして、呼吸をするたびに変わる表情は芝居
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動乱(1980年製作の映画)

3.0

吉永小百合さん演じる薫の、弟想いの姉のあどけなさと、女郎になってからのすれた感じ、女郎から身を引かせてもらってからの悲しみとすがる女の様。どれも美しかった。

あ・うん(1989年製作の映画)

3.5

富司純子さん演じる民子は、全体を見ることができる力と指導力のあるしっかり者だが、天然ボケのところがある妻を上手に作っていた。

宮本信子さんの少し気が触れた感じは、観ている人に同情させないコミカルな作
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絶唱(1975年製作の映画)

3.0

ど定番の演出が散りばめられていた。昭和の流行りを絵に描いたような演出。安定の満足感があった。

山口百恵演じる、奉公人の小雪の最期亡くなる時に、友人たちや両親に言葉を伝えている時のお芝居は、ひたむきな
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