このレビューはネタバレを含みます
宮崎駿的なモチーフで埋め尽くされているフェティッシュの感じとか、戦火を異界においてワラワラ(生)を助くものとして反転させる演出とかはおもしろいと思ったけど、そういったイメージの種々が先行し過ぎてスト>>続きを読む
全体の静かな映像のトーンと微細な心情の描写と岸井ゆきのの演技は凄いと思ったが、内的な葛藤に終始していて、どのような世界に棲まっているのかの全体像がみえなくで、物語が小さく思えた。
喪失を抱えた男女が邂逅をして回復していく、というストーリー自体は定型的なのだが、そこにチェーホフの劇中劇の台詞がポリフォニックに響くことで、物語の重層性がまったく違ったものになっている。『ワーニャ伯父>>続きを読む
性的対象化された女性の描き方は、庵野作品の無駄に胸の大きい女性たちをみるに今に始まった話ではないが、昔のオマージュが多い本作において、それは過去に置いておかなければならなかった部分であろう。
神永がレ>>続きを読む
物質主義的なものと決別したはずのノマドが、資本主義の象徴とも言えるAmazon社で労働している構図は、何とも皮肉なものである。
すばらしかった。エモーショナルに振り切れる前に現実がいつもやってきて、ぴしゃりと冷水をかけられるような気持ちになる。香苗(福祉に興味ある女の子)が物語のよいアクセントになっている。
いちばんは、片親の虐待という問題の解消のさせ方があまりもおざなりで、いやいや深刻さを軽んじ過ぎでしょ〜〜ってなった。
この作品に限らないが、ネット社会を題材にすると、どうしてもこうも「いき過ぎたポリテ>>続きを読む
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中2でお笑いにハマっていった原因は明確にガキ使で、なかでもモキュメンタリータッチの回がすごく好きだったので、自分の最も好きなお笑いの種類の一つとしてとても楽しめた。事務所で河童に取り憑かれた有里を正気>>続きを読む
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次々と移り変わる映像自体は楽しいが、筋を自体は拍子抜けするほど単純であまり好みでなかった、「追ってる私自身が好き」で単なる純愛物語を脱臼する意図はあるんだろうが、そこまで心は動かされなかった
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映像の質感が絶妙に気持ち悪い……
どちらかというとこの映画においては援助交際する側の男に注目して観た。マスカットを食べさせる男の気持ち悪さとリアリティが凄まじい。チックの男が特に痛切で苦しかったな……
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容姿と職業の一致や舞台が宇部ということはもちろん、謎めいた女性(地下一階にだけは踏み入れてはいけない)を追いかけるモチーフとか、赤の使い方とか、映画の虚構性に対する語りとか、電車の蘊蓄をぶつぶついう感>>続きを読む
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ぐわんぐわん虚と実を移動していくのが見応えありました、あとパレードシーンの独特の気持ち悪さというか、映像の質感がよかったです。映画の中で映画に言及する(正確には映画の中の人物が観ている夢の中で映画の撮>>続きを読む