ピーポの弟子さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ピーポの弟子

ピーポの弟子

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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.9

映画たる映画。単なるバイオレンス映画ではない。脚本の緻密さと昭和の混沌を感じさせるダークな色彩、男達の脂汗のリアルさ、全てが胸アツ要素。ガミさん、一生付いていきます!
冒頭の取調室でのかき氷のシーン、
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.5

ほんとうの愛を求めて、誰も愛せず、誰からも愛されなくなっていく人々の話。シリアスなストーリーの中でさながらグラフィックアートのような映像美で描かれる男女のラブシーンが印象的。愛する人も、愛を求める人も>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.8

マイティソーファンとしてはソーの出番多くて嬉しい。全て話が繋がってるので、マーベル作品をくまなく観て臨むことが重要。全部が山場、傑作!

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

美術館を舞台に誰しもが隠し持っているエゴを絶妙な視点で”展覧”してくれる新しい映画。行政、アート、広告、パブリシティ、それぞれの矛盾を次々に見せられ頭を抱えてしまう。大真面目に生きているエゴ人間たちを>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

重すぎてびっくりした。セクシー要素は思ったより少なめ、アクションなんてほぼ皆無。重厚な世界観と水面下での知の闘い、張り巡らされた伏線に何度も騙され思わず唸る。元CIA工作員の同名小説が原作というだけあ>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.2

底抜けにワクワクさせられる映画だった。この映像美はずるい。映画館で観れてよかった。冒頭から爆音でDavid bowie、Space Oddityの歌詞に合わせて紹介される宇宙の発展史、ポップでキッチュ>>続きを読む

スローガン(1968年製作の映画)

3.5

突っ込みどころが多すぎて閉口。わーきゃー言いながら鑑賞したい。ジェーンバーキンが小猿のよう。かわいい。そして、男と女の諸問題は時代が移ろえど変わらないということを実感。契約を嫌うダメ男と、安心感の欲し>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.6

異形のものへの恐怖を超えた畏敬。それすら超越した世界にはただ崇高な愛があるのかもしれない。人は人を映す鏡だという。最高に愛しい鏡に出会えたらただそれだけで幸せなんだなぁ。ユニークで可愛いカップルに拍手>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.2

気持ち悪い。冒頭から結末まで終始胸糞悪い映画は久しぶり。怪作と呼ぼうか、目が離せなかった。タイトルもすごい。マーティンがオードリーの若林に見えた。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.8

待望のBPM体験。なんだか頭と心が痛くて処理が追いつかない。マイノリティたちのパワフルなデモ記録、では片付けられない社会派ムービー。知らない世界を知るのは怖い、知らないことで大声で怒ってる人はもっと怖>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.4

ちょっと説明くさいなあ、と思いつつも目を背けられないのはきっと誰しも自分の母親に対して後ろめたさがあるから。シングルマザー、童貞息子、魔性になりきれない幼馴染、ジプシーなりそこねのガテン男、アートかぶ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

無駄なく作られたとてもパワーのある映画。黒人であり、女性であり、シングルマザーであり、様々な事情を抱えながら根性と天才的知性とお茶目さで世界に立ち向かっていく様は爽快。ただタイトルはHidden Fi>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

2.8

王家のお家騒動にスーパーパワーがミックスされた分かりやすいストーリー。アフリカの気高い戦士たちのカラフルな衣装や、伝統的な歌や踊り、など見た目華やかで画面が面白い。石岡瑛子さんがご存命だったら衣装プロ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.5

愛の物語。男と男、女と男、女と女、そんなこだわりが馬鹿らしい。この2人は命と命で愛し合っていて、魂同士が呼び合っているみたい。すごくキュートで愛おしい。運命は残酷だけど、この愛しいカップルが祝福される>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

3.0

タヒチの美しい海!大自然!といった楽園的景色を想像していたけど、まるでゴーギャンの孤独や不安をそのまま景色にしたような暗さと不気味さに終始包まれていて画面に見入ってしまった。逃げるようにタヒチにやって>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.5

ヒュー様は言わずもがな素敵だしショーだけ観ると圧巻だけど肉の入ってない肉まんを食べさせられたような違和感は拭えない。3時間でも4時間でももっと大事なことを語っていれば違う映画になっていたかも。ララ・ラ>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

毎回チケットが完売してしまうので満を辞して鑑賞。言葉にするのが難しいけれど、凄まじい映画だった。およそ4時間という長尺の中で反復する主人公たちの日常。正直、3時間くらいかなり退屈。人物の相関関係も複雑>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.9

愛の物語、という映画評を読んで、予告編のイメージと余りにギャップがあるので訝しみながら鑑賞したけれど、異論無し!ただただ愛の物語だった。そして繊細で緻密な人物描写に、本作がサスペンスではなく人間ドラマ>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

4.5

青梅のような変態クソガキ15歳。何回ホットドック食べるんだ?犯罪一歩手前の自慰行為に振り回されて、私たちもいつしかDeep endに沈められる。今この時代に見れてよかった。色彩だけでトリップしそう。

わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.0

フィクションであるはずなのに、物語を収束させるための小細工や、画として成立させるための技巧が全く感じられず驚いた。淡々と綴られる日常と、危うげなコンゴの町の風景のコラージュ。作り手の諦めにも似た怒りの>>続きを読む

ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

2.5

高熱出して寝込んでいるジャコメッティがゆるキャラグランプリNo.1とれそうなくらい可愛い。

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.5

少女により情緒的に語られる仇討ち劇。だけど仇討ちを正当化するわけではないのが興味深い。最期に象徴的に登場する蛇によって、観客でありながら少女の旅に加わっていたつもりの自分に気が付き目が醒める。トゥルー>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.7

前作では1人のチンピラの成長物語〜熱い師弟関係に涙、的なストーリーが主軸になった上でのぶっ飛びアクションに度肝を抜かれたが、今作はストーリー完全無視!このノリで続編も作ってほしい。キック・アスの監督は>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0

ニックフロストの歯がいつも出てて齧歯目みたいでかわいい。歯、しまって!てなる。狂気的なコメディで夢中になれる。音楽もテンポも最高。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

-

どこがと言うと難しいくらい、あざとさが鼻につく。待ち望んだだけに超強力な肩透かし食らった気分。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

ミステリー嫌いに優しい、わかりやすいミステリー。映像のスタイリッシュさ、正攻法の語り口、ポアロの口髭でもうちょっと観てみようかな、と思えるお利口さんミステリー。好き。

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

2.5

とんでもないことをやってるのにトンデモ感があまり出ておらず勿体なかった。ダニエルクレイグがベビー服着て吐いてグミ爆弾作る話。

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.6

好きです、カウリスマキ。目を背けて通れない問題を映画という手法を持って伝えてくれる。ニヤニヤしながら生きていけばいいのか、しかめっ面で生きていけばいいのか。迷い翻弄される人々の生活をカウリスマキフィル>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

1.9

ヘドウィグが良すぎて、ヘドウィグ影響が強すぎて、惑星とパンクという無理矢理感のあるマリアージュにイマイチ共感出来ず。アングリーインチな次作に期待...!!

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.3

(500)日のサマーで虜になったマーク・ウェブ様の新作ということで心待ちにしていた今作!サマーと言いアメイジングスパイダーマンと言い、多彩な映画つくるなぁ...。法廷×親権争いものは勝つか負けるかしか>>続きを読む

昼下りの情事(1957年製作の映画)

4.0

オードリー映画の中でも随一。アリアーヌが可愛いすぎて泣ける名作ラブストーリー。この映画に感化されて昔飼ってた兎の名をアリアーヌに因んで名付けた。アリアーヌ可愛いんだもの。

人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.3

質の良いショートショートをラテン系のノリで映画に仕上げてブラックユーモアで美味しくアレンジした作品はどれも秀逸。映画の幕の内弁当、おなかいっぱい!疲れてる人にお勧めしたい。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

もう沸かさないでくれ!と思うほど。泣きすぎて痩せた気がする。双葉を日本の母親像、女性像とされたら困るけれどあんな風に強く清々しく生きたい。スカッとする余命もの。無茶な設定と過剰な演出で気付いたけど一応>>続きを読む