例に漏れず、マクドナルド兄弟は「自分たちの夢」を叶えるために創業したマクドナルドを、「アメリカンドリーム」という「勝手に参加させられてるゲーム」に乗っ取られることになる。
彼らの哲学を踏みにじるレイ>>続きを読む
経営学素人からすると、ビジネスモデルそれ自体の凄さよりも、それをどれだけスケールできるかって感じなんだと思うが、WeWorkはアダムの“カリスマ性”とレベッカの“精神世界”でゴリ押し感。
アダムを賞>>続きを読む
刑罰の正当化根拠論として、一般に、応報刑論と目的刑論に大別される。死刑は概ね応報刑論に由来するが、極刑が死刑でよいと論理的に言い切れるか。
応報感情は、国家による応報措置と区別されるべきだ。加えて、>>続きを読む
平凡退屈生産消費のライフスタイルに吐き気を催し、“死への先駆”を暴力に見て本来性を得る。
彼らにとって、死への接近と生の悦びの実感は相関し、逆に死からの隔離と生のつまらなさも相関にする。
ボードリ>>続きを読む
噂通り、ポール・ヴァーホーヴェンが計算機的モラルを破壊する野蛮(?)映画。彼の言う「多義性」、モラルでさえ自明の理ではなく、ありうる蓋然性のレベルに瓦解する。
ミシェルは性被害の後すぐに警察に届けず>>続きを読む
人は外見かそれとも内面か。
外見的魅力が内面的魅力を上昇させるが、内面的魅力もまた外見的魅力を上昇させる可能性がある。
いわば概念的には、二律背反ではなく相互作用が生じる代物であって、「外見なんて>>続きを読む
愛する娘が行方不明(=missing)になり、娘の生存という根拠なき光に縋っていくにつれ、自身の心まで空っぽ(=missing)になっていく。
雨の湿気にやられたようなボサボサの髪とささくれた唇から>>続きを読む
空っぽな悪と空っぽな善。それぞれに「取り返しのつかなさ」と「仕方なさ」があり、最後に「みんな、どうやって折り合いをつけてんのかな」とこぼすに至る。
寛容さは、付け入る隙を与えて損することが往々にして>>続きを読む
原作は朝井リョウ(未読)。元々兼業作家で早稲田文構出身というのもあって、登場人物と同じ22歳だが院進志望の自分の目にも明らかに解像度が高い。
“就活対策本部”を立ち上げて結束し、仲間と就活に勤しむ傍>>続きを読む
シャイロック「罰はこの身で引き受けるまで!」(シェイクスピア『ヴェニスの商人』)
何回観てもスルメのように味が出そうな作品。1年置きくらいに観ようかな。
多くの人が言ってるように、繰り返される引用台詞にくどさはあるけど、そこはまあ好み。というか記憶装置が外部にあることの現れ的な側>>続きを読む
神山健治のS.A.C.から観るルートが巷で支持されてるらしいが、時系列通り本作から入るルートを断行。意外に話がわかりやすく、後悔なし。
例によって存在論的、認識論的問いが内包されているが、ポストモダ>>続きを読む
アニメ版は精神世界の寓喩だったのに…となりかけたが、まさか新劇場版自体がエヴァシリーズの寓喩とは。アーメン。
まるで急に初めてボランチやった時の俺。起死回生のスルーパスがカットされ、ツーボラのカオルがディフェンスに戻らずチェックメイト。出せって言ったじゃないか!
こんなストーリーテリング的やったっけ。アニメ版を大分失念してるせいか。
周平は亜矢を通して「別の世界」が見えてたと思う。母親が「この世界」にしか生きられないことがわかってたからこそ、引き受けたんだと思わざるを得ない。
いい映画はミクロな描写にマクロな視座を前提とする。
人類史を振り返ると、600万年前にチンパンジーと分化して以降ほとんどが狩猟採集社会だった。1万年前に定住社会、5千年前に大規模定住社会(≒文明社会>>続きを読む
役者っぽい子はいらんかったんでは。水と火を見たときの「言葉にできない感情」のノイズになりかねない。何かこだわりでもあったんだろうか。
奇抜なSF設定だが、将来なくもない話。ただ少子化対策って話ではなく、男性の「妊娠する権利」的な話になりそう。
東京外大生が作ったらしい。外大生ならこういうの割とあるんかも。ラストが秀逸。
“単純なエモさ”は超え出てると思うけど、あまり評判よくないらしい。
感情がバラバラで相手の顔の輪郭が視覚に収まらず、互いの感情を色が滲むように混ざる感じが上手く表現されていて、音楽も効果的だったと思>>続きを読む