TheCharacterさんの映画レビュー・感想・評価

TheCharacter

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武器人間(2013年製作の映画)

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屍体でボケるな。ボケなのかわからんけど。

邦題が良くて原題がイマイチな珍しい例。登場人物がカメラを持っている設定が所々活きるランク高めのB級。荒唐無稽な展開でも動物、女性、子供が容赦無く犠牲になって
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クレイジー・ワールド(2019年製作の映画)

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クセになるパワー系。この活弁スタイルは何の影響なのか。こんなに説明が多い映画もそう無いが、味の濃さで話が飛んでしまうことがある。荒削りでやり抜くかと思いきや時折鋭いセンスを覗かせる。"アルビノ"は現地>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

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結構めちゃくちゃなのだが『トガったもの作ったんでー』という気合いが感じられるし、見せたいものの基礎が既に出来上がっている。凄い。音楽好きなのが伝わる選曲。

Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014(2024年製作の映画)

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結局最後は"人"。表現における必然か。あの頃は震災やら上京やら、大事があったものだ。『opus』であんなにか細く儚かった教授も実にパワフル、エネルギッシュ。オーケストラの豊かな低音。低音の扱い方で楽曲>>続きを読む

ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

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決して派手ではないが地味とも言い切れない日常を淡々と描写。『成長』という筋を見い出すことも可能ではあるものの、全体としては短編を繋いだが如し。そのバラエティ感とキッチュな画力でなんか楽しめてしまうのが>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

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🐮

他では中々見られない話ではあったが結局中途半端に終わってしまった。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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良いライヴ映画だよなあ。映像のみならず、個人的な解像度も上がっているのでより良し。字幕で対訳を見られたのも良かった。歌詞が面白い。ステージが構築される高揚感。欲を言えば解体されて終わってほしかった。ア>>続きを読む

ブロンソン(2008年製作の映画)

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「スター街道に"まあまあ"はない」

作品自体が絶妙に"まあまあ"。

キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

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開始早々字幕に脱字。惜しい。

こういう環境で暮らしたい気持ちもありつつ、所謂村社会への怖さも。故郷に愛着を持って暮らし続けることができるのは幸福だ。誰なのか分からない人達の話をずっと聞いているのはさ
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白い花びら(1998年製作の映画)

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ユハ強かったなあ。

出だしからサカリ&カティで良し。無声特有の動きやムードなど、サイレントとカウリスマキの相性が良い。作風が安定しているので見やすい。アキ監督は何故悲劇に惹かれるのか。花を踏む暗示。
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クラブゼロ(2023年製作の映画)

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発言が大体ブーメラン。

12月に封切るのはかなり効いてますな。北欧ムードにカウリスマキをうっすら感じて久々観たくなった。映像の話法としては案外ストレートで、その点意識的か無意識か安易に判別し難い方が
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テリファー(2016年製作の映画)

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キツイものを見せたい、怖がらせたいという欲求で只々突っ走る。こういう映画って基本それだけだよな。意味深で謎な部分があったり、雑だったり。人体が柔らかい。殺人鬼も愛嬌が大事。残虐度高め。酷すぎると笑うし>>続きを読む

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

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没入感が無い。どんなに派手なことをやっても基本狭い所で展開する為、スケールが小さく見えてしまうのが勿体ない。テンポがいいのか雑なのか、判別しづらいストーリー。そういうとこにらしさを見た。それでも中々楽>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

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神経質そうで意外と詰めは甘い気がする。気になる部分はあれど不思議な安らかさが漂う。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

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カルトな自己啓発セミナーに行ってみたら人生が好転。そう、この部分に触れないのは無理だ。本作において肝の部分がこれなのはやはり引っかかる。異なる設定を選択できていれば...。男性看護師への差別的描写もあ>>続きを読む

憐れみの3章(2024年製作の映画)

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黒いなあ。

1番面白かったのは「懐かしいビデオ」。劇場静まり返ってたけど。仲がよろしいことで。2話がハイカロリーだったから消化する時間が欲しかった。

飽きはしないものの満足度が高くない。比較するべ
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DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈 ~mode of Withering to death.~(2024年製作の映画)

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ケツ!

ストレスが吹っ飛びますな。

数日経ち、また観たいなと思いつつ京さんに思うあれこれを。

謙虚や慎ましさといった形容では足りない、徹底した後ろ向き加減、その姿勢はパブリックイメージを崩さない
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

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凄すぎですな。怖い映画。人生がこんなだったらやばいよね、というのは勿論、軽薄で残酷な作り手と受け手の姿を突きつけてくるわけで。その薄ら寒いこと。多少イラッとしつつ、自分がそちら側に行くことも簡単で、そ>>続きを読む

バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

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強すぎジム・キャリー。

『THE BATMAN』を見直した熱のまま旧作を。あのシーンはオマージュなのか?と思えるシーンもあったが果たして。ティム・バートンが関わってはいるものの、監督ではないことが重
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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(2012年製作の映画)

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良い人生だな。人生を分かち合える相手と出会うのはやはり奇跡である。いつか作品を買ってみたいと思いつつ機会を逸している。部屋狭いし置き場所無いし物大事にできないし...と、ついつい思いがちだが、アパート>>続きを読む

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

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面白いし飽きないけど所々冷瀬に観てしまった。時折B級感が漂ってしまうのが惜しい。細かいところを放り投げたり雑だったりするせいか。最後には敵との大立ち回りがあった方が良かったのかもしれない。最終的にカタ>>続きを読む

DIR EN GREY ARCHE AT 日本武道館 特別編(2016年製作の映画)

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意外な曲入りから、終盤にかけて燃えていく曲順が良いですな。メンバーの充実度が伝わってくるようで。おいしいところを余さず捉えていく編集も素晴らしい。

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

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このどうにもならない愛しさ、切なさ。ボエームとは英語におけるボヘミアン、転じて自由に生きる芸術家の卵のことだそう。"卵"なんて生優しい表現が似つかわしくない拗らせオジサン3人組の生き様を生暖かく見守る>>続きを読む

トータル・バラライカ・ショー(1994年製作の映画)

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音ズレが残念。虚構と現実が溶け合う愉快なライヴ。ロシアのダンスは技巧や慎ましさを感じさせつつ、野暮ったさが残る感じに味わいが。カリンカはキラーチューン。リハ、PAが大変そうすぎる。

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

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何とも不思議な映画だ。てっきりドキュメンタリーかと思いきや、そうした先入観は緩やかに覆されてしまった。自然の中に佇むオブジェ。その静謐な時間を切り取った後、作者が登場してからは映像としての作為、意匠が>>続きを読む

罪と罰(1983年製作の映画)

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『罪と罰』なんか知らんやーん

なんかジャームッシュみたいだったな。オフビート。絶えずサスペンスなムードの基に緊張が保たれていること、難解な会話、割と動くカメラワーク、風景に向けられた視点、音楽の使い
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Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ポップコーン頬張りながら観るものではなかった。反省至極。

109プレミアムシネマズは坂本龍一による音響監修がなされている為、上映前に本人から観客へのメッセージが流れる。それが思いの外、本編への前段と
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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好きなんだけどなあ、ヴェノム。この内容なら2時間以上は必要そうなのだが。ユーモアは残しつつ、シリアスに作り込んでいくのが良かったのでは。その辺りの対比が際立つと美味しくなりそうじゃない。クレタスとキャ>>続きを読む

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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ポスターを見つつ『こんなシーンあったっけ』と思ったら普通にあった。記憶ってあてにならない。"イカ墨同盟"ってなんだよ。イカ墨食べたくなるな。買ってこようかな。

マッティ、会いたかったぜ。やはり、ほん
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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色々と試される映画で、所々置いていかれつつ、引き込まれつつ。きっちり難しい。美麗な画面、端正な仕立ての服。結構パンチ効いた私生活送ってたんだな。嫁ツエー。

オッペンハイマーが作らなくても、誰かがああ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

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近頃映画館で出会う人物に心奪われてばかり。切なすぎて少し背中が丸くなった帰り道。でも警備のおっちゃん可哀想だよな。

一応ダークヒーローものではあるかもしれないが、マーベルやDC的派手さは無い。ネジが
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東京暮色(1957年製作の映画)

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これは狂気か、職人気質か。
初めての小津。なるほど、この人は化物。日を分けて家で映画を観ることはまま有るが、この作品に於いてはそうせざるを得ない面も。シーン毎の構図に一々唸らされる。2時間以上あるし、
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