TheCharacterさんの映画レビュー・感想・評価

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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

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近頃映画館で出会う人物に心奪われてばかり。切なすぎて少し背中が丸くなった帰り道。でも警備のおっちゃん可哀想だよな。

一応ダークヒーローものではあるかもしれないが、マーベルやDC的派手さは無い。ネジが
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東京暮色(1957年製作の映画)

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これは狂気か、職人気質か。
初めての小津。なるほど、この人は化物。日を分けて家で映画を観ることはまま有るが、この作品に於いてはそうせざるを得ない面も。シーン毎の構図に一々唸らされる。2時間以上あるし、
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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62年の近未来SF、どう観せるのかと思いきや、こう来たか。ミニマムからマキシマムへ。ほぼ制限しかない状況で、どう成立させるか。鑑賞者による補完は創造の域へ。こんな風に作品を提供するなんて、ちょっと神懸>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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映画館で何回も泣いたのは初めてだ。
鷲掴み。

最近は良い映画ばっかり観られて幸せだな。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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いつだったか一度だけ、途中から観た本作を漸く今。"いとこ同士?"はとても印象に残っていた。どっちもどっち。

ジャームッシュはカウリスマキと交友があり、並べて語られることも多いらしいとのことで、何とな
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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ハッピーヴァレンタイン。

カウリスマキと同時代を生き、作品に触れられるのは真なる幸福である。労働、レザー、酒、煙草、音楽、時々コーヒー、時々映画。等々...。基本は何も変わらない。やっぱり失業。やっ
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俺らのペンギン・ブーツ(1992年製作の映画)

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トラックの発車のシーンがね。ワンチャンが同じ方向向いてるの好き。

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

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説明がくどくないのが凄い。生きて逃げ延びることができたのだろうか。

Valimo(2007年製作の映画)

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これで終わりかい。
観る映画それなんかい。

Bico(2004年製作の映画)

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ドキュメンタリーが5分て。"貴重映像を満載"なのか?

映像がクリア。それだけで『らしくないな』と思ってしまうが、冬の農村と絶景が映える。撮りたいものは変わらない。フィクションでなく、(ほぼ)ノンフィ
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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スタッフロールから始まるのが何とも意味深。兎に角あくびが出る前半。画面分割による情報量の多さにも消耗させられる。個であるが故の分断、その上でどのように他と向き合うか。意外にも、終わりへ向かうにつれて引>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

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結局語れば語るほど野暮になってしまう感が否めず。やばすぎる。

ソナチネ(1993年製作の映画)

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バカヤロー率高め。伝染していくのかな。わからんでもない。メインテーマがホラー調なのが少し変だなと思いきや、監督から『エクソシスト』のイメージでリクエストされたものだったと知り納得。

研ぎ澄まされた
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SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)

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PTPを一度だけ観たことがある。
今にして思えば...。

澄んだ悲しい瞳、傷ついた声。
やはり『音は人なり』だろうか。
生についての一貫した発信にエールをもらい、共感する。

ファッション・リイマジン(2022年製作の映画)

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ファッション関連の映画はつまらないというか、後を引くような、印象に残り続けるものがあまり無い。そうした意味で本作は異例であった。"服を着る人すべてに観て欲しい"という一文は、鑑賞後に大きく印象を変える>>続きを読む

JACO(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

うまくいかないもんだ。ベースの可能性を拡げ、作品とライヴで確かな実績を重ねたはずのジャコの転落ぶりはあまりのもの。何もかも「早すぎた」と片付けてしまうのは乱暴だが、事実そうであった面も否めないのがやる>>続きを読む

ビー・バップ・ハイスクール(1985年製作の映画)

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他人に迷惑ばっかりかけてるし、とても閉鎖的な世界で、むさ苦しい画面が続くから息が詰まる。ヤンキーって最悪だし、好きな世界観ではないんだけど、尋常じゃなくめちゃくちゃなものが観られるし、笑える。でもハイ>>続きを読む

星くず兄弟の伝説(1985年製作の映画)

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楽しすぎて儚すぎるこの感じを言語化するのは難しい。毒もあるし。シンゴに比べるとカンが大分おいしい。状況が変化しても基本的に自分を保ち続けるカンは、作中においてマジな格好よさを担っている。ルックスも変わ>>続きを読む

D.O.A.(1980年製作の映画)

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個人レベルの革命が必須であるように思われる昨今。心の姿勢としてのパンクが再び必要になっているのではないか。業界人やハイソなお偉方のコメントが随所に挟まれる作りが上手いし、意外に鋭い発言も。ピストルズの>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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複雑。日本人だもの。海外からの、個人的な表象と批評は目から鱗。日本人キャストが当然多いが、出演していることに胸を張れる人とそうでない人がいると思う。それぞれ担っているものがあまりに違う。展開の起伏は緩>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

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基本楽しいが、シーンの繋がりや展開がめちゃくちゃだったりダルかったりするのが勿体無い。宝探しは遠方へ向かうのが定石だと思うが、かなり近場なのが意外。キー・ホイ・クァンが感慨深い。

トムボーイ(2011年製作の映画)

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ぐぁっ、苦しい。その嘘は、嘘なのか?子供たちの演技が凄い。性別は本来それ以上でもそれ以下でもないものだが、社会によって付加された不純物が多い。その壁の厚さ、高さを前向きに利用する術も有りはするが。著し>>続きを読む

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

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曲が一々カッコいい。音の趣味が良いんだな。それにしても何というタイミングだろう。この記録を残せたことは、せめてもの救いか。シチュエーションが整えられている場面も多く、プライベートな状況は案外少ない。親>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

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ジョーカーが楽しそうすぎる。ジャック・ニコルソンは凄い。オープニングでも1番最初に名前出てくるし(そこはちょっとどうなのか)。バットマンが活動したてで、チンピラを利用して知名度アップを図る間の抜け具合>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これはあったかいなあ。敗者感無いじゃん。追い剥ぎにあって死にかける、というか一回死ぬのだが...。何の理由も無く大復活。理由も脈絡もなく事が起こってもいい。創作においては必ずしもリアリティを求める必要>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ良い...やばい。ロバート・パティンソンのブルースいいなー。『リターンズ』要素有りでタイムリー。いい順番で観た。ブルースとセリーナ、やっぱり好相性なのに結局バイクで並走くらいしかできることない>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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うひょーー。スピード感抜群の縦横無尽な画面たまらん。異なる角度からの、とりわけ反転した風景は、より重要な意味を持つようになった。前作ではスパイダーマンになりたてのマイルスが街へ落ちていく場面を逆転して>>続きを読む

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

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シリアスで重厚な近作とは一味違うムードが新鮮。ファンタジーに立脚したダークかつポップなティム・バートン風味が楽しい。多少ご都合主義な点は気掛かりだが、真面目に考えちゃいかんのかもしれん。子供向けな雰囲>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

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良い邦題。意外なシーンが散見される。長さとしては中篇だが、テンポ早めの会話等、内容を詰め込んでいるように感じられる場面も。何故この時間に収めているのか疑問は残るが、これはこれ。あらすじを読むまで導入部>>続きを読む

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