TOさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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死の棘(1990年製作の映画)

4.0

地獄みたいな映画だった。台詞棒読みの岸辺一徳と死んだ目の松坂慶子。この緊張感が続くぐらいなら、はよ殺してくれ...そりゃ死ぬまでに色とりどりのパンティ履いてみたかったよね。。。

青空娘(1957年製作の映画)

4.0

リズミカルに出てくる気障な言葉たちがとても良い。「センセイ、東京にも青空ってあるんでしょうか?ああ、あるとも。ただみんな見ようとしないんだ。」
卓球のラリー、腹違いの弟との喧嘩、締め付けすぎて飛び出し
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.9

60分童貞筆おろし映画。「良い仕立て屋になるなら大勢の女に触れなさい」

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

4.2

汗びちょびちょのマギーチャン、そりゃ抱きしめてぇだろ!!!血と汗を色気として映せる王家衛、恐るべし...!!

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

目の前で仲間が死んでいく姿にカメラを向け続ける屈辱は、真実を報道する使命感なんて平気でへし折るだろ。罪なき人々の肉体を貫く銃弾のスローモーションなんてもう見たくないし、ソンガンホの震える唇で映像が全て>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

3.6

広大な土地で暮らす窮屈な動物たちのはなし。絵は綺麗だけど、ちょい眠かった

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

これを好きな映画にあげる女性とはなるべく距離を置いて生きていきたいです(すまん)

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.5

"キレたナイフ"の青年とオトナを拗らせたおじさんの船上のダンス

慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

4.2

生と死、夢と現実が混ざる街。ユニの白シャツとうなじが美しい。エンディングの「サラン」も好き。夜の緑の古墳のてっぺんで話したい。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

りんと一果が屋上でキスすること、夜中の公園で2人で踊ること。孤独なバレエのつま先。なれなかった自分の投影と愛を錯覚しないこと。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.2

初のインド映画館体験。アーメダバード、MIRAJ cinemaにて。最後部座席のA10のシートに座って見たこと。英語字幕付きだったけれど全然ついていけなかったこと。爆発のシーンをみんなスマホで動画撮っ>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.3

おっさんが美少年に恋し狂い死ぬ、という事前情報で見た。ベニスには一度だけ訪れたことがある。ビーチの出てくるリドには行ったことはなく本島のみ。印象は美しいというよりも、こんなところに生活してる人たちがい>>続きを読む

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.8

カレンダーに「ブラインドマッサージ」とだけ入れていたので、なぜかどきどきしながら映画館に向かったのだが、盲人たちのままならなさと、飛び散る真っ赤な血飛沫に、メンタルを削られた日曜の夜となった。見ること>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

異国で浮き彫りになった孤独に効くのは、もう一つの孤独である。ただ、それは愛とか恋とかではなく単なる共鳴みたいなもの。4年ほど前に海外で暮らしていた時に付き合っていた彼女とは、確かに孤独の周波数があう感>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.1

夜ってずっと続きそうなくせに、ちゃんと朝が来るし、朝が来ると分かっているからこそ、夜は怖い。それでも少しだけ目をつむって、今と未来のあいだをゆらゆらと笑いながら踊り続けたいと思う。

ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.9

扉の開く音、車に乗ったままの犬の散歩、即席のポスター。面白いんだけも、サーカスの魅力がイマイチ分からないんだよな〜

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.0

めちゃ面白い。研究に没頭する童貞男が街に繰り出し、女に翻弄されるドタバタ劇。動きと音がめちゃくちゃ面白い。耳栓、衝動、ヌー銅、架空の女とのダンス。

破局(1961年製作の映画)

4.0

うまくいかないことが続いても、愉快な音さえあれば喜劇になっちゃうのかもしれない

とべない風船(2022年製作の映画)

2.5

説明的な映像と言葉と演出。物語の全てをフレームの中にぎゅっと詰め込んだ感じ。

田園に死す(1974年製作の映画)

4.2

初めての寺山修司監督作品。とても好き。テーマも映像も演出も全てが面白すぎる。何かを描こうとした瞬間に、自分の風景もみんな、厚化粧した偽物になってしまうんだけど、記憶に頼っているようじゃ自由にはなれなく>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

最近は心と時間に余裕がなく、3ヶ月ぶりの映画館だった。まず率直にものすごく良かった。ケイコには聞こえないからこそ体の奥深くに音が響いてくるし、ケイコの力強い目が捉える世界が自分の身体に流れ込んできて、>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.0

見たタイミングが良くなかった。確実に心を削られてしまった。この抵抗する力さえ湧いてこない、かろうじて動く体を世界に漂わせている感じ。何も持ってないし、何も見えない。これまでも、これからも。

抑圧から
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

ウォンカーウァイ6作目。今回のレストア5作の起点とも言えるようなテーマと映像と役者たちだったな。人々のすれ違い、過去への囚われ。人生の過去のとある1点に杭が打たれていると、そこを起点にぐるぐるとどこに>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.8

地球の裏側、大陸の端っこ。全てを飲み込みそうな瀑布、豚の血水。会いたいと思えばいつでも会えるし、会ってしまえば混ざってしまう。水色のキッチンと白のブリーフ、赤いブランケット。雰囲気は好きなんだけど、な>>続きを読む

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.8

地球の裏側、大陸の端っこ。全てを飲み込みそうな瀑布、豚の血水。会いたいと思えばいつでも会えるし、会ってしまえば混ざってしまう。水色のキッチンと白のブリーフ、赤いブランケット。雰囲気は好きなんだけど、な>>続きを読む