238さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.8

投資の話を持ち掛けて資産を騙し取るじいさんと、それに頭脳で対抗するばあさんの話かと思ったが、ことの発端は戦時中へと遡り、じいさんの過去の罪を清算させる話というか最初からババアの復讐劇のレールに乗せられ>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.4

ご丁寧に公式の解説が出ていたので、そちらもしっかり読みました。というか読まないで理解できる人はいないレベル。それって映画としてどうなんだって話にもなりそうだけど、そういう面も含めてカルト的な人気がある>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

史実としてこれらのイザコザがあったことも知らず、その上お硬そうな法廷モノであるのに、どっぷりと浸かる。多少の脚色はあるだろうが、膨大な量の会話から当時の背景が浮かび上がり法廷でのシーンもしっかり楽しめ>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.7

コメディもアクションも80年代映画らしい・ポップカルチャーらしい、分かりやすい映画。ガラス割ったり、車ぶっ壊したり、やり過ぎだろ!!って感じるくらいが逆に面白い。
エディ・マーフィーの人柄は知らないけ
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

4.1

まず、美術が凄すぎる。宇宙船特有の無機質な雰囲気と、船内でも地球と同じような空気を感じられるように設置された設備がマッチしていたり、K-23の景色も美しく、視覚で魅せられた。全体の流れはよくある普遍的>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

冤罪だとか、名誉毀損だとか、2021年現在においても形は違えど問題となりそうなテーマ。

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.9

ジュブナイルサスペンス(?)。
友人たちと、自転車と好奇心あればどこまでも行けたようなあの時代の雰囲気がたまらない。という範疇では終わらない他のジュブナイル映画と一線を画すオチ。あまりにも怖すぎる。

下妻物語(2004年製作の映画)

3.9

実家から20キロほどの場所にある下妻、JRなどではなくローカル私鉄だとか、それなりな規模の国道のお陰で国道沿いはチェーン店に溢れるも、最高でジャスコ止まりといったような感じが絶妙。ちなみに下妻から牛久>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

いかちい、えぐいコメディの現代版アメリカングラフィティ。だけど学校は社会の縮図という言葉のように、人種・思想・性的指向などさまざまな学生たちがいるハイスクールでの一晩の話なので、実社会のように複雑。>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.4

この上なく面白かった。『バタフライ・エフェクト』よりもバタフライ・エフェクト。ヨンスクのサイコな役柄も怖いのだが、ホラー映画の中であれば固定電話特有の簡素な着信音も、家の中の家具や壁紙の模様でさえ不気>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリー映画とクライム映画のハイブリッド映画。単なる語りではなく、少し粋というか、犯人グループの中でも未だに真実が分かっていないような部分的なミステリー要素も面白い、犯人たちは目の前にいるのに>>続きを読む

1922(2017年製作の映画)

3.6

どろどろしているのに程よいスピード感。良心の呵責に苛まれ精神的に崩壊していく様子がまさしくキングの小説のようで、ここまで作家性が強いのも逆に面白い。

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.5

希望を抱かせ、その希望が破壊されると分かっているのなら最初から希望を抱かせない方がいいのか、それともほんの一瞬の希望を謳歌してもらうのか、正解は分からない。例えば今回の話は、いわゆる延命治療をするかし>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

4.1

90年代生まれなので、90後半〜00前半の頃はまだ全然クソガキ、小学校に入るか入らないかくらい、エミネム全盛期には全く存在も知らなかった訳だが、趣味も広がり、00年代のUSヒップホップを漁ると、避けて>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.9

ジュブナイルとモンスターパニックの要素、どちらも割と好きだった。少し危機管理のリミッターがぶっ壊れている少年時代だからこそ、起こせない行動ってのが上手いこと絡み合ってる。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

異常なほど魂を揺さぶられるSFアクションサスペンス。「SFは警鐘、恐怖、希望であった」というある脚本家の言葉があるように、行き場のない顕示欲を満たすため過激な行動に出るというのは、まさしく現代でも起こ>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.3

不快極まりないが、救いようのない最高の地獄映画。悪魔に取り憑かれたようなアーヴィンの人生と、「魔がさした」という言葉以上に悪魔ような邪悪な人間たちの群像劇。
殺人が多く起こるが突発的で無意味な殺人は1
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#生きている(2020年製作の映画)

3.7

ゾンビの造形と、日常が崩壊していく様はたまらなく最高。特に、ゾンビって集団で襲ってくる様子が怖かったりするけど、動きの見せ方が工夫されていてソロでも怖い。ゾンビ映画では珍しい部屋の中に立て篭もるワンシ>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

3.8

宇宙人との遭遇という大きな出来事を、エリオットとその兄妹近辺だけで描いたジュブナイル感、その規模感が上手いこと感動を生み出していて良かった。

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.9

SFの偉大さ。ホラーもコメディも風刺もイケる。人類に想像力がある限りSF作品は生まれ続けるな。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

文化は違えど10代特有の心の動きに共感したり胸を痛めたり。自分の心の中に投影すべき登場人物がいないのが悲しい、それなりに普通に育ち、それなりに真面目なフリをして生きてきてしまったから。ただこういった普>>続きを読む

ザ・コア(2003年製作の映画)

3.5

地球外からの諸問題をどうにかこうにかする映画はそれなりに観てきたが、内側に問題があるのは新鮮。宇宙の謎よりも海底の謎の方が人間は分かってないっていうけどそれよりも内側。イマジネーションは掻き立てられる>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.2

ディストピア、管理社会に関連したSFは良くあるが、何故か平等・公正・全体主義を謳う社会主義をディストピアと考えたことがなかったな。
Vはいわばアンチヒーロー。社会に対して反体制の姿勢をとり、非合法かつ
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