歌麿さんの映画レビュー・感想・評価

歌麿

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仁義(1970年製作の映画)

4.0

原題は「Le Cercle Rouge(The Red Circle)。東洋思想に造詣が深い監督。
「ご縁」を「仁義」と訳した時代があった邦題の面白みを感じる。

少し前の時代の「男」のカッコいいと「
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暗殺者のメロディ(1972年製作の映画)

4.0

トロツキーを暗殺する青年のお話。
アロンドロンは陽がよく似合う。

原稿料が振り込まれて喜んでいるトロツキー爺に親しみを感じる。 

本題とは逸れるが、実際の闘牛の映像が強烈で、昨今ヨーロッパで話題に
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.9

太陽に愛された男アラン・ドロンの出世作。

端正極まりないルックスなのは承知だが背中に寂しさを宿しており、当時のギャル達の胸を鷲掴みにし、空高く飛ばせたのも頷ける。

それにしても地中海の光は多幸感(
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太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)

4.5

恋愛に冷めたヴィットリアは経済社会の象徴である株式市場も冷めた目で「株もただの紙切れ」と。全ては虚構だと言わんばかりに。社会にうまく溶け込んで見えるピエロもまた最後には冷めた目で書類を見ている。「お前>>続きを読む

動物界(2023年製作の映画)

4.1

科学添加物の代名詞ポテトチップスを父親に咎められながらもボリボリ食べる息子。それは父親への反抗を表す。
「医者は信用出来ない」「安いサラミは食べるな」タバコは吸う。人間の身体を作る食に関わる仕事に就く
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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

賊人の歯が綺麗だこと。
芸能人は歯が命!なのは分かるけれど。。

ラスト以外は無意味な戦いであり、感情移入出来ないくせに長い。

「首」を意識しまくりの展開。

殺陣は見応えあるけど。

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.8

ヤローが集まりドンパチを繰り広げる映画を久しぶりに見た。
人物設定を描かないからこそ想像が膨らむ。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

不評のミュージカルも2人だけの世界だからあの表現で良いと思う。兎に角ガガ!
ジョーカーは街のシンボル皆が作り出した表層意識の具現化。共感が無ければアイドル化もしない。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

評判が良かったのも頷ける。
が、先生は正直に病院までの過程を話せば良かったと思った。

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

-

アフターサン+ロジエ+ブラック
綺麗に纏まっているがチャレンジ精神が欲しかった

HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.1

『青い春』と同じ男2人の友情ものだが、時代が変われば青春も変わる。

ちゃらんぽらんなユウタが名乗り出て全部被るし最終的には最も反体制派。
(語っていないが、ユウタは家には誰も居ず寂しい思いも悩みもあ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.1

殺るか殺られるか撮るか撮られるか。
英語ではどちらもshoot(撃つ)
感情をもてば躊躇する。

テキサスとカリフォルニアが西部同盟を組むという共和党、民主党を越えた世界線の設定や、ジャーナリストとカ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.8

ちゃんと全章面白いが、こちらがランティモス節に飽きてきた。

あんのこと(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

本編上でもまるで置いたかにような2人のおじさんの設定。というか説明するためにビジュアル壊すのやめようよ。
佐藤二郎(キャスティングの時点で話も読める)役の警官が気持ち悪い、てめーのプレイ見せんな。

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.1

比喩表現を使ったタイトルが良い。
字数も含めて「アボカドの固さ」みたい。

「WANDA」みたいなカットで始まる冒頭の歩く河合優実が良い、なんだこの身体。手脚が長くてルーズで面白い。俳優顔も大事だが身
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

都市伝説ハンターの自分としては物足らなさを感じたが、お金、政治、陰謀、映像、メディアの利用性は表せていたと思う。
それをもエンタメとして落とし込むのがアメリカ🇺🇸

ラストの「真実なんてどっちでもい
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.2

こんな良作を30年も眠らせていたなんて…世の中に出してくれて感謝。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.8

マフィアですやん。
違いを作れば組織にも抗争にもなる。
敢えて違いを作ったのか?とも

イタリアは歴史・宗教が色濃く多重構造にもなり大人の映画が多い。ベロッキオの新作が待ち遠しい。

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.4

現代には埋もれ隠れてしまった歴史や美術。現代には見放されてしまった地方都市の街並み。
地下を通して現実と非現実を交差するストーリーは村上春樹を思わされる。
未来に面白みを感じない現代人の浪漫は過去なの
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Shirley シャーリイ(2019年製作の映画)

3.9

女性で文章書くには大変な時代だなと。
書くためにはうまく利用もする。お互い策士で良かった。

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.4

我々はイエス・キリストを見逃しているのかもしれない。

天空のからだ(2011年製作の映画)

4.2

宗教、資本主義、コミニティー、矛盾。一本目からロルヴァケルが詰まっていた。

イタリアの地方都市の美しさよ。

フェラーリ(2023年製作の映画)

3.6

渋い! 舞台がイタリアなのに英語なのがノイズで最後まで馴染めなかった。

まひるのほし(1999年製作の映画)

3.9

レビューがとても難しい映画。
撮影対象が見た目で障害があるのが分かる人たちより、見た目では分からないが、内面的な障害(自閉症的)が対象とした方が興味深く、おそらく監督自身も思っていた事だと思う。

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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.9

佐久間がアホすぎてイライラする。
間宮の、しいては監督の思う壺。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.5

好きな邦画が唐突に現れた。

90年代の虚無感。
説明を削る動作。
意味は無いノリ。
コピペ出来ない服装や建物や街並み。

大人の追いかけっこは捕まったら即死。

蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

90年代虚無の空気が映る映画が好物だ。

人気の無い廃墟。
生が抜けている表情。
欠落している動作。

阿賀に生きる(1992年製作の映画)

4.8

30年ぶりに川へ釣りに還る長谷川さん、もう一度舟を川へ産む遠藤さん。まるで鮭だ。

さりげなく映る身体的障害を観て、人間は「罪深い」と酩酊しながら話す遠藤さんの言葉が胸を打つ。

今はこの世に生存しな
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ガンモ(1997年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリー風でホームビデオ風で
センス良くて悪趣味。アメリカの田舎の画はいい