毒劇法さんの映画レビュー・感想・評価

毒劇法

毒劇法

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

4.0

隅田川の橋、飛行機のラジコン、ビル、などの爆発(未遂)。爆発の歴史の最初

Chime(2024年製作の映画)

4.5

「chime」の特性を考えると、学校のそれのように、「音」の反復によって「法」を内面化させるものと、玄関のそれのように、「法」というか、完全に規則的でないものを報せるものがある。両者を〈必然/偶然〉、>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.0

「狐狼の血」2作品、「日本で一番悪い奴ら」、ドラマ「仮面ライダーBLACKSUN」よりはつまらないが、「死刑にいたる病」よりは面白かった。
誰が「凶悪」かをズラしていく、つまり、被害者家族だったり、主
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食人族(1981年製作の映画)

4.5

それが実在しなくても、みたいものをみる、という西洋中心主義的なドキュメンタリーの在り方を、その形式を用いて批判するというところに、モキュメンタリーの本質の一つがあると理解した。しかし、その批判こそ私の>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

4.5

ドラマ「LIAR GAME」の編集や、「ダンガンロンパ」の世界観は、「SAW」を参照していそうだなと考えた。創作における〈ルール〉の設定に、私は関心があるのだが、例えば「LIAR GAME」やアニメ「>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

「切望」という熟語の成立は知らないが、この訳語は適しているように感じた。繭、毛、皮、「表層」へのカットアップの欲望がイメージとして立ち顕れてきて良かった。

震える舌(1980年製作の映画)

4.5

〈記号〉は、しばしばウイルスや遺伝子に喩えられることがある。私は生物学に明るくないので、両者の差異は分からないが、この映画では破傷風という状態を通した子とウイルスという異なる〈記号〉の対決が描かれてい>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.6

ひとは自らの背中を直接的に見ることができない。

一部の設定が修正前の原作のものになっていることを高評価しているきしょい原作厨の感想が少なからず見受けられたが、この再修正(実際は単行本化の際にも修正さ
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