マサさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マサ

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キャタピラー(2010年製作の映画)

4.5

乱歩の『芋虫』は個人的にも大好きな小説ですが、真っ当に大胆にここまで拡張できるなんて凄すぎです。そして寺島しのぶの狂気がまた素晴らしい。とても言語化できない混沌とした激情を見事に演じきっています。複雑>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

来年3月になくなる中州大洋で、ほぼ満席のなか観た思い出。中盤の驚き展開が印象的。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

面白かったです。娯楽映画はハリウッド、という時代ではもうないんだなと改めて思いました。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.0

なんかずっと避けていた作品。嫌〜な感じかなと思ったらエグすぎることもなく所々ユーモアも効いていたりして割と観やすい名作でした。テーマにも共感。あと、もう言われ尽くされてると思うけどキャストが完璧。

マザーウォーター(2010年製作の映画)

3.5

ムードはほぼ『めがね』である。でも中身はまったく違って、小説を読むみたいに言葉を追いかけて観る感じの映画だった。

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.0

印象に残っているのは安藤政信が吊し上げられるところと、音楽がテラリアのBGMに似ていると思ったこと。

エレファント(2003年製作の映画)

4.0

とにかく淡々としていてちょっとハネケみがある。最初の「地獄になるぞ」から、死がじわじわ迫ってくる感じが強烈。

双生児 GEMINI(1999年製作の映画)

4.0

たぶん『鉄男』以来の塚本監督で、クセ強かと身構えましたが、いやクセ強ではあったものの思っていたより素直に楽しめる作品でした。キャスト皆さん良いですが、モッくんがやはり凄すぎます。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

面白かった〜。映像のクオリティーがすごくて、前半は本当に胃キリキリすぎてずっとニヤニヤしながら観てた。後半からのドラマっぽさ、どんでん返し展開もやりすぎじゃなくて良い感じ。女性ふたりというあの空気感も>>続きを読む

スウィートホーム(1989年製作の映画)

3.5

最初の犠牲者出るまでがとてもまったりだったのでどうなるかと思いきや後半の巻き返しが凄かったです。クライマックスなどはかなりの迫力。

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.5

ついに念願叶って鑑賞。
映像めちゃくちゃカッコいいストーリーめっちゃ普通系映画でした。
ここからあんな大衆路線までシフトしたのかと思うとなんか凄みがある。

The Amputee(原題)(1974年製作の映画)

3.5

ビデオテスト用の映像を依頼されてぱぱっと撮ったみたいな作品らしい。こういう即興的なときに「両足を切断した女性が手紙を書きながら患部の手当を受ける」とかいうイメージをぱっと出せるのがやっぱり才能。

6・メン・ゲッティング・シック(1966年製作の映画)

3.5

三つの顔を形取ったスクリーンにアニメーションを投影。プロジェクションマッピングの先取り的な手法と見受けられます。処女作からグロテスクな作風は健在。

めがね(2007年製作の映画)

3.5

世界観、ありそうでありえなさそうな絶妙の独特さが良いです。キャストは鉄板の布陣ですが、もたいまさこの存在感が改めて強烈。

リンチ(原題)(2007年製作の映画)

3.5

よく俳優たちから「創造性に溢れた現場」と称賛されるリンチですが、ここでは「アインシュタインになった気分だ、全員バカばかりだ」等、結構スタッフにキツいリンチが観られます。
まあ、あの大怪作『インランド・
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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.5

不倫がエスカレートして殺人にまで発展してしまう、サスペンスではよくあるストーリー。永瀬さんのハマりっぷりがすごい。

血と骨(2004年製作の映画)

3.5

後半が面白かった。開幕から暴れ狂いっぱなしのビートたけしだが、どうやらコイツ改心しないまま終わるぞと分かってくるあたりからが好き。別に筋骨隆々でもなし隙をつけばあっさり◯せるような気もするのだが、みん>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

印象は『アイリッシュマン』の延長という感じです。無駄のない流れのドラマに時折ワンカットのバイオレンスが挟まる、の繰り返し。ただ改めて、前作のあの顔合わせがいかに素晴らしかったかを痛感した。
ラストの意
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

非日常的な緊張感を保ち続ける演出センスが素晴らしいです。前半は面白かったのですが後半、ありがちな法廷劇になったことと、終盤の強引な展開がちょっと消化不良でした。主人公オダギリジョーが良いです。香川照之>>続きを読む

模倣犯(2002年製作の映画)

4.0

演出は『黒い家』に引けをとらずキレキレで話も示唆に富んでいて面白い、ただあちらと比べるとやはり人物の強烈さとか緊張感に欠ける印象もある。
真の芸術家が「オリジナル」なら、エンタメ作家はまさに模倣犯。ト
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ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.5

何となくしか知らなかったブライアン・ウィルソンの経歴について、いろいろ知ることができました。そして当たり前だけど良い曲ばっかりで、改めていろいろ聴きたくなります。個人的には"Forever"と"Lov>>続きを読む

river リバー(2003年製作の映画)

2.5

初めて鈴井さんの映画を観た。ファン向けだと思う。要素多すぎでストーリーにまとまりがなく、演出も奇をてらっているばかりで観づらいうえにカッコよくない。

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.0

無駄のない導入部の分かりやすさが好印象でした。後半の展開は驚くほど某輪っか映画そのものです。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

聴覚の障がいを取り上げた映画は数多いですが、スポーツ系でというのが新鮮に感じました。ストーリーはど直球です。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.5

んんー合わなかった。最近っぽいというか、何も残らない感じ。あまりハマらない、、

どん底(1957年製作の映画)

3.5

もろに舞台的でちょっと退屈に感じましたが、ダイナミックな終盤〜クライマックスで全部もっていかれました。
オープニングとラストが格好いい。

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

3.5

曖昧。現実は曖昧だから、とそれをそのまま映画の世界に持ち込もうというのは、確かにと共感できる反面、映画ならではの非現実的な「現実感」も勿論大切で、線引きはやはり曖昧だ。
確かなのは、例えば黒沢清だろう
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エビデンス-全滅-(2013年製作の映画)

3.5

遺された証拠品のビデオテープを捜査官が検証していく話。ファウンド・フッテージの部分(溶接工の殺人鬼!)とオチのアイデアは素晴らしいと思うけど、捜査官のパートがあまりハマらなかった。でも変化球のPOVと>>続きを読む

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)

2.5

ブレア・ウィッチ〜って前のもこんな感じだったっけ?もっと不気味でドロドロしてた印象だったのだけど。
何を描くわけでもなく、ただただジャンプスケアの連発。この監督は『VHS2』でもそんな感じだった。

ゴジラ(1954年製作の映画)

3.5

パニック描写うんぬんよりも、哀しい天才科学者・芹沢の悲劇的なクライマックスが印象に残ります。二つの死の見事な対比。その点でどこか似た雰囲気を感じる『蝿男の恐怖』は、本作の4年後らしいです。

催眠(1999年製作の映画)

2.5

同時期の『CURE』と比べるとイメージの強烈さは雲泥の差と感じる。あと個人的にはこういう人物描写にはまったく共感できない。

V/H/S ネクストレベル(2013年製作の映画)

3.5

短編4本入りのオムニバスPOVホラー。カルト教団に潜入する3本目が評判通り出色の出来。ぶっ飛んでる2本目も結構好き笑。全体的なバランスとか順番もちょうどいい。