北朝鮮のスパイが韓国の田舎で潜伏生活をするうち人情に目覚めていく、という結構すごい話。それがめちゃくちゃ観やすくてよく出来たコメディに仕上げられていて、面白いし、かっこいいと思う。
モノはごりごりのB級映画なのにキャストがぜんぜんB級じゃない。個人的にはコリン・ファレルやっぱり好きだ。
名作。
素晴らしい完成度、凝りっぷり、ひねくれっぷりです。政治的目配せを含んだメッセージ性も良いです。ビー・デビルといい、チョルス監督やはり凄いです。トリアーとかが好きな人は必見です。
ストーリーうんぬんより、とにかく監督のやりたい放題が面白い映画。〇〇に変身したくだりの突き抜けっぷり&しつこさがすごく好きです。
プリンスのインタビューで「僕の音楽は魔法じゃない、マイケルとは違って」という発言を読んだことがある。ある意味その一歩先にいたように見えるザッパもやはり、技術を求める「現実的な」音楽家だった。ドキュメン>>続きを読む
撮影セットとして街をまるまる作っちゃったことで有名な大作。コメディとしては相変わらず唯一無二のノリ、そしてやっぱり風景が楽しい。
このスカした感じはやっぱり苦手だな、と思いながら観ていたらラスト20分の冴えっぷりが素晴らしすぎた。ひねくれと切なさの見事な融合。
残酷な女性たちはまだ少なくとも相手を認識している。恐るべきは男たちの方で、熱心に勤勉に一丸となって焼却炉の開発に取り組んでいるがそれが人類に何をする道具かということには全く関心がない。その有様はもはや>>続きを読む
面白かった。ショウビズの人々は、生き様がすでにショウであると改めて思う。ボブは成功せず裕福でもなかったが、間違いなく本物のショウマンだった。最後のセリフが秀逸。
映画制作者としての仕事といった趣きで作>>続きを読む
ある日、娘が失踪。警察はあてにならず自ら捜索に向かう父親、というところまではよくある話だが、最初に見つかった驚愕の手掛かりで空気一変、ひと筋縄ではいかないさすがシュレイダー。同じモチーフ、テーマでよく>>続きを読む
脚本にテレンス・マリックの名前を見つけて観たら予想外の世界観。ファンタジー好きには刺さりそう。
認知症を患い、施設に入居している主人公がある日、友人から「実行すると誓ったのを覚えているか」と謎の手紙を渡され、書かれた指示のまま施設を脱走、そのまま目的不明の旅に出るお話。どきっとさせられるオープニ>>続きを読む
テーマ性があるのかないのか、なんか真面目なホラーゲームみたいな話。よかったシーンは全部グロだったのでもっとグログロが観たかった。
良質な直球バカコメディにアバンギャルドなアイデアが散りばめられている感じ。面白かったけど、やはり兄弟時代の目玉が飛び出るような革新性を想ってしまいます。
主たる関連作のなかで唯一未見だったもの。アルファベットのアウトテイク風なアレは動画サイトで前に見かけたけど本物だったんだ。この手のドキュメンタリーとして作りは無難。
全編一人称視点の異色不倫映画。未DVD化。
ひたすら続く会話劇と併せて、最初から最後まで画面が主演のイザベル・カレで埋め尽くされているのが強烈。センシティブと言われちゃうのもわかる。そして、不倫する人>>続きを読む
最後に残るのはレコードだけ、というインタビューの言葉通りの未来になった今、これを見ればレコード以外のことをいろいろ知れる。
圧倒的ノエル派なんだが、改めてリアムの才能を思い知らされた。でもやっぱり兄貴>>続きを読む
変態映画に見えるが、いろいろ変態を欲張りすぎて結局なにがやりたいのかよく分からない印象。脚本も演出も荒め、じめじめ感もちょっと苦手。
ベタベタした見た目のわりに毎回殺し方が結構えげつなくて見応えあります。ストーリー展開も面白く、クライマックスへの畳みかけも綺麗。
Zoom/見えない参加者の監督で、ライブ配信の何が起こるかわからない雰囲気の完成度が相変わらずさすが。絶妙に空気の読めないギャグも良いです。クレジット笑った。
同じ役者で3本立てのオムニバス、というワクワク感のまま、あまり情報入れずにジェットコースター感覚で観るほうが楽しいかもしれません。
ちゃんと笑えるし、話は面白いし、撮り方ヘンだし、キマってるシーンもあ>>続きを読む
尖りまくりのコメディでありながらドラマとしてさすがの完成度。パッチアダムス完全版なんてふざけんな元から長すぎるだろ!とか、毒づきもいちいち秀逸で笑う。
テクニックは負け犬が使うものだ!好き。
キューバ・ハバナを舞台にした七人の監督による「一週間」の短編オムニバス。
熱気が伝わってくるような月・火が好き。特に火曜日が、本人役でやりたい放題のエミール・クストリッツァ含めてツボです。
原題は『高所恐怖症』で、どっちかというと『めまい』オマージュがメイン。パロディがいちいち予想の斜め上をゆくくだらなさで好きです。
前作は『ローリングサンダー』みたいな孤独な復讐譚って感じで好きだったんだけど、主人公だけ引き継いでいきなりど派手なガソリン争奪戦の話になってて笑った。でもカッコいいんだか抜けてるんだか絶妙なマックスの>>続きを読む
たぶんハードボイルド、だが全編シリアスにもコメディにも振り切れないのがじれったく、でもその割り切れなさこそラストに繋がる本作のリアリティなのかもしれない。とはいえ、フィンチャーの新作としてはやっぱり地>>続きを読む
具体性を全く消し去る圧巻のセンス。あれだけ尺長いのに店の間取りが全く掴めない発展場のシーケンスとか悪夢でしかなく改めて凄い。そういう点で、マジカルな繋ぎで時間軸さえ見事に逸脱してみせたオリジナル版のが>>続きを読む
ガンモ路線の、若々しくソリッドな感性の映像詩。この方向性は本作で極めたと感じたか、監督としてはこの後8年間のブランクが空く。そして人が変わったような成熟をみせた復帰作『ミスター・ロンリー』以降の作風の>>続きを読む
豪華キャスト&監督陣によるエドガー・アラン・ポー原作の怪奇短編三本立てオムニバス。有名なフェリーニ編が想像以上に8 1/2でしかなくて笑った。他の二編はわりと統一感があり、どこかもの寂しげな雰囲気で好>>続きを読む
ぱっとしない男の取るに足らない勇気を描き続けるカウフマン。主人公の少年オリオン、エターナル・サンシャインのジェイクや脳内ニューヨークのケイデンとダブってなんか泣ける。そういう映画ファンを拗らせた大人し>>続きを読む
いちばん最初の墜落を予感するゾワゾワ感のところが好き。あとはひたすらどう死ぬかの話。面白かった。