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壮大なキャストの無駄遣い。企画の段階で間違ってる。これ作っちゃ駄目でしょ。
草間彌生の魂を道半ばで連れ去らなかった運命に心からの感謝を。
嫌味な主人公の無駄口、陰鬱なバッハ、時折の悪夢、曖昧な終幕。
黄色く激しい情熱で不安と向き合った孤高の生き方。
前作の設定だけ借りた妖怪大戦争。百歩譲って魔導士大戦。
ゆっくりと時間をかけて焦点を結ぶ4人の孤独。凄い完成度。
生きる事そのものを見失わない登場人物達。素直に感動した。
ささやかだけど、とても大切な何かです。共鳴しました。
突飛な設定の必然性もテーマもわかるけど、ディテールがうざい。
歯列矯正前の橋本愛。携帯黎明期の御伽話。もう文化遺産。
誰かに、未来の話しをしましょうと言って貰いたい。
愛が自由でないとしても、生と死は斯様に切なく美しい。
無駄口でつなぎながら、緻密な展開とテンポが見事に引っ張りきる。
自分が誰かの片割れでしか無いなら、片割れであれたならと、考える。
幻魔大戦フォーマットのスプラッターホラー。続編ありの新ジャンル。
悪役がチープ過ぎてせっかくのダークヒロインがもったいない。
鮮烈な感情が鬩ぎ合い、誰かの思いを背負う意味が明らかになる。
一部の者の利益の為、国家と企業が動く現実。怒りが暗く澱む。
最後の最後に、ジワッと来てしまった。これは不覚では無いよな。
妄執は人の形をとり、純粋な悪意となる。ただ逃げるしかない。
その自由なあり様は心の何処かで憧れだったかも。
中盤以降、理性も感性も置き去りとなるが、目は映像に釘付けとなる。
最後のいくつかのカットで、明日に向かって時が動き始める。
ひたすら冗舌を廃したセリフと演出。見事に応えた演者達。
封印した記憶を取り戻し、過去を乗り越えるって、二章通しでひとつの話でした。
自己存在の重大事態にも、葛藤しない軽さが、良くも悪くもウィルスミス。
戦争映画としても、ロシア映画としても傑出。
社会変化に晒されて、心を蝕まれる人に、希望はあるのだろうか。
寝て起きても、まだやってる。さすがに長すぎるわ。