白痴的愛。昔の中国の田舎なんてこんな綺麗じゃないし、画もほぼPVみたいなもんで三丁目の夕日的なでっちあげなんだけれど、なんというかこれが虚構であることは十分に理解しつつも無知無学故の真っ直ぐストレート>>続きを読む
カウリスマキの見た夢だね。画面の世界とラジオから聞こえてくる世界が断絶している。ラジオから聞こえてくるニュースがウクライナでも、ガザでも、いつかのどこかでも大差ないように思える。外界はただ、垂れ流され>>続きを読む
素晴らしい間の描写、非常にお好みでした。わちゃわちゃと人が出てきて面倒だなとなるけれど、そこはキタノ、ほぼほぼ死なすから物凄く収まりが良い。首がスポッと飛んでって、おしまい。このわかりやすさにゾクゾク>>続きを読む
ホラー苦手だけど、面白かった。エスターがエスターであることを体感することはビートルズのアビーロードを初めて通しで聴いた時の感動に匹敵するbyあやか、とのこと。
画面にびっしりと張り付いた現代の腐臭を映画が強引に引き剥がす。流石の強度。
どこかで同じような話を見たことあるんだけど覚えてない。イングリッド・バーグマンの追想ではないんだよなぁ。
画はぬるぬる動くんだけど、目が死んでるのが終始気になった。
単純に画が面白くない。作家性の切り売りで画を繋げているだけ。
内情は知らないけれど、この出来栄えを見るに、ジブリにはもう長編映画を作る能力がないんだろうなと悲しくなった。
駿自身に、フィクション世界を>>続きを読む
久しぶりに映画でこんなに興奮した。
白人の支配階級への憎悪と憧れ、男性性、女性性がゴリゴリのステレオタイプで描かれていることには苦笑いしてしまうけれど、だからこそ力強い画になるんだろうなぁと思料。
中盤から延々と大泣きしていたけれど、泣かされていたという感じで、見終えてみると中身について特に語るべきことがなくて困ってしまった。
マルチユニバースレベルまで大風呂敷広げたはいいけれど、扱いたかった主>>続きを読む
モンタージュが映画をイデアとして成立させ、現実以上に事象を説明し、もしくは現実を再解釈する可能性を与えるのだといったような、映画術の説明映画だった。
大作ではないけれど、ちょうどいい規模感。秀作。
オープニング、群衆を掻き分けて進む車とボンネットに足を広げて乗っかかり、不安定ながらも流れるように人々を映していくカメラに感じたのは猛烈な高揚と解放感。それが面接会場の閉じられた空間で行われる圧迫面接>>続きを読む
アメリカ白人低所得層のリアルって感じ。物語において、移動することはポジティブな結果をもたらしがちだけれど、本作は何らブレイクスルーを生まず、停滞が北へ南へその緯度をスライドさせているものでしかない。移>>続きを読む
ホームパーティでの独白(「ふと部屋の端と端で目が合う、この人生での運命だから」って青い台詞)くらいまで、目を覆いたくなるようなフランシスの無知蒙昧さに、眩暈と吐き気を覚えていたのだけれど、終盤にかけて>>続きを読む
アメ車にギチギチに詰めこまれたリーゼントの画を見るだけで笑顔になる。
鈍いグルーブと細部への偏愛、共感と困惑が見事にバランス取れてる。
そこにないもの、失われたものを現実、もしくはそれと同等のものとして並べて描くことが出来るのは、やはり映画の持つ懐の広さ故か。物語の根拠が奇跡に依るので、あちら/こちらといった彼岸の境界設定も物語性に振>>続きを読む
全体的にデザインに寄りすぎていて、何の情緒も感じられない。極度な統制の末、画面の覇気が失われ、去勢された感。マイリトルポニーと大差ないわな。メルヘン世界の描写。
映画を駆動する語りの起点を運動からミュージカルに(つまり、既に成立することが実証されている歌唱へと)切り替えようとしたものの、本来は台詞としてそのまま語られることで問題なかったはずの言葉が、リズムに出>>続きを読む
セリフではなく、演技やカット割りに表現の主導権が明け渡されるような映画的な瞬間が多々訪れ、ルビッチはその映画的な瞬間を観客が躓くことなく再発見出来るよう「劇」として丁寧にお膳立てしている。映画のリアリ>>続きを読む
認識が覆されることによる精神的な混乱がフィーチャーされた作品。終盤にかけて、情報の非対称性の落差の生む暴力がエスカレートし、ヒロインが神経衰弱気味になるまで認識を執拗に揺さぶられてKOされるのは、流石>>続きを読む
あまりにも幸福な映画体験。素晴らしい。これ以上何を映画に望めば良いのか分からない、それくらい完成されている。
円盤借りるのも難しいところ、プライムに追加されてたのでルビッチの他作品もあわせて是非見て>>続きを読む