久さんの映画レビュー・感想・評価

久

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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.0

それなりに怖いし面白いしオバケが映り込んだりしないところは好きだけど、いかんせん全員がヒステリック馬鹿なものだから終始うっすらイライラさせられて不快だった。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

 1つ1つのシーンが息を呑むほど美しいのに、スッと脳に溶け込んでいくのは光の色や自然音や映り込む生活用品が馴染みある日本のものだからだろうか。
 終盤までは絶対悪の不在と相互理解の難しさを意識させるよ
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オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

3.0

 オリジナルを観たことがないのでリメイクとしての評価は出来ないけど、本作に限って言えばダミアン役の子が可愛らしすぎてイマイチ入り込めなかった。
 (とりあえず一度は)悪魔に勝利するという終わり方が多い
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.5

鑑賞後すぐは狐につままれたような気分になり、後々その技巧を振り返って楽しさを味わうという点で乱歩の短編に似ている映画だなと思った。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

 原爆の父オッペンハイマーはいかほどの後悔や苦悩を抱えているのだろうかと思いながら観たけれど、作中で印象的だったのはそれよりもむしろ“人の力を超越するものを生み出してしまった”事に対する動揺や畏れだっ>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

榛村の柔和な語り口やパン屋の回想、穴のような瞳、裁判での供述と犯行時のショッキングなシーンが周期的に繰り返され、真実が明らかになっていく中でも榛村に対する得体のしれなさが揺るがない構成のすごさ、どのシ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

 これほどIMAX料金の払い甲斐のある映画は無い!香料採取機のタイヤや砂虫の口が視界いっぱいに広がったりどこまでも果てしなく砂漠に圧倒されたり砂を打つ力強い音を空気の震えとして感じたり、映像体験という>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

明確な起承転結があるわけではなく、暗くて重い人生を描いているわりにはさらさらと流れていくような展開で、だけどそれがかえって不条理さを浮き彫りにしていて、エンドロールを観ながら悲しさが込み上げてくる映画>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

笑顔=敵意の無さや安心の表情 というイメージを逆手に取る設定が不気味で良い。そして元カレがただただ不憫でならない。

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.5

期待したほど劇的な作画ではなかったけど、カメラワークや荒い線で勢いを出す演出がたくさん盛られていて臨場感があった。
時折挟まれる回想シーンや最後の一人称視点はまるで「この映画の主人公は研磨である」と言
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

妄想と現実の間を行き来しながら不条理に追われるボーの姿だけを見ていると一見ただのブラックジョークの様に感じるけど、矢鱈と出てくるマリア像や背景に映し込まれた看板のメッセージから、ボーがおそれているもの>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

悪意に曝されても純真なまま、人間や世界の醜さを知っても好奇心を失わないベラがリトルマーメイドのアリエルやシザーハンズのエドワードを思い起こさせる。数奇な生い立ちを知っても大きな揺らぎが無かったのはおそ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

とんでもなく不謹慎なストーリーがコメディ調にサクサク展開されていくのでとても見やすいけど、殺人シーンのBGMが楽しすぎる。でもクラシックだとありきたりなのかな。
設定のわりにゴア表現も控えめというか、
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

戦争シーンは良いのに決めゴマの再現(特にアシリパ絡み)が陳腐なのが気になったけど、予告編から期待していたよりも遥かに面白かった!キャストだけなら満点近いのでは。白石の逃走シーンの再現度がめちゃくちゃ高>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.5

祖母の行動をはじめとした生理的嫌悪感を催す絵面や他者の不幸の上に成り立つ幸福というテーマの胸くその悪さなど、「怖い」というよりも「厭」な映画だった。もう一度観たくはないかな…。

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

極めて現代的な問題を骨子にすることで、東南アジアの伝統的な呪術がイヤな現実味を帯びていて面白かった。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

犬も隣人も男の子も普通にクソ野郎でミーガンのやりすぎ感が薄れてしまった。カウンセラーに手を出すぐらいの方が理不尽で怖かったかも。ミーガン、あんなに気合い入れて作ってたわりにはハードの防水性が低すぎる。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

こっくりさん的な降霊術×若者、という構図から想像するストーリーから特段のひねりがあるわけでもないけど、テンポ良く進むし、霊のビジュアル故そこそこ怖くて良い。母はもしかして最初から…?とか考え始めると怖>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

SNSの盛り上がり方からトンチキ祓魔映画かと思っていたけど、そうでもなかった。ラッセル・クロウの声が良い。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

ダリオ・アルジェントの体型や髪型が先日亡くなった祖父に似ていたこともあり、我が身の行く末というよりは祖父母の姿を重ねて観てしまっていた。フィクションだとは理解しつつ、キッチンや水回りの汚さが老夫婦の生>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.0

ひさしぶりに観たら全くと言って良いほどストーリーを覚えていなかった。
ウォンカのキャラクターとしてはやっぱりこっちが好きだなあ。ファンタジックで不気味な造形や絵本みたいなストーリーも。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

夢が詰まってキラキラして最後までダレない映画だったけど、それだけと言うか、まあ好みではなかった。ミュージカル調のシーンが多いのでDolbyで観たのは正解だったと思う。

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.5

幽霊のビジュアルがかなり生々しくて、けれど映画を観終わってから振り返る彼らからは恐ろしさが抜け落ちてしまう素晴らしい物語。しっかり騙されたし、伏線を回収しながら観る2度目も面白いのだろうし、よく出来た>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

冬になると観たくなる名作。雪の中で踊るキムもさることながら、エドワードの終始澄み渡った眼が本当に美しくて、ジョニー・デップの演技力と求心力に感心する。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

さほど人間が好きでもなさそうな鬼太郎が人間の側にある理由の深みが増す、めちゃくちゃ上質な二次創作だった。
親戚一同の瞳だけを動かしたり背景は動かさず鬼太郎の父だけが動いたり、所々にある表現が不気味で、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカに頼らず政府も動かず、民間人が知恵だけでゴジラに立ち向かうのが新鮮に感じた。再生能力にフォーカスされたゴジラも面白かったけど、口腔内の爆発で吹っ飛ばされた頭が即再生するシーン等つい進撃の巨人を>>続きを読む

アアルト(2020年製作の映画)

3.0

伝記の朗読の様な映画。正直退屈だし眠かったけど、家で観ていたらきっと途切れ途切れになっていただろうから映画館で観て良かった。

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

前作に引き続き、この監督の作品は自分の好みじゃないっぽい。良いなと思ったシーンはあれど、全体的に雑・ご都合主義なストーリー展開が多いのでしらけてしまった。アナベルの監督の作品が観たい。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

友人も恋人もアンディは住む世界が変わったんだと言いたげに失望していたけど、アンディ自身は一貫した夢を持って目の前の仕事に尽力していただけで、その気持ちのすれ違いがリアルで自分の人生についても色々と考え>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

想像出来るアクション全部詰まってたし何なら想像出来ないやつまで詰まってた。シリーズ4作目で面白さを更新してくるの、シンプルにめちゃくちゃすごいな。
人感センサーをこそこそ貼り付けるケインやらヌンチャク
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.0

前作を復習せずに観たけど、うろ覚えながらも前作の方が面白かった気がする。新鮮みが無くなったというかジュラワとの差が無くなったというか……4DXで観れば良かったのかな?

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

「面白くはないけどすごい」の一言に尽きる。現実と幻想の往来だけでも疲れるのに、平面と立体まで行き来するものだから見ているうちに自分が今どこにいるのか、何を見ているのかがわからなくなっていく悪夢の様な体>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.0

設定は嫌いじゃないんだけどなあ。もっと時間があって細部が丁寧なら良かったけど、それはそれでダレそうだな。

新しき世界(2013年製作の映画)

4.0

既視感ありまくりとは言えやっぱりこの手の韓国映画は面白いし、中でもこの作品はキャラクターが良い。チョン兄貴は勿論のこと、ジュングの死に際も潔くてめちゃくちゃ好き。

シャークネード(2013年製作の映画)

3.0

ハリケーンから逃げようとしたら陸地に打ち上げられたり空を飛ばされてたりした挙句「!叩きつけられ爆破され撃ち殺されるサメ達も中々に不憫だな。良作とは言い難いけど駄作ではないしED曲は最高。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

ストーリー、映像、音響、どれを取ってもじわじわと精神を追い込むような映画でかなりキツかった。“子どもは無垢な存在で、家庭環境その他の要因が悪意を植え付けるのだ“みたいなメッセージが骨子なのかと思ってい>>続きを読む

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