omiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バービー(2023年製作の映画)

5.0

お人形遊びにおままごとにピンク色を毛嫌いしながら幼少期を過ごしてきた者にとってこそ難なく楽しめるバービー映画という。
暴走するケンの憧れにグリースのトラボルタ、人間寄りの鬱バービーとして高慢と偏見BB
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天使の影(1976年製作の映画)

4.4

ゴミ、都会そして死。上映スケジュールが平日朝いち1本限りと諦めかけたけどこの戯曲のタイトルに惹かれてたので観てきた。
シュミットもファスビンダーも初めてで、どこが2人の癖なのかとか感じられないのが残念
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.4

スティービーみたいな一回り年下の少年から見上げるああいう兄ちゃんたち痺れるほどcoolなんよねって体感できるポジションで撮ってくれたのが拍手。新しい追体験。は〜色々憧れが詰まってた

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ミア・ゴスの鬼迫に組んでた足をスっと正した。。A24で画面は明るく(食卓暗すぎ)レトロな可愛さで構えずみれたホラー。やるのも農具とかオーソドックスで良い。あとワニ。
親しくしていたパールから狂気を察知
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メルシー・ラ・ヴィ(1991年製作の映画)

3.2

花嫁姿で道に転がるジョエルと、カモメ乗せカートを引くゲンズブールの冒頭が世にも美しすぎる。あの雰囲気のまま2人だけのロードムービーが続いてたらな…

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.1

わたしは最悪。みたときとほぼ同じ気持ち。カラックスではDavid Bowie!な疾走モダンラブがこっちではレベッカが先に浮かんだ不思議。

東京画(1985年製作の映画)

4.0

ヴェンダースが切り取る日本おさらい。
目につく雑多なムード。新作も日本だけど有名建築家たちのトイレに失われた透明性を見つけてたりするのか、?楽しみ

日本xヴェンダースを一番感じたのは、小津氏の墓に彫
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.5

ある規定から外されている者は周りの人たちを安心・納得させられるだけの説明を強いられること、のやりとりがあるのが今見たかった部分。それが身体的なことであれば尚更、私は私ですとしか言えないなぁと

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.6

不倫事後、すれ違ったマダムのフランスパンを勝手にちぎって食べる傍若無人っぷり、後妻に子供を押しつけて森で少し一人で歩いてくるよとか、地味でさり気ないのに無性に許せんポイントを突いてくるのが上手すぎる。>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.0

自分も重い診断結果知らされるときはその日に知り合ったのに鬱陶しいぐらい関心を持ちつつ話し続けてくれる人が横に居てくれたらいいな。優しいね。無いが。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

女性との保守的な結婚はあの育ちのイニスにとっては自然と安全圏にもなってたんだろうけどそれが失敗、挫折したことで自分の大切なものが分からなくなり、全てが中途半端に。
離婚してもジャックの愛に応える勇気も
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白いほんとに。怪物だーれだって予告を見たときから坂元裕二が単純に誰かを怪物に仕立て上げるとは思えなかったのに、やっぱり観てる内にそういう見方になる上手さがあって、ちゃんと凹まされてきた。
ヨリくんあ
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.8

クレプスキュール配給作品が毎度の楽しみになっててとても有難いです。
パンフに載ってた「気高さとみすぼらしさが奇妙に入り混じったアウトサイダー」の表現が正に、でした。オルガ役の人の体現力が凄い。

もう頬づえはつかない(1979年製作の映画)

3.5

アイテム的にセロリのチョイスが絶妙、絶妙に最適。生セロリかじるとすっきりするよね。伊丹十三の洗濯物講座の時間が楽しかった。

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.9

過度の緊張とか深刻さを感じると笑う癖があるみなみちゃん、私もその年頃は派手に怪我して血流れてるのに周りに人が集まったらとにかく笑っておもろさに変換しようとする(できてない)きもい子だった。気が弱いのか>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

楽しかった〜、キャッチーさがずば抜けてる。博士の異常な愛情で学んでた真理の現代版だ。タイトルがDon'tの方なのは何故なのかね

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「あんな仕事させる奴にあげたくない」って台詞が世にも奇妙で…たすくの認識能力のズレが露骨に現れとる。
子供が居て生活する上では付き合いきれん男と離婚して働きながら次の夫をちゃんと見つける、ことねの女と
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

諦めにも似た平和ボケで生きてる中で、SFといえど現実を見直せる良い機会になった。倍賞千恵子さん、素敵なお皺を有難うございます。
太陽の光に生を思うのはバスの中の手を透かすシーンのあれだけで凄く良かった
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.4

ほんの少しだけ違和感を感じる有村架純、チヒロさんを模しているからっていう少しのずれと綺麗にはまる。すごい。

ラストレター(2020年製作の映画)

3.3

ふと岩井俊二的ファンタジーに浸りたくなることがあるのは大体、春先。明日春がきたら、松たか子、四月物語。
冒頭のお通夜・同窓会ですでにワールド全開で、あまりの岩井俊二感にだんだん胸焼けしてきたところにト
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

みてる間ずっと松っちゃんの顔が浮かんでたのは、放送室でよく仮面ライダーの話ししてたのが私と仮面ライダーの唯一の接点であるから。松っちゃんの感想聞きたいなぁ
NHKのドキュメンタリーで、俳優陣の中でも池
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

最新作のバルドが初イニャリトゥで二作目にバードマンなので、また本物か偽物かの葛藤なんかと、イニャリトゥはこのテーマを根底に持って色々作る人なんでしょうか。バルドも相当だったけど、あれはここまで自責出来>>続きを読む

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.2

自分は本物か、偽物かって考える人の自己批判的な内面の葛藤があけすけに見れるのはとても楽しい。自分を審判にかけてるあの感じ。
人生のこれまでの軌跡を思い浮かべるときに、記憶の全てが完全なる事実ではないん
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.5

エライザ〜
見たあと安室奈美恵かけながらプリ帳とか掘り出して眺めてみたり。世代は微妙に違うけど、なんであんなに笑ってたんだろうねぇってのはわかるな。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

初めて見たのだけどさすがにそりゃあかっこいいんですね。音楽、絵も台詞も。地下水路で暴走する飛行兵器に振り落とされるあの動きに凄い魅入られて何回も見てた、他にもっとあるだろうと思いながらもあのシーンが一>>続きを読む