kunicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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獣道(2017年製作の映画)

3.8

オープニングから「あ、これスゴイの来るな」と思った。
衝撃としては、初めて「青い春」を観た時、初めて「GO」を観た時。

世の中に溢れてる「田舎町の閉塞感」を描いた映画とは明らかに何かが違くて、「人に
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

どこに行っても地獄。
船に隠れても海を泳いでも桟橋で助けを待っても埒があきそうにない地獄。
壁を作って応戦してるのはフランス軍だけど、イギリスの船には乗せられない。
イギリス人じゃない、同じ隊じゃない
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ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

3.7

不覚にも泣けた。

マッシュアップがお得意で、いくつもの大会で優勝をおさめてきたバーデンベラーズ。
ベッカがミックスする曲はひとつ残らず最高で、1ではそれが惜しげもなく披露されていた。
それだけで満足
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ケイト・プレイズ・クリスティーン(2016年製作の映画)

3.9

ニュース番組中に自殺した女性キャスターを描く映画を撮影する為に、役作りにのめり込んでいく女優の姿を追ったドキュメンタリー。

正義を証明する為、ジャーナリストとしてのプライドを胸にこの世を去ったクリス
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銀魂(2017年製作の映画)

3.0

漫画もアニメも横目で見てた人、キャスティングが悪くないという理由で観に行ったけど、やっぱ福田さんの映画を劇場で観るというのは贅沢すぎる、テレ東深夜で毎週30分が丁度良いスケールだと思う。

小栗旬は銀
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

アンドリュー・ガーフィールドという俳優は、個人的にかなりの当たり年だと思う。

「沈黙」を観た直後からこの公開を待ち焦がれていたわけだけど、素晴らしい作品と出会い、その中で息をするのがとても上手な人だ
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五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

3.9

名画座にて二本立てだからと何の気なしに観たらとても良い掘り出し物だった。

3つの王国のお姫様たちの話。
いきなり強烈なサルマ・ハエックと、とてつもなくファンタジーな世界(国王弱すぎる問題)に面食らう
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

実はめっちゃ愛の話。
血だらけになりながらトランペットを吹く姿が強烈に脳裏に焼きつく。

帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

想像を軽く超えて素晴らしき映画だった。

永井監督なんだよ〜てこないだ教えてもらって、何?!それを早く言えよ!と思って劇場に駆け込んだんだが、始まった瞬間から冴え渡っていた、最後の一瞬までうまい、笑い
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.2

因果応報をじっとり描く、人間の汚いところ暗いところを抉った映画。

人は罪から逃げられない、逃れてはならない、相応の代償を払うまで。

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

-

アラサー世代ホイホイ。
知らないポケモン出てこないし、単純にピカチューが可愛すぎる。

ピカチューがサトシをピカピと呼ぶ度に母性が滲み溢れた。

バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

3.2

アナケンとロックウェルが殺し屋カップルと聞いたら好奇心ダダ漏れになりません?

日を追うごとにその好奇心が滝の如く流れ出ていた私は初日に滑り込み。

想定内の可愛さと、想定内のドタバタと、想定内のB級
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

劇場を足早に去りトイレに駆け込んだ後、思い切り嗚咽して泣いてしまった。

実話物にとことん弱い私である。
さらにSIAが歌う主題歌が究極的に素晴らしく、涙腺を一気に緩めていった。

人生は実に不思議だ
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.8

お仕事ドキュメンタリー。

華やかな仕事の裏には、必ず影の立役者がいる。
その人物のプレッシャーとプライド、ストイックさを映し出した91分間。

もちろんアナ・ウィンターの偉大な存在感は健在で、どんな
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美しい星(2017年製作の映画)

3.4

大八先生の新作ならば行く!!!

リリーさんだからこそ沸き起こせる笑いに劇場はとても賑やか。

もしあの家族が、もっとお互いのことを考えようとしていたら、こんなことは起きなかったのかな、なんて、家族間
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ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

4.0

見たことのないライアン・ゴズリングがそこにはいて、新鮮を通り越して衝撃だった。

心の傷ついた弟を見守る兄夫婦の眼差しがとても優しい。

てっきりおバカなおちゃらけコメディだと思い込んでいたので、想像
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

酷評の相次いでいたパッセンジャーズを、宇宙が舞台の作品にもかかわらず飛行機の小さな画面を覗きながら鑑賞。

出だしの感触として、思っていたより悪くない、が本当のところ。

主人公の犯してしまった罪に対
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

すごかった、何も分からない、けどとんでもないものを見てしまった。
スチュワートの、ホモ・サピエンスとしての美しさも飛び抜けているが、それどころの騒ぎでは無い。

解釈の仕方は人それぞれだろうけど、兎に
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家族ごっこ(2015年製作の映画)

3.2

まじ矢部太郎。
フォルムが最高だということに気付いた。

んなこたどうでもよく、
ヘンテコ家族のオムニバス作品の中でダントツに「佐藤家の通夜」が好き。

あんな風に期待を裏切られるとは思ってなかったし
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.2

満席続きのユーロスペースに滑り込み、お行儀悪く階段に座って鑑賞、そして感動。

シーンとシーンを繋ぐセンスやあのテンポ感がやみつきで、さすがCMプランナー。

短編なのにしっかりチャプター分けされてい
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恋人まで1%(2014年製作の映画)

3.2

イモージェン様の愛しきファニーフェイスを拝みたく鑑賞。

タイトルにも惹かれていたんだけど、ちょっと主人公2人の関係はコレでは無くない?と感じてしまった。

多分やってることはもはや恋人なんだよね、て
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ロマンス(2015年製作の映画)

3.0

「四十九日のレシピ」で、私の求めてるタナダユキじゃない!タナダユキがなんか変!と大変ショックを受け、この作品も映画館に行くのが怖くて今更鑑賞。

うーん、緩い、なんだろうこの緩さ、わさびを食べた時みた
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.8

さすがオゾン、何重にも深い。

タイトルや予告編では、親友の旦那が女装で子育て?!みたいなコミカルな見せ方をしていたと思うんだけど、映画が始まった直後に私が激しく感じ取ったのは百合臭。

親友の誓い!
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.7

その女のボルベールによって傷口が開き、その女のボルベールによってその傷も癒えていく。

絶望的に男運が底尽きているのはもはや遺伝か、残酷な運命に翻弄された女たちが、お互いの誤ちを肯定し静かに前へ進んで
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.3

正直20年前の前作の方が好き。
これは仕方ない、だって前作が最高なんだもん、そんな簡単に超えられないよ、最高なんだから。

それでもやっぱり同じメンバーが誰一人消える事なく顔を揃えられることが凄いし、
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フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

3.0

きっと一年分の銃声を聞いた。

一発打ち込んだところで人間はそうそう死なない、その往生際の悪さを描いたと監督は言うが、まさに!で、頭を撃ち抜かれながらも三途の川目前で暴れまくるキャラに肝が冷えた。
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.3

圧倒的美しさで決して下品には成り下がらない官能的な世界。

アデルブルーくらい濃厚で感情に訴えかけてくるユリもので、それは絵画を見ているかのような錯覚を観客に引き起こす。
アート作品だと思った。

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.0

オールナイトで久々に見た。
こんなに肉食ゴズリングだったっけ?と遊園地のシーンでキュンとした。
周りの男性陣がみんなすげー泣いてて驚いた。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

3.0

とうとう観た!!
想像以上にハーレクインロマンスで序盤の展開諸々に笑った。
JDがどんなとこでバイトしてんねん。

でも、観れば観るほどに感情移入してしまって辛い。
二十歳オーバーで処女を拗らせていた
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.3

青春映画として最高の出来。
学校も体育館も出てこない、なのにティーンの季節を映しきった甘酸っぱさを感じることができるのは『アメリカングラフティ』『バッドチューニング』同様。

夜遊びをあえてスリープオ
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

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どうでもいいけど、日本語タイトルのロゴがとても好き。

リンカーンを引き合いに出して運転手に詰め寄るジャッキーが印象に残った。
旦那の名前を歴史に残そうと奔走する彼女の姿は力強く、それでいて品のある立
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

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全ての感情を使い果たした。
生まれて初めて映画を観ながら吐くかと思いました、とんでもなく強烈なパンチをくらった。
これは凄い。