あるバナナさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

あるバナナ

あるバナナ

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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

とても上質な邦画。
演技、脚本、演出、全てが素晴らしい。

序盤で自分の声が録音された不気味なテープを俊也が見つけたところから、利雄目線で物語に引き込まれた。
抑揚のない声の不気味さも然ることながら、
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

・父親にずっと「くだらない」と言われ、成果を認めてもらえてこなかった。
炭治郎たちが魅惑的な夢を見る中、煉獄だけは羨ましくもない、というか恐らくただ現実に起こったことの回想(?)を見ていたのはなぜか。
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

時間の順行と遡行が併在してるっていう表現を、シナリオと映像の両方で見せてる。
思い付いても誰もやらないしやれない。
この映画じゃなきゃ見れないものが確かにあった。

細かい描写はともかく、大筋として何
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.0

・全年齢向け感。「学校の怪談」をちょっと思い出した。
・演技が大根
・ホラー演出がチープ。音でビビらせようとするホラーはホラーじゃなくてビックリアトラクション
・ひとつひとつの物件の霊障が投げっぱなし
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

3.7

すごいなあ、すごい。

セイバーオルタ対ライダー戦の作画がすごい。
士郎という一人の人間が、各シナリオでここまで異なる変化を遂げて、しかもそれぞれに深く納得できるシナリオの力量がすごい。
細部にわたる
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.6

実直、愚直、誠実。
賢くはないけど、愛が何かは知っている男、フォレストガンプ。

人って、こんなにしがらみなく生きられるものなのか。
俺には無理なんだけど……笑
テンポのいい独白調のストーリーとはいえ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

面白かった!
ドライビングシーンすげえ!

ストーリーは置いておいて、映像をひたふら楽しむ映画。
シナリオは正直破綻してるけど、そこを気にするのは野暮だと思わされる勢いがあった。
最後にちゃんとベイビ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.7

素晴らしい作品。人間讃歌

トトとアルフレードの関係には、友情
親子、恩人、信頼、愛情、ユーモア、その全てが詰まっている。

アルフレードの言葉には胸を打たれるものが多い。
もうどうしようもない、起き
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.5

最高です。
宮森大好きです。
ポジティブで、夢があって、責任感があって、愛があるキャラクター。

そんな宮森を中心に、魅力的なキャラや彼らの仕事の成果、映像や演出での遊び、アニメ業界のメタネタなどを詰
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

めっちゃ気持ちよく没入できた。最高。
IMAXで観るべき作品。

◆すごい緊張感。
いつ殺されるか分からない状況への没入。
戦死した味方の話を聞きまくってからの→金網の前線エリア突入のくだりがめっちゃ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.2

ひと夏の出来事を描いた映画。
家族を亡くした女子大生が、恋人や友人と一緒に、自然溢れる山奥の人たちと交流する物語。
彼らと一緒に歌ったり踊ったり。時には伝統を学んだり。
家族を失った主人公が、村の人た
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

・センス溢れる映像
・ストーリー中にジャンルの転調が幾度かあって、そのお陰で常に新鮮な刺激をもらえた。ジャンル変調を破綻なく取り入れている構成がすごすぎる

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.5

寄せては返す波のように繰り返される
予測可能・回避不可能なドン引き展開

いとも容易く行われるえげつない行為
いたいけな少年少女を拷問が襲う

敵の行動がキ○ガイなら
主人公たちの問題解決方法もキ○ガ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

「これこれ、こういう映画が観たかったんだよー。」

名探偵、芝居がかったセリフ、館、金持ち、ミスリード。
好きな食材を詰め合わせたお子さまランチ的な満足感だった。

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.1


あ・・・ありのまま、今おこったことを話すぜ!
おれはミステリー映画を観ていると思ったらいつのまにかゾンビ映画になっていて、なのにゾンビは無視され続けていた。
予告詐欺だとか殺人よりもゾンビ化の方がよ
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.2

◆映像が素晴らしかった。
素人目でも分かるくらい、ハイレベルなCG。
特に水の表現と、キャラクターのモーション(into the unknownのエルサとか!)は必見。
また一段、CG技術が進歩したん
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冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

3.2

オタクとしての自分には刺さり、個人としての自分にも刺さった。

オタクに激刺さりのコンテンツである。

妄想と理想の塊が間髪入れずに押し寄せてくる終盤がいい意味でキツかった。

このシリーズ、キャラの
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.2

馬がすごいカッコ良かった。
あと、連弾って何かエロい。
そして、コンクールの緊張に自分なら耐えられないだろうなと思った。

歌でも躍りでもなく演奏に意識を向けるっていうことで、クラシックに馴染みのない
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.4

良かった・・・!
秩父三部作の中で一番クセがなく、するっと心に入っくる物語だった。

奇を衒いたい、観客を驚かせたいとかじゃなくて、登場人物の心情をしっかりと深掘りすることで感動を生みたいっていう意思
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真実(2019年製作の映画)

3.6

◆人は思っているよりも曖昧な記憶に基づいて生きている。しかも、そのうえ自分本位。
この映画は、そんな仕様のなさによる人間同士(特に親子)の衝突を描いていますが、それでも自分が見ていて爽やかな気持ちにな
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.2

『JOKER』を観たので今更ながら鑑賞。
って、ジョーカー出ないんじゃん!笑

◆周りの評判から、バットマンはアメコミヒーローの中でも特殊な価値観を持ってるものだと(勝手に)勘違いしてたけど、そんなこ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.7

ストレスフルエンタメな一作。

中島哲也監督の『渇き。』を思い出した。
誰かが死んで主人公が叫ぶ(/笑う)。また誰かが死んで、主人公が叫ぶ(/笑う)の繰り返し。
ダメな映画を盛り上げるために簡単に命が
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

くっそ面白かった!
ヒッピーに対する、予想を遥かに超えた圧倒的オーバーキル。

序盤~中盤の、マンソンファミリー襲撃までのくだりが長すぎた嫌いはある。
リックが演技をミスるところとか、シャロンが自分の
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

映像がすごい。ところどころ停まって見えたりCGっぽく見えたり(モブの腕の角度とか)することがあったけど、川辺のシーンの二人の表情はセル画みたいに見えたし、異空間の表現も新鮮だった。
ただ、シナリオは今
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.9

長かった。官房長官のくだりをラストに持ってくるんじゃないんかい!
ご都合主義で、そしてハッタリもイマイチ利いていなかったので、そんなに笑えなかった。

序盤の「記憶にねえんだ!記憶にございません!」を
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.9

モノローグで話が進んでいく内省的な映画なので、派手さとかエンタメ性とは無縁・・・かと思いきや、いきなりバイオハザードに出てくるような凶暴化した猿が船員を全滅させてたり、そもそも宇宙からの地球的危機への>>続きを読む

イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

2.1

どういう気持ちで見れば良かったんだろうか。
復讐劇に普通にドキドキすればいいのか、制作陣の仕掛けてくるドッキリを待ち構えればいいのかが分からず、結局どちらも中途半端なまま終わってしまった印象。

ドラ
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.0

映像のコミカルさとか、オモチャたちの繰り出すアイデア満載の行動がやっぱり見ていて面白かった!

あとCGの質感、すごすぎ。
ライオンキングとはまた別のすごさ!

安っぽくなくリアル過ぎず、カートゥーン
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.2

◆圧倒的!新時代の映像
映像がすごい。凄まじい。
「この世界の片隅に」を観たときような、制作者の多大な努力と人月の集積による画作りへの執念を感じた。
自然の細やかな背景、動物のリアリティある姿と仕草。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.4

政治的無知と無関心への恐怖が増した映画だった。

主人公たちの決断や覚悟や行動は何かに影響を与えはしただろうけど、根本的な解決には決して至っていない。
痛みを伴ったにもかかわらず、きっとまた同じことが
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.2

天気の子に合わせて久しぶりの鑑賞。
読書のような映像体験。

小説のような声や言葉、物語とBGM。あらゆる要素が映像の修飾語となって、画面の美しさを形容している。
その美しさは、日常の中の見落としそう
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天気の子(2019年製作の映画)

3.3

◆頭括
「天気の子」は、観客がずっと「(帆高ってガキだな・・・)」と思う一方で、肝心の帆高は「大人の理屈なんて知るか!むしろ分かってないのはお前らじゃー!」と叫び続ける映画なので、主人公と観てる人間と
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.4

常にハイテンョン!最高にバカ!!!!!!!

全部のキャラが首尾一貫してて、下衆でも最早気持ちいい!!

アラジン(2019年製作の映画)

3.2

ジーニーのミュージカルが最高!
あそこだけ切り取って繰り返し観たい。
あとナオミスコットがめっちゃ綺麗!

◆アラビアン世界の魅力とアラジンの冒険のワクワク感
怪しさとワクワク感を含んだアラブ風の音楽
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.6

グラントリノ、名作です。

過去に犯した罪への意識は、例えそれが些細なことであっても、心に刺さって残り続ける。
いわんやそれが殺人ならば尚の事。

祈りの言葉は心に響かず虚しく通り過ぎ、決して償いや禊
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