ryuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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牡丹燈籠(1968年製作の映画)

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見事な照明。カメラもいい。
冒頭の灯籠を流しにいくところから素晴らしい。暗いシーンの照明が常に良い。
西村晃の顔芸。
小鼓のリズムの面白さ。
小川眞由美の登場と共にしっかり落語。前半の雰囲気から若干ツ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

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兎に角、彼女の演技を観る映画。
どうにもならない哀しさ。自業自得だから決して同情はできないけど引き込まれる。
身勝手過ぎる女と寛容過ぎる人々。どっち側に対してもイライラしそうなものだけど、そうならなか
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

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オープニング、音楽も含めてクラシカルなイタリアンホラーの趣き。主人公達は皆横暴だったり自分勝手だったりで、感情移入するような作りではない。
悪役達のマスクは良かった。
ラストにもうひとつ何かが欲しかっ
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007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)

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オールスターキャスト、セットもいちいち豪華なホントにしょうもない映画。しょうもなさに慣れるまでは終わりが見えず眠い。
スパイ学校のセットがカリガリ博士のようで格好良かった。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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面白くはなかったけど思っていたほど酷くもなかった。怪獣映画にストーリーとかリアリズムを求めてもしょうがないので、ゴジラの造形と動きを見るとして、後半の水飛沫とゴジラの絵は良かった。
背中のメカのような
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タンポポ(1985年製作の映画)

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伊丹流の西部劇。全体に明るいトーン。散漫なようだけど余計なコラージュとは思えず、不思議と面白く観れた。
麺を啜った後の効果音。
役所広司の余韻の短い死。
白い店舗に赤い暖簾。
とはいえ、心動かされるず
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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さほど展開がないので話自体は退屈。造形を気にいるかどうかのみ。ミニチュアハウスを眺めて楽しむ感覚に近いのかも知れない。
細かいアイテムのアイディアはそれぞれ面白い部分はあれど、ワクワクできるようになっ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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テンポが悪いというよりは、全体にだらけた印象。無意味な台詞の応酬も、意識的に若者らしくミーハーにしてるんだろうけど、まったくのれず面白く感じられなかった。
全員溌剌とテンションが高く喋り過ぎで、現代の
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あげまん(1990年製作の映画)

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これもまた宮本信子が素晴らしい。
せっかく楽しかったのに。
10億円集金してきたわよ。
2人のすれ違いも、もどかしくて良い。
男は皆醜く愚かで哀しいし、女もまた哀しい。今では共感しがたい古い価値観の中
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

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序盤、事務所での探偵の言動がもたもたと長過ぎるし鬱陶しい。
真相が分かってからは一転、探偵のキャラクターが発揮されテンポも良くなる。
ミアファローはずっと良い。

ハンテッド(2003年製作の映画)

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予算がなかったのか全体的に画面はチープ。特に戦争シーン。
危険を冒してまで恋人に会いに行った理由はまったく分からなかった。
終盤、突然ナイフを作り始めたり、大掛かりなトラップが仕掛けてあったり、時間的
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僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

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お母さんは口を開けばお金の話、兎に角お金が大好きで、他人の気持ちや言葉には何の興味も持っていない。清々しい。貧乏人と娘の婚約を聞いて本人達を目の前に大泣きするの最高。
大金を手にしてからは無双。弱いも
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名探偵登場(1976年製作の映画)

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キャストが勢揃いする辺りまでの小ネタは面白く観れた。しかしそれ以降大ネタがあるでもなく、トリッキーな舞台装置もああそうですかという程度でやりっぱなし、オチ前の二転三転もごちゃごちゃとどうでもいい流れ。>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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アニメ耐性がないと台詞回しやキャラデザインが引っかかる。
100分なのに長く感じた。
エンドロールの雰囲気は良かった。

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

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完全にコメディ。
愉快な悪党。
下らない嘘で死ぬ母親。
ウッドベースは持ったまま。
撃たれた彼女は滑り続ける。
ノワールとして観るとつまらない。

女王陛下の007(1969年製作の映画)

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冒頭、ボンドガールの行動原理がよく分からず、ボンドが執拗に襲われる理由もまた分からない。前半ストーリーがもたついている印象。
良くも悪くも一風変わったボンド。倫理的には危うい。
悪党と共闘。
善悪勢揃
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大病人(1993年製作の映画)

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中盤過ぎまでは、看護婦が医者にモルヒネの提案をするところや、糸のビジュアル、糸が切れた後の描写などしっくりこないシーンが幾つかあってイマイチのれず。
とはいえ、妻や愛人のシーンはだいたい良い。
トイレ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

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志村喬より随分歯切れが良くなり、気色悪さも軽減された。尺も短くなって観やすい。新人を婦人達に付き添わせて役所内を見せる演出も上手くいっていた。
しかし、ハッピーバースデーのくだりが削られてたのが残念。
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

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part1のダイジェストのような展開の速さに比べ、今度は遅すぎる。美しい労働、収穫の喜び。友愛の織物。今更皆んなの自分語りと涙。全て冗長。
エドスクレインとpart1のチャーリーハナムの雰囲気は良かっ
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お葬式(1984年製作の映画)

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菅井きんの長台詞。
宮本信子のブランコ。
やっぱりもう一杯飲みましょう、もよかった。
思ってたより真面目で正直物足りなさは感じたけど、茶化したしょうもない冗談を詰め込んであるより、よっぽどこの方がいい
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

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ヘンリーカヴィルのルックから既に嫌な予感。狙ってやってるのか、全編にわたってダサい。マシューヴォーンってこんなセンスだったっけ。ファーストエージェントがシリアス路線だったからコメディに寄せたんだろうけ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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長い。列車での格闘、落下する列車を登るくだりがしつこいし、ヴァネッサカービーは起き上がってはまた倒れる。
余計な、或いは意味のないカットが多く、その為に長くなってる印象。落下した列車を皆んなで見下ろし
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トランザム7000(1977年製作の映画)

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壊れた橋を飛び越えた瞬間、そうそう、映画ってこれだよな、と一気に引き込まれた。細かい事はどうでもいい、これは好きな映画だ。
屋根の無いパトカー。
踏み潰されるバイク。
トラック乗りの熱いネットワーク、
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男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989年製作の映画)

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寅さんがウィーンに着くまでは面白かった。列車急停止、またそのうちやりゃいいや、ウィーンの件、ヒッチハイク。それ以後、寅さんはとくに何をするでもなく本領が発揮されない。絵づくりもいつもの寅さんなので画角>>続きを読む

マルタイの女(1997年製作の映画)

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オープニングからパワフルでテンポも素晴らしい。宮本信子の存在感。中盤以降ペースダウンするものの見せ場は要所要所にあってダレない。
津川への告白シーン。
胡蝶蘭のコーナー。
ただ、教団側の行動や台詞はも
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

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余計なエピソードで希釈嵩増ししてどうにか2時間にした印象。
船長のモノローグから船員を集める辺りまでのゴシックホラーの雰囲気は良かった。
抗えない魔力を持った異形のもの路線を期待していたので、パワー系
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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色やトリッキーな舞台装置含め、絵づくりは本当に素晴らしい。宇宙人以外。
動く絵画としては抜群、一方で物語としてみると全く魅力的ではなかった。
細切れのエピソードを纏める体裁としての入れ子構造なんだろう
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

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友人達がタクシーに乗るスピード感。
ビリークリスタルの最後の台詞。
いちいち挿入されるインタビュー映像も没入感を妨げるように感じていたが、最後にそれがうまく機能して綺麗な終わり方。
会話劇としてのノリ
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ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)

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オープニングの主人公の振る舞い、或いはラストの看守長の態度に違和感。
曲者を沢山集めた割に、それぞれにちゃんと見せ場がある訳ではなく肩透かし。
いかつい犯罪者連中が主人公の裏切りに対して妙に寛大。
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ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

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ドライな父娘の突然の感情の発露はいいとしても、その動機が希薄。
親を殺された子が何を考えるか分からない彼でもないだろうに、ましてや瞬殺でもないのは最後の一言の為だろうが野暮。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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一目惚れした男をストーキングしたり、怪我を口実に自宅に連れ込んだり、冒頭から主人公の様子がおかしい。
2匹の猫の行動原理がよく分からない。
閉じ師では食べていけない、そりゃそうだろう。
新海作品の主人
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