Yムラカミさんの映画レビュー・感想・評価

Yムラカミ

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

どうしても黒澤明との比較になるが、イギリス版で作って良いと思った点は主人公がかつて「紳士」に憧れていたことで最後は紳士として生きたことを描いたのは良かったと思った。
それにイギリスも歴史があり地方が分
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クイーンズ・ギャンビット: 制作の舞台裏(2021年製作の映画)

4.0

1日に5パターンの年齢のメイクをするってすごい。。。

とにかくこの作品は光の演出がすごいと思ったが、その部分にも触れられていてベスの内面をどう視覚的に表現するかを描いていたという点でものすごい情熱を
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

-

不適切な教育方針が今見るとかなり面白いなと思った。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

こんなに日本の情景が綺麗に見える旅はあるのかと夏に旅したくなる映像美だった。

ホストみたいな奴の車で東京を抜ける際に流れる音楽がめっちゃエモい。

今回は笑いもありつつ、何かを追いかけて旅をするのだ
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OUT(2023年製作の映画)

3.5

漫画のグラフィックとか映像とかめちゃめちゃ綺麗だった。
キャラクターのビジュアルもとても良い。

ただ映画を見てるという感じがしないのとリアリティがなくて冒頭20分で見るのやめてしまった。。。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.9

コンセプトとしては千と千尋の神隠しに近いもので並行世界を描いている。
恋愛要素とか人との距離感とかはキュンキュンくるものがあった。
映像もめちゃくちゃ綺麗で立体感のあるカメラワークと重なってついつい映
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

冒頭からワンカットの長回しのシーンが多用されており、ハリウッドでよく見る肩越しの会話だけのシーンというのが少ないため、かなり動きとかは考えられて作ってある。
というのも、ワンテイクで撮ろうと思うと見て
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.9

グロテスクな内容かと思いきや... まぁそうなんだが、フランスらしいコメディでヴィーガンを殺していくのを楽しんでいるのがちょっと面白く見えた。
妻がおかしいよね。

イギリスでは旅人を襲って食べていた
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.6

映画館で観て良かった映画の一つだ。

まず1954年の最初のゴジラと同様に大戸島から始まったり、オキシジェンデストロイヤーを思わせる水槽でのゴジラの攻略の方法、さらにゴジラが電車に噛み付いたりラジオ放
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

これを見る前はゴジラは原爆から生まれた怪獣だと思ってたが、水爆によって棲家を追われた古代生物というディテールが割としっかり作られていたことにまず関心した。

この時代の人々というのは自身や身内が実際に
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

冒頭は腐敗が蔓延る中で悪党を倒すために特殊な仲間を募って戦うと言うもので、帳簿を手に入れるまでが中間の勝利として配置されている。
ただその後に反撃が起きてから展開がスリリングになる。

めっちゃ人殺す
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.9

フランスらしい痛みと下ネタとパロディの笑いが多々あり個人的に好きなフィリップ監督らしい展開だった。
自分をバッドマンと思い込むまでの伏線が冒頭から始まっており、バッドモービルを使って逃げるあたりから予
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

とても映画らしい映画だった。
見えないものを表現するのが上手く、それは愛情や憎しみという心だったり、ナチスの思想だったり演出としてのセンスの良さが抜群だった。

アメリやライフイズビューティフルなどの
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

冒頭で殺し屋という職人がミスをするというところから始まる展開が面白い。
自分に言い聞かせる心の内モノローグで展開していくがつい見入ってしまう。
ただ後半の目的意識は少し弱い気がした

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

最後に綺麗な形で伏線を回収するのが良かった。
少年も自分の能力によって苦しめられていたのだが、ある出会いによってそれは良い方向へと動き出すという展開が良かった。
花田少年史を思い出した

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

ゆっくりと進みそれに合った実相寺アングルに近い静的な構図だったのが岸辺露伴の独特な個性と静かに燃える情熱を描いているようで好印象だった。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

世界的な経済ショックはニュースでは聞いていたが、こうしてそれによって損する人と得する人の前後の動きを見るのは面白いと思った。
セレーナゴメスがギャンブルのチップとベットでサブプライムローンの細かい内容
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アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

3.5

コメディドラマ的な感じの笑いとしてみていて笑えるところが多々ある。
ストーリーとしてはちょっとよくわからなかったりする

笑ったら負けゲームとか、めちゃめちゃ不憫な犬とかは動物付きから批判されそう。。
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

3.9

ホラーの演出シーンが記憶に残るしネットでも広まりやすくなっている。
「クレヨンしんちゃん、トラウマ」で行くとこの映画を指す場合が多い。
ホラー系って不快なものを増やす必要があるため評価が低くなる傾向に
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

多次元宇宙の移動という難しい概念を取り扱っているが、なんとなく見ていても楽しめるようにアクションからトランジション、視覚的なアート性のある演出までこだわりを出している。

また、「おかしなことが起爆剤
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.3

とにかく美しい映像を見るのであればかなり満足できる内容になっている。
海の広大さや夕焼けに照らされた水面、ミーヤキャットの森のグリーンのデュオトーンの夜など幻想的な映像がたくさん出てくる。
特にCGに
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

インパクトとして冒頭でOLの日常にロッカーに向かって吹き飛ばされるヤンキー女子社員と言うアイキャッチが衝撃的でFunnyの方で面白かった。

昭和ヤンキー漫画を社会人で当てはめるとどうなるかが見たい人
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極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.5

コメディは好きなんだが、会話の流れや間の取り方で笑わせるものではなくギャグ寄りや特徴的な喋り方とかで行うコメディはストーリーを都度中断してしまうため笑えなかった時は少し時間が長く感じてしまった。

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127時間(2010年製作の映画)

3.9

撮影方法として同じ場所で一人という状況なので普通に撮影していたら画面が変わりづらい。
そこでマクロレンズを使って物を大きく見せるたり、回想などを使うことによってこの状況でも画面がかなり切り替わっていた
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アラジン(1992年製作の映画)

4.1

身分は低いはずなのに気高く優しい心を持ち、俺を信じろ!という自信と勇気に主人公としての強烈な魅力を感じる。

構成としてはランプという制限付きの特殊アイテムというところで、デスノートとジョジョが組み合
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

キングスマンの創立するまでの歴史を描いた作品なので、前作までのダイナミックなアクションや露骨な表現は少なめで物足りなさもあったが、しっかりと歴史を伝えるという意味では良いと思った。

特に息子の物語か
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.2

アクションシーンが他でなかなかみないものなので、アクションデザインのChris Cowanの切れ味が光っていると思ったよ。

もちろん危険なアクションはフェイススワップで撮影しているだろうし、CG感も
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バーニー/BURN-E(2008年製作の映画)

3.6

重力の発生する法則や宇宙空間でも音がするなどの疑問はあるが、短編で言葉を介さずとも笑える内容を伝えているのは流石だと思った。

修理をしようとしてるのに上手くいかないバーニーはピエロやパントマイム的な
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

スパイ映画としては007やスパイキッズなど色々とあるがダントツで一番面白いと思った。
まずコリンファースが英国紳士として適役すぎるね。
試験を通過する流れはメンインブラックとか、主人公はバックトゥーザ
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セブン(1995年製作の映画)

3.9

7つの大罪に絡めて7人の殺人を犯していく犯人を追い詰めていくのだが、最後の二人というところでグッと展開が変わるどんでん返しがデヴィットフィンチャーらしくて衝撃だった。

結果的に敵の思いのまま進んでい
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.5

テーマとしては「お前ら誰かの言うことを聞いてゾンビみたいに生きててやりたいことないの?」というメッセージが存分に伝わったところは良いと思う。
絵作りもめちゃ綺麗で単に食事をしているところも映えていたし
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アラジン(2019年製作の映画)

4.3

アニメ版の流れを受け継ぎつつもアニメのようなやりすぎたミュージカルではなく、ちゃんとストーリーの中に自然に組み込まれているものでミュージカルが苦手な私も楽しんで見ることができたのは驚きだった。

主人
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映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

3.3

発想としてはしんのすけが忍者みたいな動きをするのとカスカベ防衛隊たちを動物に変化させるとどうなるかみたいな面白さはあるし、しんのすけの出生のところと絡めている点ではクレしん好きとして着目すべき内容では>>続きを読む

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