Yムラカミさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.5

ラヂオの時間やザ・コールなどの映画に近いかもしれない。

ストーリー的には冒頭でキャスターの落ちぶれた背景を描いた状態で、テロ自体がチャンスと見せていることで単なるテロの中継だけでなく昇進したいとか視
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.7

ストーリー的には金に困ったシニアが銀行強盗をするというシンプルな内容だが、それぞれの爺さんに憎めない人間性があって良かったと思う。

実行するまでの日数カウントのテキスト表現とか、人物をフレームインす
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モール・コップ ラスベガスも俺が守る!(2015年製作の映画)

3.3

確かに顔芸とか会話の中の自虐ネタとか笑える要素はたくさん散りばめられていたが、冒頭のところで展開が思ったよりも少なかったためか退屈に感じてしまったかもしれない。

主人公のやるせなさなどをもう少し感情
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ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

4.1

電話だけで少女を救うという展開と犯人を追い詰めるまでの追いかけっこにスピード感があって面白かった。

追い詰められた少女の緊迫感を出すためにマクロで目だけを撮影したり、トランクの中の窮屈さを出す演出も
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

この作品でまず乗り物に注目すると、最初はタクシーというお篭に運ばれる華子が最後には自ら運転をするようになるというのが物語を通して得た主人公の変化だろう。

階級差を描いている作品なので、対照的なものを
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

無口だけどドライブテクニックがヤバくて音楽を聴いて突っ走るというキャラクターして格好いいのとちゃんと人としても深掘りされているために恋人や家族を想う気持ちが強い人間性を感じ取れた。

嘘喰い(2022年製作の映画)

3.3

仮面ライダーとかそういう系が好きならば観ていて面白いのかもしれない。
個人的には漫画を読んでいたので、「あぁ、こういう話だったなぁ」と思い出すのに良いかなという感じでした。

ビジュアル的にはカッコ良
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

ナレーションで「〜をした」とト書のような心の声が入って二人の気持ちが文学的に表現されていく。

最終的に二人は別れるのかずっと一緒なのかが気になるので見続けたが、色んなところに思い出という伏線があって
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.0

音を立てたらデモゴルゴンみたいなモンスターが襲ってくるため、音を立てずに生活をするのだが最終的に弱点がマーズアタックと同じような感じだったね。

無音ならではの「赤ちゃん」「聾唖者」「銃声」が物語のキ
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

4.3

清兵衛の娘視点でナレーション

清兵衛は自分の価値観を重んじており周りの評価にとらわれず娘を大切に思うことを何よりも重視している。

実は強いが勝ちを誇らない、家族と接する中で優しさを得て獣のような野
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.8

とりあえず近未来系のSci-Fi映像と巨大生物の乱闘が好きな人は見ておいて良いのではないかと。
光の演出がパキッとしていて特にビーム系の色合いが綺麗だった。

ただしこの映画を通しての思想や問題提起の
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.2

かつて義理人情と男の道を極めた極道が現代では生きづらくなり、その時代の変化の渦潮に飲まれていくヤクザの人生をドキュメンタリーテイストで表現していて興味深い内容だった。

懲役というタイムリープで時代を
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

車でセリフの練習
浮気の発覚
左目の緑内障での事故
死別
新たな出会い

死を通して生きることをテーマにしていると思った。

40分ほどしてクレジットが流れたのが印象的。
特殊なカメラワークではなくじ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

きっちりしたスタジオではなく夜の屋上や街の裏通りで録音したりする感じが良いなと思った。

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.8

料理に関しては素人なので、大統領への料理を通してフランス料理の伝統や奥深さ、その繊細さがよくわかるようになっていた。
(もちろん映画ならではのフィクションもあるかもしれないが。)

この映画では女性の
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.2

頭を強打して自分が美人になったと思い込んだ女性の話だが、主人公の女性の感情の流れとしては「自信がない」→「思い込みで自信を持つ」→「自信がプライドに変わる」→「自信の消失」→「ありのままの自分を受け入>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

4.2

小学生の時に観て未来に目を向けるきっかけになった作品の一つ。

大人になってみると感情を理解できないロボットの目から涙が落ちてたり、ロボットの感情面に目がいった。


🔑気になるカメラワーク

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

デヴィッドフィンチャーらしく、途中で物語全体をひっくり返すような事実が判明するのが面白い。

主人公の現状に対する不満と非日常に対する憧れという相反する感情を描いている。
最初の方で一瞬だけ映る男も後
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消えない罪(2021年製作の映画)

4.0



最初にフェンス越しに撮ることで縛りからの解放表現していた。

しかし罪を償いようやく社会に復帰しても家族や仕事、遺族や周りの目はこうも一生ついて回るのかという彼女に気持ちもわかる。

だが確かに自
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.7

亡き父親の遺した鍵に合う穴を探す中で数々の人との出会いを通して少年は自分と向き合っていく。
仏教の唐辛子の話を思い出した。

ブラックという封筒の文字からブラックという名の人物を当たっていくのだが、そ
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.3

冒頭でキャラ説明がほぼない状態で殺戮が始まるので、心境やキャラの選択を楽しむ内面よりも、ビジュアル映画だったなと。

作る側はリア充的な青春を謳歌する学生を殺せて楽しかったのかもしれないが。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

バーチャル世界は演劇や舞台ミュージカルを観る感覚な気がした。

アナ雪とか美女と野獣みたいな突拍子のない遠くの世界よりも僕らの日常とファンタジーの中間の世界観の表現は細田監督ならではだと思う。

現実
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.6

二人の男が性的な関係を持つことで秘密の共有ができ、それをきっかけに心理的にも社会的にも変化が起こっていく作品。

ムーンライトもそうだがこうゆう題材はどこか暗さのようなものが付き纏うことで賞を取ってる
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.4

細かい笑いポイントでクスッと来た。

若干最初の「俺には兄がいた」的な家族紹介が冗長な割にキャラクターに感情移入はできない気がした。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.6

のんさんの自然なセリフにほっこりした。

現代の一人で生きる人が増えた社会で刺さる内容なのではないだろうか。

冒頭から一人で会話するところと手ブレの多いカメラワークで統合失調症なのかと思った

隣人
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.2

ビューティフルマインドなど統合失調症を扱った名作はいくつかあるが、この作品では病気が完治しないことを前提として最後は人とのつながりを信じるという方向へと進んでいく。

メインストーリーは夢である料理人
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ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル(2019年製作の映画)

3.9

動物好きなムキムキ男がジャングルの実家に帰り仲の悪い父と象と関わりながら、象牙を狙う密猟者と戦う話。

牙のある象ボーラや、象の群れをどうやって撮影したのかとか考えるとすごい映像だ。
こういった文化に
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

今回のゴジラは未知の生物というよりもワニなど猛獣に近いデザイン。
怪獣と共生する東洋的な思想と怪獣は駆逐する西洋的な思想の戦いでもある。
ラスト30分くらいでのゴジラVSギドラが戦う迫力が見たいだけで
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.6

冒頭で軟体バアさんヴァンパイアをボコボコにするけど全然くたばらないアクションに笑いがでた。

他にもヴァンパイアがダイナミックにやられるアクションがかなり派手でこの作品ならではの演出だと思う。

ちょ
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幸せの1ページ(2008年製作の映画)

3.7

中学生の時に見たと思う。
森の中で粉が舞う中での子供二人が印象的だった記憶がある。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.6

ゾンビという危険が常にある中で自分のルールを守ってる主人公が側から見ると面白く感じるのと、そんな中で頭のおかしな人間でも手を組むことになるという構造は興味深い。

文明が滅びてるのである意味、その世界
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

最初に世間のスパイダーマンに対する間違った認識から始まる。
それを変えようとドラえもんことドクターストレンジに頼る事で別空間からトラブルを呼び寄せるという流れ。
冒頭に家の中でノーカットで蜘蛛の糸を使
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セミマゲドン(2018年製作の映画)

3.4

巨大セミが人間をバラバラにする。
こんなに人がグロく死ぬのにイラストなのでむしろ愉快な演劇を見ている感じで楽しめるかも。

セミが男の尻をグサグサ刺して男がアーアー言いながら絶命する映画を見たことがあ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

相棒系の映画でよくある仲が悪くなるが、最終的にお互いの必要性を認識して協力して敵を討伐するというもの。
1と同様に陽気な寄生獣だがアメリカが舞台だとガンガン銃を使うのが当たり前だよね。

CGとカメラ
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.7

ヤクザテイストの仕上がりに加えクローズゼロなんかのヤンキーテイストが加わった感じで定期的に日本でヒットするジャンルだ。


続編はキツイだろうからこれで完結させてるのは良いと思った。

カラフルなライ
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Whiplash(原題)(2013年製作の映画)

4.0

ジェイソン・ライトマンの「まずは短編を作ったら?」というアドバイスを元に作られた”セッション”の元になった短編作品。
長編を見た後に短編を見たが、やはり映画を見て印象に残ったこの部分を切り抜いたのは続
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