相手を思いやる気持ちの先に
ドキュメンタリーとフィクションが混合された本作品、トイレの清掃員というエンターテインメントでは注目されないキャラクターを描くのだが、非常に心地良い。
朝の箒のはく音で起>>続きを読む
リアルと虚構の狭間
南博のエッセイが原作となっている今作品、初めの方から理解が追いつかない展開で、南と博という役は同一人物か、それとも別人か、そこに頭がついていかない。
とにかく、ヤクザってプライド>>続きを読む
ラジオから流れる不穏な空気
引退されたアキ・カウリスマキ監督の復帰作品。斬新なことや目新しいことは何も無く、シンプルな映画。カラオケバーでの出会い、すれ違い、譲らない性格の男女、何とも古典的なドラマ>>続きを読む
挑み続けることの重要性
前作の「フレンチディスパッチ」を観てファンになったが、今回、さらに常軌を逸した作品を世に放っている。
今作品は、構造的には理解しやすいが、何かブラックジョークが隠されてるわけ>>続きを読む
思春期の敏感性
予告を見て、男子の友情と恋愛、LGBT系統の話だと思い本編を見たが、全く異なり、実際は、思春期の男子のモヤモヤを描く物凄く繊細な作品。
何気ない会話のように聞こえる子供たちの会話だ>>続きを読む
微妙なズレが生み出す怪物
是枝裕和×坂元裕二 哀愁漂う作品を創ることが多い2人が掛け合わさると、余白の溢れる寂しい映画になる。
怪物と聞いて、誰が何が怪物なのか探そうとするが、怪物なんて言う物は人間>>続きを読む
80年代から続く伝統
AKIRAがハリウッド映画の参考になってるのは有名な話だが、いざ見てみると、確かに1988年に公開されたとは思えないほど、クオリティか高い。
金田のバイクシーン1つとっても、画>>続きを読む
徐々にズレていく環境と身体
158分という、この時代にとんでもなく長い時間ではあるが、サイコスリラーを引き立てるための丁寧な描写があるため、そこまで長く感じなかった。
ターという人間の恐ろしさを恐>>続きを読む
淡々と流れる違和感
Me Too運動を題材にした映画、最後に何かあることだけを頼りに見たが、ドキュメンタリーを見ているかの如く、平たい映画。
監督のキティ・グリーンがドキュメンタリー作成に携わってい>>続きを読む
国に誇りを持ち人を殺める
初めに描かれる「戦争」という名の宗教にかかるクリスの姿が、子供を撃つことに躊躇するシーンでコントラストを生んでいる。
「戦争」がなぜダメなのか、第三者が語るより当事者に与>>続きを読む
大人になってから考える大人の気持ち
娘と父の親子の映画であるが、ストーリーをなぞるのではなく映像で見せていく新しいスタイル。言葉の感情表現というものを使わないことで、どこか不気味な雰囲気を漂わせる。>>続きを読む
伝え合う身体の熱
良くも悪くも日本的な映画のように感じた。行間を読みなさいと言わんばかりの会話に、身体をずっと密着させる。ただ、AVより生々しさが凄まじく、大人って馬鹿だなと感じさせる。
瀧内公美>>続きを読む
音で心を熱く
原作はヨーロッパ編まで全て読んだ上で鑑賞。部分部分カットしていたり、3つくらいのエピソードを1つにしていたりと上手くストーリーを編集していたが、音を聞かせる映画と考えると、上手い具合に>>続きを読む
古着熱を熱く
もともとPenのコンテンツが好きだったため気になってはいたが、予想以上に映画で驚いた。YouTubeでは光石研のコメディ舞台になっていたけど、映画ではさらば森田のドキュメンタリー風な物>>続きを読む
幸と辛は表裏一体
特撮が好きで見に行ったが、終始目が離せなかったし、評判ほど悪くはない。たしかに、庵野監督ファン、仮面ライダーファンそれぞれが色々言いたい気持ちは分かるが、映画としての完成度は高いと>>続きを読む
伝統と挑戦
生田斗真が歌舞伎に1ヶ月半で挑むドキュメンタリー、尾上松也との友情物語かと思ったが、歌舞伎役者の裏側、本番までの成り立ちといったガチガチのドキュメンタリーで目が離せなかった。
尾上松也>>続きを読む
日本の誇るべき躍動感
SLAM DUNKはアニメの時から思っていたが、バスケの迫力が素晴らしい。今回はアニメ以上に臨場感があり、7,8年の時間を費やした作品だけあると感じた。
宮城リョータが主人公>>続きを読む
友は一瞬にして敵となる
マーティン・マクドナー特有のブラックユーモアに溢れる痴話喧嘩。脚本が秀逸で、特にパードリックに関しては共感すら出来ないクソ野郎であるが、客観的に見てしまえば世の中こういう人が>>続きを読む
耳の聞こえない世界とは
マイノリティを描く映画はどうにも心が苦しくなる映画が多く苦手だが、この映画は何か生きる希望をくれる、そんな映画。
16mmフィルムで映し出される世界は普段見ている世界と同じ>>続きを読む
人は人として生きるべき
この映画は戦争映画でありながら、希望をもらえる珍しい映画。
ラーゲリに抑留されたシーンは、雪の中の撮影でもあり、まじまじと辛さが伝わる。特に、撃たれた仲間を埋めるのは、精神>>続きを読む
本気のヤクザ
白石監督っぽい、汚さも醜さも見える演出だが、淡々と日常を描くことで、この世界は異常だと感じさせる。
大上の存在感は凄まじかった。警察でありながら、ルールに縛られることなく、ヤクザを取>>続きを読む
マーヴェリック進化
前作を踏襲しながら前作を超す。
マーヴェリックが大人になったと思いながら、かつてのマーヴェリックを彷彿とさせる熱さも感じられた。
何より候補生達のキャラクターが前回より際立っ>>続きを読む
リスクに常に向き合う
王道的な脚本、演出でありながら、その王道を外すことなくやるスタッフ、役者の素晴らしさを感じた。
これだけエンタメ性が強くても、やはりシーンカットが良いと、ドキュメンタリー性も>>続きを読む
女性のつくる女性のために描く映画
妊娠中絶や生理といった描写をここまでナチュラルに描く映画があったか。ナチュラルにというのは、当たり前のように描くこと。
だから、登場人物一人一人が自立している。フ>>続きを読む
爽快感溢れるスピーディな展開
あらすじを知らないまま見たため、実在する人物とから分からなかったが、目まぐるしく変わる展開に心踊らされた。
この映画は何より巧妙な脚本によって成り立っている。際立って>>続きを読む
不倫にならない純恋愛
トニー・レオンとマギー・チャンの2人にただ魅了される。
トニー・レオンの髪型、目、スーツ姿、なんて美しいのか。美しい中にある男の色気も負けてない。男でも憧れてしまう。
マギ>>続きを読む
最高にクールな映画。
最後のスピーチが、この映画の全て。
こういうアメリカンハイスクールの映画で好きなカットがプールのシーン。
日本の映画って、女性が水着になることに卑猥な意味でもあるのかってい>>続きを読む
日本人が日本でつくる日本のゴジラ
ゴジラ=特撮の敵のイメージがあったが、そのイメージのまま、超大作に昇華させた。
日本の特撮は、どうしても子供向けのイメージがある中で、この映画は、政治がゴジラと対>>続きを読む
映画の価値とは
ウェス・アンダーソンの作品をしっかり見たのは初めてだけど、この人の色が出てる映画っていうのは開始10秒で分かる。
モノクロの使い方、アニメーションイラストの使い方、どれをとっても斬>>続きを読む
終焉の美
満点を付けたくなるくらい、この映画の虜になった。
色々なアクシデントがありながら、それをチャンスに取ってしまう脚本家、制作陣にアッパレ。
ツチノコの正体を探りながら、どこから作戦がスタ>>続きを読む
事実が必ずしも人を幸せにするとは限らない
2シーズンのドラマ、スペシャルドラマを見て、良い映画だった。
確かに映画にする必要はあるか問題はあるけど、スケール感は今までのより大きく、かつ今までとは違>>続きを読む
70年代を焼き直し
一言で表しにくい。面白いとも言えない。だからこそ、何か引っかかる映画。
あらすじは見ない方が良い。1つ1つの画や言葉を感じながら見た方がいい。
70年代を表すうえで、映像がハ>>続きを読む
偶然こそ現実
3話とも変な話ではあるんだけど、言葉の妙が、濱口作品の中でも随一。撮り方が、人に向けられる感じ、深いようで浅いことを喋り続ける。
第1話 この話が1番あるような気がした。登場人物の描>>続きを読む
ジェームズ・ボンド圧巻
恥ずかしながら、初めて007シリーズを見たが、こんなにもスリリングな映画は初めて。
カメラが素晴らしい。最初からフルスロットルで、バイクシーンカッコよすぎる。あのスピード感>>続きを読む
毎日コツコツと積み重ねながら生きる
茶道を通じて、上手くいったり上手くいかなかったりする人生を感じてきた。「日日是好日」といった言葉で生きていく。
非常に丁寧な映画。ドラマで見たい気もしたけど、こ>>続きを読む
世界に警鐘を鳴らす
世界の歴史に残る「水俣病」。2013年に首相が言及したことから、日本人からしてみて、過去のことだと思う人がいるのも事実。
でも、今でも苦しんでいる人は多く、この映画のように、目>>続きを読む