akさんの映画レビュー・感想・評価

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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

4.1

メタファーを通して世界の美しさに出会う、言葉でも音でも、それが映画でもいい

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.8

SUPER、FOREVERとまで強調される幸せは、カップ麺をすすって笑ったときのように物だったり場所だったり記憶だったりささやかなその中にきっとずっと漂っている

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

虚無の荒野と内なるガラスの部屋
無言から語りの応答へ 対比が鮮やか
空の青、赤い服、緑の光

HAPPYEND(2024年製作の映画)

3.8

確かに現代の空気感での台湾ニューシネマ
現実が劇中の近未来と近似してみえるところが恐怖
重さの中で若い演技と音楽が救い

あんのこと(2023年製作の映画)

3.8

あるひとつの事実を想像すること
社会が誰かを突き落とすということ
役者もとても良かった

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.8

無邪気さの光と影が空気の中に漂いながら
氷の音、春の匂い
ハンバートハンバートがとても良い
リトルダンサーへのリスペクト

デューン/砂の惑星 4Kリマスター版(1984年製作の映画)

3.6

ヴィルヌーヴのDUNEを見ていなかったらついていけなかっただろうほどにダイジェスト。抽象的にテンポ良く流れる画はいい。

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.8

都市を見つめる視点の孤独に気づかされる
どこまでも美しいショット、、

向こう側から(2002年製作の映画)

3.9

アケルマンの水平ショットがborderを捉える
写された人の不在、両側からの語りが残る
無から来て無に帰るという言葉が重い

珈琲時光(2003年製作の映画)

3.7

個々の点が緩く線で繋がっている気配
2000年代前半の東京物語

東から(1993年製作の映画)

4.0

どうしたらこんなに奇跡的なショットをとり続けられるのだろうか
被写体との距離、目撃された生

ことの次第(1981年製作の映画)

3.6

物語は物語の中にしか存在しない、から
人と人との間で映画はつくられる、まで。
ずっと夢遊している感覚に捉われる

オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.9

雨が降って光が射す、人の向き、距離、間に入るガラス、蛇口から落ちる水滴
時代のなかで揺れる父子と周囲の人の感情が言葉の余白に刺さる

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.7

アニャテイラージョイの目はとても良いのだけれど個人的には前作の方がはまった

関心領域(2023年製作の映画)

3.7

壁の厚みに違いはあれどいまも私たちは庭の中にいる

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

ある種の寓話、神話のような
不穏な緊張と温かさが常に同居する
最後の遮断はオマージュのようにも思えた

アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

4.0

2人で街を歩くとき、3人でバカンスのボートの背中、最高

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

言葉にしないと伝わらない感情と
安易に言葉にはできない感情

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

核抑止力は避けられなかったかという答えのない問い
科学と政治の罪、幻惑を生きる人類
ノーランのレトリックがやや強すぎるようにも

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.8

起伏ある地形と緑、異なる住宅タイプ、穏やかなニュータウンの空気に流れるいくつもの時間
花火とダンスとフィルムが記憶に重なった

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

信仰と戦闘、資源と侵略
砂漠のリズムに刺さる青い眼
スカルパのブリオンヴェガが出てきて興奮

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

見えていても見えていなくても、誰もが少しずつ何かを抱えている、小さく呼吸を整える優しさ

軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

3.8

行き場のない会話の中で映える青、赤、黄色
マラパルテ邸が最高

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

ベラの成長とともに視点も徐々に動かされ、抵抗感のあった映像が鮮やかに見えてくる、くどくならずにどこまでもポップに
音楽も良かった

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

テキスト、写真、音楽、小物、手つき、そしてフィルムに残る記憶、あるいは感情
その美しさに触れて人は瞼を閉じる

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.7

不安定で分かり合えない人間を淡々と見つめるどこまでも美しい画面と音

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

細やかな友情が川のように静かに時を超えて漂うような余韻
ヤモリ、フクロウ、リス、カラス、魚、犬ネコ、牛、生物と森と音を見つめる視点