海鮮丼残り2個さんの映画レビュー・感想・評価

海鮮丼残り2個

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

映画を観るときは予備知識やあらすじなんかもシャットアウトしてチケットをもぎってもらうことにしているから、タイトルとポスターだけで「アメリカのビルボードランキングを巡る歌手たちの栄光と闇を描いているのか>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

圧倒的な音楽の力。
スタートから遠慮なく爆発してくる音楽と映像。
ララランドが上品な優等生が弾けた!的な爆発力ならこちらはまさに人類の咆哮!
何か巨大な大地の神が復活してきそうな恐ろしさすら感じる足音
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

2.5

原作が名作であり、また小説ならではの先入観を利用したトリックがラストで読者の予想を見事に裏切ってくれてたので映像ではそこをどう見せてくるのだろうと期待していた。

だがあまりにも残念な結末であった。
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

ピエロという娯楽の象徴にこそ、紙一重で恐怖が共存すると発明した名作の新作リメイク。
今回の殺人ピエロ「ペニーワイズ」は人に恐怖と不快感を与えるためなら『なんでもあり』
まさしく手段もモラルも選ばない、
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奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

4.0

いたってシンプルで残酷なストーリー。
金に恵まれ全ての娯楽に飽き飽きしている富豪達が、身の回りの「奇人」を探しそれぞれが晩餐会に連れて行く。
誰が連れてきた奇人が一番奇人なのか。
しかしそんなこととは
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

なんといっても全編ワンカット撮影に驚愕する。
過去にもそういう作品はあったがここまでテンポ良く次々と物語がカメラワークに折り合っていく美しい作品は見たことが無い。
それを成立させるために路上でドラムを
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

海外に向かう飛行機の中で、眠気を呼ぶために何気なく見始めた映画。
開始10分で号泣して以後ラストまで涙とまらず。
機内食を持ってきたCAすら邪魔でしかなく手で払い、腹がぐぅぐぅ鳴る中で一瞬も見逃すこと
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.8

圧倒的な闇。
道端の用水路に身体をうずめ、蓋の隙間から覗いてるような不愉快と嫌悪感とストーリー。
それだけはやめてくれと心の中で何度も叫ぶ、しかし「それ」が容赦なく繰り返される展開。
見たくもないのに
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

2.8

仗助がとにかく爽やか。
想像していた仗助のカロリーオフという感じ。
重厚さと軽さのバランスがとにかく難しいキャラクターとはいえ、やっぱり物足りない。
新田真剣佑さんがビーバップ的な重厚さを出して愛すべ
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

スティーブン・キングの人気長編小説を映画化したもの。
ちょいちょい記憶違いをしてしまいがちだが「ミザリー」というのは主人公ポールが書いていた人気小説のシリーズタイトルであり、あの怖い斧おばさんの名前で
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

ストーリーは「行って戻ってくる」だけなのだが、攻撃は最大の防御なりを体現していく圧倒的エンターテイメントパワーで批判を受け付けず最後まで突き進んでいく。
映画というよりもはやアトラクション。
これを言
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ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

4.0

Aロメロ監督のゾンビ三部作の次男坊。
『ナイトオブザリビングデッド』で立ち上げた「ホラーの中にゾンビあり」という概念を、今作ではホラーから独立した「ゾンビというジャンル」にまで確立させた大傑作。
今や
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

1.5

前作から20年の時を経てつくられた大ヒット作の続編。
映画の中でも同じだけの時間が流れており、再び世界には絶体絶命レベルの危機がおとずれる。
といっても自業自得。ピンチを招いたのはアメリカの判断。
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.5

37作目となるドラえもんの2017年大長編映画。
こちらも原作のない完全オリジナル作品。
10万年前と現在を行き来することで、伏線が生まれていく。
つまり10万年前の行動が現在に影響をおよぼすという時
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映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

4.3

1985年に映画「のび太の恐竜」が公開され、それから35作品が現在にいたるまでスクリーンに登場している。
大長編として発刊された単行本を原作とした映画がほとんどであり、また通常回の話をモデルにそこから
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

これまで戦争の恐ろしさを伝える映画は数多あった。
そのどれもが貧しくて辛くて悲しさを様々な角度で訴えてくるものであって、それはそれで少年時代からトラウマの如く胸に刻みこまれたものだ。
しかしこの作品は
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.0

主演がジャックニコルソンとモーガンフリーマン。
これまでの作品と芝居と人生が、全部顔の皺になっている映画人二人。
なのでこの二人がスクリーンにいるだけでじっとみていられる(画がもつ)
実際荒れるニコル
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

マット・デイモン火星にひとりぼっち。
それでも悲壮感無く、持ち前の明るさでとにかく困難を乗り越えていく。
自らの毎日を記録していく動画は身体を張って検証していく「アメリカのユーチューバー」感があって、
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パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

2.8

ブレアウィッチプロジェクトに並ぶ、低予算ホラーのお手本のような作品。
映画館というより、今の時代ならスマホで見た方が引き込まれてリアルかもしれない。
ただ引っ張って引っ張ってラストに強烈なお国柄が炸裂
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

イラク戦争で「悪魔」と呼ばれた伝説の狙撃手の実話を基にした物語。
戦争でまさしく悪魔的に武功を挙げていけばいくほど「人間」とはかけ離れていき、日常での平穏が苦しくなっていくその様は、戦争の恐ろしさをま
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.3

実話をもとにした映画。
まさに「事実は小説よりも奇なり」を体現したストーリー。
「そんなことがまかり通るわけない」と何度も思うのだが「事実だから」と後押しされるので驚きながら最後まで楽しめる。
あまり
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マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

今見直すと、記憶の中の爽快さとはかけ離れた、陰湿で後味の悪いストーリー。
でもそのカビ臭さが高級なチーズのように脳にまとわりついてクセになる。
38万ドルの低予算で1億ドル以上の興行収入を得て、アメリ
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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009年製作の映画)

4.5

実在するメタルバンドのドキュメント。
自分の才能を信じて突き進んで行くが、現実問題と年齢に差し迫られていく。
年老いて「売れていない」ということがいかにつらいか。金も家族も失い残ったのはギトギトになっ
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.5

下ネタとバイオレンスギャグと若干のグロさという、ヒーローのタブーをことごとく破った作品。
シリアスでカッコイイ作品ばかり撮ってた優等生監督が、北野武映画をみて影響されてはしゃいでつくったような印象。
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

キングコングの動きが格闘家のそれ。
ストーリーを説明するのに1分もかからない。
何よりサミュエルL・ジャクソンの顔が一番ゴリラ。
など不満を言いだせばキリが無いがそれは野暮というもので、とにかくポップ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.6

カナダ映画とあって、国の持つミステリアスな部分と寒さが感じ取れる映画。
作品を創るには適切では無い予算と環境において、アイデアで観た人に深く読ませるテクニックはこのあとからアメリカを始め世界にも広まっ
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.6

イラン映画にして、単館で観たいほのぼのとした邦画のような味わい。
貧困な街にあって、それを感じさせず明るく生きていく兄弟に涙腺もゆるくなる。
ラストのマラソン大会では涙と笑いで、こんな映画もあるのかと
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

この映画は男女で感想がわかれるところがおもしろい。
男としては結末がせつなく苦しく、女がみれば爽快な終わり方なのだという。
ロボットが人間を超えるかというありきたりなテーマだがそうならないように現代の
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バットマン(1989年製作の映画)

3.3

アメコミの空気を一切封印し、静かで重厚なダークヒーローを表現してその後のヒーロー映画のスタイルに影響を与えた作品。
プリンスのテンポのいい名曲が映画以上にヒットしていたが、それをとんねるずの石橋さんが
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

4.3

最悪な殺人事件が起こったのに、それが昭和天皇の崩御と重なった不幸で捜査打ち切りになってしまったというリアルな設定。犯人もよかった。

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.3

警視庁の記者クラブの内情をしっかり風刺して、建前をぶちやぶる本音を描ききっている映画。登場人物が全部悪人。
静かなアウトレイジといった印象。
おもしろかった。

セッション(2014年製作の映画)

5.0

最高だった。ヒールとヒールのぶつかり合い。「こうなってくれたらたまらん」というのを全部叶えてくれた映画。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

曲は素晴らしかった。
でも二人とも天才だっただけ。
はじめての単独ライブだったらチケット手売りせえ。できるかぎり友達呼んで席埋めろ。
それもせず幕があけばネタばっかりつくって、挙句単独スベったからスネ
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