圧倒的な音楽の力。
スタートから遠慮なく爆発してくる音楽と映像。
ララランドが上品な優等生が弾けた！的な爆発力ならこちらはまさに人類の咆哮！
何か巨大な大地の神が復活してきそうな恐ろしさすら感じる足音。
実在した人物の物語を基に作品にしたと後から知ったのだが「へー」ぐらいにしか思わない。
それぐらいストーリーは殆ど無いに等しい。
それにしても個性的なフリークスが揃っていくのだから一人一人が加わっていく化学反応がもっとみたかった。
ヒゲ女のコンプレックスをさらに毛だらけの犬男が笑い飛ばしてあげるとか巨人がミニマムな将軍とどちらが不幸か張り合ってお互いの見てきた景色を伝え合うとか。
こいつがメンバーに加わったらこんなことになったというのが欲をいえば一組づつみたかった。
しかしこの映画の良いところは100分で終わるというスピーディーさもある。
昨今の映画の中でここまで潔くメインディッシュだけ出して閉店してくれるレストランは珍しい。
良いとか悪いではなく最高に気分が上がる作品。
「名画」というか「名曲」として記憶しておきたい。
映画館であと5回は聴きたい映画。
