aさんの映画レビュー・感想・評価

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

広大な宇宙において、”自分”なんて無数の泡沫の内の一つのように生まれては消えていくだけの存在なのかもしれない。しかもその自分ですら枝分かれした並行世界に無数に存在するのだとしたら、今の自分を必死に生き>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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おもろ… 誇りや品性なんて、全部ぶっ壊されたその先を見るためだけのものだというばかりの破滅的な恋 2人が初めて視線を交わした瞬間からすべてが決まってしまっている、そういう関係がある

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

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ハルハートリー自身の逡巡と出した答えの映画に見えちゃう。このあと結婚してるし。あといくらなんでも永瀬正敏が男前すぎる。

〈恋愛をもてあそぶことは曖昧さの上に成り立つ/自分と相手の関係をはっきり定義づ
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ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

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めっちゃロメールじゃん。大人の男然としてるけど蓋を開ければみっともない男たちとか、四角関係で男女がうだうだやってるだけとか、まじでしょうもないけど人間のそういう営みこそ観たいんだよなという気持ちもある>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

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会えそうで会えずすれ違う男女の描写、時間の概念が問われ直すことなど個人的なフェチがつまっててうれしかった。落としてバラバラになった手紙そのままの順で物語が進むって、なんておしゃれなんだ

逃げた女(2019年製作の映画)

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曖昧で心許なげでどこか少女のようなガミと、自らの意志と言葉を持ち生きている女性たち。その対比・会話の反復のなかで、ガミの深淵が垣間見える瞬間があらわれる。ホンサンス初だったけど好みだった… 女って「>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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おもろ こんなの宇宙からダウンロードしてきて描いたのではと思ってしまう

飛行士の妻(1980年製作の映画)

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かなり好き。バス〜尾行デートのシーンの輝きたるや…最高すぎて何度でも観たい。

ロメール作品って男女ともに愛未満のエゴをぶつけ合い延々とごちゃごちゃやってて、観てて心底うんざりするんだけど、でもそのど
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Every Day(2016年製作の映画)

3.5

今生きて共に過ごせていること、いつだって蔑ろにしないで。テーマはベタでも虚構とリアルのバランスが好み。これくらいの長さの映画っていいよね。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

5.0

「子どもの涙は決して大人の涙より小さいなんてことはない」ってヘッセの言葉を思い出す。

ノート一冊で世界が大きく揺らぐ感覚、子どもの一生懸命な言葉が忙しい大人には”都合の悪い騒音”として片付けられてし
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

全員のあまりの切実さに胸打たれすぎて、観ながらずっと感情のタンクがふるふると溢れそうになってたんだけど、後半はもう溢れっぱなしでずっと涙してた。 
今作オリジナルのりょーちんの過去エピソードは泣かせの
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さがす(2022年製作の映画)

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うーん、おもしろいんだけど韓国バイオレンスサスペンス作品の出来損ない感否めないし、西成の日雇い労働者やALSやらを大仰に取り上げてるわりに大した回収できてなくて、「それっぽい」演出の道具でしかないので>>続きを読む

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.2

ロメール映画の男女ってとにかく見ててイライラするのに、なんか観るのやめられない。

すれ違いコントからのやけに清々しいラスト🟢🔵がおもろいのは言わずもがな、好きだったのはブランシュとファビアンの湖のシ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

PTA流青春恋愛映画、やっぱりヘンテコでよかった。
関係を変えながらも互いに惹かれ合いすれ違う男女って本筋はありつつ、それと関係ないサイドストーリーの強度がやけに強く登場する大人たちはたいていトチ狂っ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.8

終盤で畳み掛けるように笑わせてくるのやめて!!

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

恋愛一切抜きガールミーツガールの物語、正反対の女の子2人による4編。毎度お見事すぎる会話劇、激しい会話の応酬も、モラルに対する皮肉のこもった問いかけもおもろい。
息をひそめて奇跡の瞬間を誰かと待つこと
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.8

独り身のバカンスの憂鬱。
泣き虫主人公ともその周辺ともぜったい仲良くなれないけど、「私が頑固なんじゃない。人生が私に譲らないの」の精神は積極的に取り入れていきたい。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

最高に次ぐ最高の展開に観ながらずっと感謝が止まらなかった、、ありがとう、、4DXで観て大正解!

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.0

男女によるてんやわんや3編、本当の愛がどこにも見当たらない、どれも愛未満の物語なのだけど名の付かない男女の関係にある淡の描き方がうますぎておもろすぎて。

綺麗事じゃない欲望(”あなたは彼の鏡像に過ぎ
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台風クラブ(1985年製作の映画)

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15年も経てば今の俺になるんだよと教師は言うけれど、私は大人になった今だって台風の夜に学校に居残って下着ダンスしたいよ。
今じゃ完全アウトなシーンが多くて生理的にウッ…となりつつも最後まで観てしまった
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囚われの女(2000年製作の映画)

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わけわからないくらい寝た。他者の全てを知り得ると思ってる人間は恋愛をするなよ、、

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

子どもの視点と大人たちの視点の両方を行き来しつつ涙ぐみながら観た。

あなたの胸の内を聞かせてと掛け値なく自分の言葉に耳を傾けてくれる他者が居て初めて、人は安心してこの世界に根を張ることができる。
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.2

記憶喪失の犯罪者男と、尼僧からポルノ小説家に転身したセックスを知らない色情狂の女って設定からしてズルいし、音楽もマイブラにペイブメントにって悔しいけど愛さずにはいられない。

他の作品に比べてダークだ
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シンプルメン(1992年製作の映画)

3.6

とにもかくにもエリナ。ソニックユースのKool Thingで踊り出すシーンなんて滾らざるを得なくてくやしい。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.3

終始テンション高めの超絶オタク映画。ナード男子がなぜかモテモテだし女の子は理想を投影されすぎだし、オタクの妄想と好きなものぜんぶ乗せ映画じゃん!と思うんだけど、演出がずっと楽しい。斉藤兄弟が出てて懐〜

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.2

なんてキュート、なんて切ない。今の時代でこそ完全アウトなシーンにハラハラしながらも、いのちをめいいっぱい使い果たそうとする牧瀬里穂の煌めきがとてつもなくて釘付けになる。終わりから今この時を、あちらの世>>続きを読む

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