aさんの映画レビュー・感想・評価

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GIFT(2023年製作の映画)

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濱口監督のサイレントムービー×石橋英子の即興演奏 観客からの質疑応答タイムで荘子itだ…!ってなったのも含めて生の良さあった

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

目を背けたくなるような自分の弱さや凸凹を、恐れや恥じらいを飛び超えて世界に向かって開いたからこそ差し出される祝福のような優しい手の数々のこと、安心のネットに包まれる瞬間のこと。観ながらじわじわずっと涙>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

かなり期待してたんだけどそこまでハマらず。作り込まれた世界観やビジュアルは大好きだったし設定の発想もおもろい、常識や偏見に風穴開けていくベラには胸がすく思いがしたし、エマストーンは言わずもがな最高。>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

5.0

ひさびさに見返したけどやっぱり大好き。
不器用すぎる男女の恋となんやかんや憎めない隣人たち、前の住民が凍死して空き家になったコンテナでの生活、ロックに路線変更した救世軍バンド、人懐っこすぎる番犬、突然
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

最高の映画館納めになった。引退撤回してくれてありがとう。感想はまたあとで。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

2.8

観終わって改めてポスターのコピーを見て慄いた。”こんなふうに生きていけたなら”って…。正直この作品をそんな風にありがたがってていいのか、よく分からない。

「どんな境遇にあっても人生に楽しみや喜びを見
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.8

労働者三部作3作目。なんという救いのなさ…
どんな悲劇でも決して感情の押し売りがなく、シリアスとユーモアが同居する瞬間の可笑しみもちゃんと描いてくれるから安心して観れる。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

労働者三部作2作目。
ペロンパーが出てくるだけで嬉しくて目がハートになっちゃう。(私は同じ役者を繰り返し使う監督が好き) 男同士の友情の描写も最高。

アキカウリスマキ作品の主人公って序盤でほとんど全
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.5

「枯れ葉」に備えて再見。
毛づくろい的などうでもいい世間話、互いの予感を確信に変えるため延々と交わされるもどかしい会話、そういうのを全部すっ飛ばし自分の確信だけをもって相手に向き合う、あの不器用さ、ま
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

5.0

加害者の被害者性。あまりに不条理な暴力を受けた人間がその傷を解消できず、どうしようもない怒り苦しみの中でまた次の暴力を生んでしまうのなら。彼らに対して必要なのは頑丈な檻に閉じ込めて犯罪者のレッテルを貼>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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父親の影響で子供の頃ロアルドダール大好きだったから怒涛の映像化うれしい。最近のウェス作品は字幕を追うので精一杯になりがちだから、これくらいの長さちょうどいいかも。

白鳥(2023年製作の映画)

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小学生の時は無邪気にロアルドダールの物語を楽しんでいたけど、マチルダはじめ、彼がどれだけ暴力にまみれて生きてきたかが大人になってようやくわかる。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.2

小学生ぶりに観たのでほぼ初見。めっちゃストレンジャーシングスじゃんと思ったけどストレンジャーシングスがAKIRAなんだよね。本当にあらゆる作品に影響を与えてるんだな。

NTLive『フリーバッグ』(2019年製作の映画)

5.0

大大大好きなドラマ版の元ネタ、フィービーの1人舞台。ずっと観たかったのでタイミング合って嬉しい。
人との確かな繋がりを必死に求めるあの試行錯誤、どう頑張っても拭い去れない孤独感とよるべのない気持ち、形
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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アキカウリスマキが受けてる影響を随所に感じるけれどもこちらのほうが圧倒的にヘルだ。自分の都合で態度を変えてくる失礼な連中を許すとか、そういうのが心の広さとして描かれているのを見て自分の狭量さを思い知る>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

わかるわからないはさておき、こんなの好きに決まってるよ…ってなった。
多次元を行き来するめくるめくイメージの洪水を浴びるだけでも大満足だし、あらゆる次元が今同時に存在し、そこで私たちもあらゆる姿で生き
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.5

なにこれめちゃくちゃおもろい… 山下監督による和製ストレンジャーザンパラダイス。地獄みたいに気まずく奇妙なロードムービー、オフビートな笑いとうつくしすぎるショットの連続でずっと楽しい。男2女1って映画>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.5

曖昧さを土台にした関係だからこそ宿る刹那的なきらめき、その曖昧さに耐えられない人と、臆病ゆえにそのまま漂いたい人と。

交錯する視線、胸のコップから溢れそうになる感情を堪えて堪えてそれでもなお滲み出て
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Playback(2012年製作の映画)

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河井青葉さんと渋川さんが出ててpassionじゃんてなった 感想はまたいつか

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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公開当初に見逃して以降、ずっと観れてなかったから胸熱。砂漠行きて〜とか、え俺って左右で顔違う?とか言いながら絶妙な距離感で制作に寄り添うみんなが良い。OMSBのような華やかなアーティストの作品だって小>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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自分のコンディションのせいもあったと思うけど観た後ちょっと具合悪くなった そこまでハマらず

パプリカ(2006年製作の映画)

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夢と現実の区別がだんだんとつかなくなってくる描写が気持ちいい。粉川さんラブ

カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)

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高校生の頃にうっかりカスタネダの著書を読んで以来、古くからシャーマンによって儀式で用いられていたような意識を拡張させるツールとしてのドラッグ(特にアヤワスカ)が気になり続けてるので観た。
彼らによると
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千年女優(2001年製作の映画)

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魂が知っている誰かをずっと探している気がするとか何度生まれ変わっても会いたい誰かが居るとかってよく物語のテーマになるけれど、単なるロマンチシズムを超えてもはや人間の集合的無意識に刻まれている感覚なのか>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

広大な宇宙において、”自分”なんて無数の泡沫の内の一つのように生まれては消えていくだけの存在なのかもしれない。しかもその自分ですら枝分かれした並行世界に無数に存在するのだとしたら、今の自分を必死に生き>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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おもろ… 誇りや品性なんて、全て粉々に破壊されたその先の景色を見るためだけのものだといわんばかりの破滅的な恋 2人が初めて視線を交わした瞬間からすべてが決まってしまっている、そういう関係がある

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

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ハルハートリー自身の逡巡と出した答えの映画に見えちゃう。このあと結婚してるし。あといくらなんでも永瀬正敏が男前すぎる。

〈恋愛をもてあそぶことは曖昧さの上に成り立つ/自分と相手の関係をはっきり定義づ
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ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

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めっちゃロメールじゃん。大人の男然としてるけど蓋を開ければみっともない男たちとか、四角関係で男女がうだうだやってるだけとか、まじでしょうもないけど人間のそういう営みこそ観たいんだよなという気持ちもある>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

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会えそうで会えずすれ違う男女の描写、時間の概念が問われ直すことなど個人的なフェチがつまっててうれしかった。落としてバラバラになった手紙そのままの順で物語が進むって、なんておしゃれなんだ

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