aさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.0

社会からこぼれ落ちギリギリを生きる人たちへのエンパシーに満ちた眼差し、声高じゃないし繊細なのに骨太なところがすごく好きだとケリーライカート作品3本観て思った。目の前の命に対するあたりまえの慈悲、愛がエ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

濱口監督が2021年のベストムービー10本に挙げてたので。曖昧で未知なるものの中から己の意思で信じるものを選び取る、真の主体性が宿る瞬間よ。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

濱口監督が2021年のベストムービー10本に挙げてたので。ひさびさに再会するも決定的に交わらなくなってしまった旧友2人ってテーマはなんてことないんだけど機微の描写が上手すぎて。溝を埋めるための会話が上>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.5

え、最高なんですけど….. 一瞬で何もかも捨ててハワイに行く主人公の衝動、自分も常識と理性の皮一枚下にあるからわかる。批判に晒されて育ったせいでポーカーフェイスの下は常に精神崖っぷち主人公が後半無双す>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.5

いつも心ここに在らずで痛覚が麻痺して見える主人公が心を置き去りにしてきた場所よ、、、社会的役割やジェンダーロールに適応することを強いられるつらさ、加害と被害の紙一重感。「人生は美しいか?」って問い、あ>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

-

記録漏れ。1人で広島行った時にふらっと観た思い出。

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

・魂が肉体というコップに掬い上げられ個々として分断されている孤独、言葉や体を使ってお互いをまさぐりあい分かり合おうとする切実な営み。私は濱口作品に通底するそのテーマが本当に好き… 親密さを観た上でハッ>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

「香川1区」の前作、政治家小川淳也さんを17年間追ったドキュメンタリー。
こんな素敵な政治家が居たのね!と感動する一方(プロパガンダ的側面も少なからずあるかもしれないとは思いつつ)、あまりに理想主義で
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

-

石田法嗣ってドニラヴァンに似すぎてる、、って改めて思ったけど、もう100万回くらい言われてそう

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

4.2

リュウがこの世に本当には存在しないって嘘でしょ?うまく飲み込めない。
観ていて物語と現実の区別がうまくつかなくなる類の映画があって、これがそれ。

PASSION(2008年製作の映画)

5.0

抑揚を抑えたあの独特な台詞回しってこの頃はなかったのね!でも描かれてるテーマは変わらず。
好きなシーンがありすぎて観終わって1日経っても反芻止まらない。誰かと観て語り合いたいタイプの映画だった….。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

巨悪!血みどろ!超邪悪なカリスマ妻!みたいなストーリーを勝手に想像してたらわりとこじんまりした内輪の喧嘩揉めで、さながらコントのよう。
下品で魅力的で欲望ぜんぶ剥き出しの主人公にレディガガが超ハマって
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

はぁもうめちゃくちゃおもしろかった観てる間ずっとずっと幸福でたまらなかった。濱口監督の映画をリアルタイムで劇場で目にできる喜びよ!
これは誰かと観に行ってカフェでだらだら感想語りたかったな。

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.5

平凡な家族に漂う不穏なムード、暗転していくストーリーの不気味な手触りとユーモアがきっちり同居してるところがツボ。あと子役時代の井之脇海が出てる!

香川照之演じる父親を見てると自分の父親がフラッシュバ
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.0

井浦新の演技がぎこちなくて新鮮!
死んでもなお、なにか特別な生きた証がほしい、みたいなこと思うのか、へぇ、と思いながら観てた。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

映像美、音響、なによりSFの世界観(わたしは”過去を思い出す”とかそういうテーマが大大大好きなんだよね……)が好みだったー!萩尾望都作品とか好きな人には刺さるはず。2もたのしみ。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.5

60のじいさんが撮ってるなんて信じられないくらい女たちの会話がリアルで、でも視点は男だから女たちはちゃんと可愛くエロくて、描いてるのはよくあるどたばた恋愛模様なのに、面白かった。。

景色と光と音が美
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.0

途中で一度観るのをやめてて、観終わったらもう夏がとっくに終わっちゃってた。観終わったあとも、あの美しすぎる夏の風景やふたりの横顔を何度も思い出す。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

こういう役の役所広司、上手すぎて恐ろしすぎて本人見てもカタギに見えなくなりがち

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

思ったより大胆に原作に脚本が加えられているし濱口監督の映画そのものの手触りなのに、村上春樹の小説の世界観がきちんと立ち現れていて驚いた。
原作と比べて高槻の役に危うさが加わっていてそれが作品に素晴らし
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

細田守って観た後いつも腑に落ちない気分になるから得意じゃなかったんだけど(時かけだけ大好き)、中村佳穂目当てで観たらきっしょ!

え?っていう部分はありつつ最初はそこそこ楽しく観てたんだけど、終盤でテ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

前情報ほぼなしで観たら、想像以上に女同士の連帯と友情の話だった。
2人それぞれの境遇の苦悩を描きながら、対立させるでも安易に仲良くさせるでもなく、相容れないままでもお互いの幸福を祈りあって、そしてそれ
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.2

韓国SF映画!資本と韓国のエンタメの勢いを感じる〜 CGすごいしクオリティも高いんだろうけど、特にSFとしての真新しさは感じられず。。登場人物たちみんなキャラ立ってて愛せるところは好みだけど、戦闘シー>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

ウディアレン感全開の映像を眺められるだけでも満足感あるのに、ギークなシャラメとエルファニングまで!90分でさらっと終わる感じも好み。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

人生に行き詰まりを感じてしんどかった時期に、”人生をdoで捉えないで。もっとbeをやってごらん”って教えてくれた人がいて一瞬で視界が開けたんだけど、まさにそういう映画だった。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

マモちゃん話クソつまんな!こういうヘタレで受け身で無自覚に思いやりない人いるいる、、リアルすぎる、、笑 テルコはあれのなにがいいわけ?顔、、?

主人公たち全員の”実際に居そう感”が絶妙すぎて、だれに
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

あっそっちの方向に落ち着くのね、、っていう興醒め感はありつつ、世界の終わりを好きな人と迎えるっていうシチュエーションはロマンチックで好き。笑

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

序盤の不穏な空気から予想外に暗転していく展開が怖すぎて1人で叫びながら観つつ、あれこの雰囲気知ってる、韓国映画だ!ってなった。機能してない警察とサスペンスとバイオレンス。ソンガンホが出てきそうな。
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.5

親からもらえなかったものや愛されるために目指してしまったものの棚卸、幼少期の痛みを大人になった自分が昇華させることこそ癒しの根本だよねぇ、、としみじみ。監督自身のその過程を見せてくれてありがとうという>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

2021年の映画初めにして、2021年のベストかも?胸がいっぱい。

同じ空間を共有したり何気ない会話を重ねたり、時には体も使いながら、ちがう人間同士の間にある深い溝を埋めようとする人間の切実な営み。
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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どこか資料のような映画。
当時の空気感やカルチャーにどっぷりだったらもっとハマれたんだろうな〜