akrutmさんの映画レビュー・感想・評価 - 58ページ目

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

前から見たいと思っていて、やっと見ました。期待が大きかっただけに、すぐ読める展開のせいもあって、途中まではイマイチだったけど、愛の深さをこのような形で表現した最後の部分は良かったです。レイチェル・マク>>続きを読む

わたしの可愛い人 シェリ(2009年製作の映画)

2.5

残念ながら、駄作です。年増の娼婦とその仕事仲間のバカ息子の恋の話ですが、愛し合っていた頃の描写がほとんどないので、なぜそれほど惹かれ合うのかが感覚的に伝わってこない。なので、別れてからの話も心に響かな>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

言語学者が主役のエイリアン映画と聞いたときに、どのようにしてエイリアンとコミュニケーションを取っていくかに焦点を当てた話だと勝手に思い込んだこともあって、非常に不満が残った。内容も陳腐であり、不自然な>>続きを読む

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.0

数学オリンピックを通じて、自閉症の若者やその母親が変わっていくという話かと思って観ていたら、最後は違う方向に話が進んでいったのは予想外。この逸脱が成功すれば素晴らしい作品になるのですが、今回は失敗して>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

4.7

アギレラのショーを観ているようで、それだけで十分に満足できる映画です。個人的にはシェールがすごくカッコよかった。シェールが歌う場面がもっとあれば完璧!

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.0

医師が責任や後悔を感じるのはいいんだけど、行動の方向が違うだろ。そもそも診療時間後に来たのは患者じゃないし。というように感じてしまって、本作は楽しめなかった。「サンドラの週末」は結構好きなんだけど。

二重性活 女子大生の秘密レポート(2016年製作の映画)

3.5

若者の刹那的な生き方という題材は嫌いではないし、表現の仕方によっては魅力的な作品になると思うのだが、この映画の登場人物(というか出演者の演技)が気色悪くて、私の肌には合わなかった。ソニア自身が書いた原>>続きを読む

素敵な遺産相続(2016年製作の映画)

3.9

ストーリー的にはどうってことはないですが、安心して楽しめる映画です。シャーリー・マクレーンは高齢になっても気品のある綺麗さを保っていて素敵です。それに比べて、デミ・ムーアはなぜ?

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.5

初めてのハル・ハートリーでしたが、かなり満足。エイドリアン・シェリー演じる女子高生マリアの成長物語ですが、登場人物が皆エキセントリックで独特の雰囲気や世界観を持っているにも関わらず、自然と共感できる部>>続きを読む

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.4

年齢を重ねても若い頃の想いや感覚や価値観に左右されるのは誰でも経験することだが、大女優の場合にはこれが演じることと直結するために、自分自身との葛藤や若者たちとの微妙な考え方のずれに苦しみながら、現実を>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.5

誰でも差別する側にも差別される側にもなりうることや、個人間の相互理解や精神的なつながりは差別感情を超えられることを、様々なエピソードを散りばめて印象的に示してくれる、心に残る映画です。さまざまな人種の>>続きを読む

愛の断片(2016年製作の映画)

4.0

過去の男性遍歴をコレクションを見せびらかすように喜々と語る恋人に溺れていく作曲家の話。ストーリーは単純ですが、この女性を演じたアンジェリカ・ブランドンがとても魅力的で、それだけでも見る価値あり。さらに>>続きを読む

シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した(2014年製作の映画)

3.5

ロニーとアリスのどちらが悪い、という部分は想定内だった(ロニーをもっと引っぱって欲しかった。せっかくダコタ・ファニングなんだし)けれど、母が娘想いを装って、実は貶めているというのが凄いです。

ブリザード 凍える秘密(2014年製作の映画)

3.3

思春期の多感な女性が、母の突然の失踪を乗り越えて精神的に成長していく話かと思ったけど、全然違っていた。最後の展開によって、B級映画に成り下がってしまったという感じです。主演のシャイリーン・ウッドリーが>>続きを読む

サルトルとボーヴォワール 哲学と愛(2006年製作の映画)

3.7

ボーヴォワールの視点を中心に、二人の間や他者との恋愛関係を描いています。話が慌ただしいほど早く進むので、やや忙しない印象です。ある程度の背景知識がないと理解できないところも少なくない。希望を言うと、サ>>続きを読む

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

3.7

夫婦がお互いに浮気をして別れるというよくあるストーリーなので、それをどのように見せるかが重要なのだが、それがあまり上手くできていないという印象です。特に、夫役の演技がいまいちで、表情も乏しいので、映画>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.8

評価が非常に難しい映画です。ミュージシャンの成長物語として悪くないし、マイルズ・テラーの演技も素晴らしいけど、そこに鬼教師の復讐というプロットを入れてしまったことで焦点がぼけたし、作り手の一種のあざと>>続きを読む

僕のニューヨークライフ(2003年製作の映画)

3.1

ニューヨークのコメディ作家が、周りの変人たちに振り回されるという話。ウディ・アレン映画の香りは楽しめるが、全体的に中途半端。彼の映画の中では凡作と言えよう。クリスティナ・リッチも全然魅力的に見えない。

禁断のエチュード マルグリットとジュリアン(2015年製作の映画)

4.5

実際にあった兄妹間の近親相姦を題材にした、禁断の愛ほど甘美なものはないことを表現した映画です。映像が美しく、ときどき挿入される絵画的なショットも効果的。なんと言っても、マルグリット役のアナイス・ドゥム>>続きを読む

アメリカン・バーニング(2016年製作の映画)

2.8

何を表現したいのか、何を意図して作ったのかが全く伝わってこない凡作です。高校時代はスポーツ万能でヒーローであった男性の家族が、娘の反戦活動をきっかけとして崩壊していくというストーリーですが、そこには驚>>続きを読む

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.7

キャリー・マリガンの演技が光っています。現在のようなネット社会ではない時代においては、テロのようなこともしなければ注目を集めるのは難しかったのでしょう。ちょっと釈然としないけれど。メリル・ストリープが>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.5

クローン人間による臓器提供という小説本来の重厚なテーマが描き切れてなく、単なるラブロマンスになってしまっている点がやや残念。でも、キャリー・マリガンは可愛いです。

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

3.5

現代医学を疑って怪しげな代替医療にのめり込む人って珍しくないし、放射能もそうだけど過激なほど敏感に反応する人が少なくない今の世の中において、ノンフィクションを見ているような気がする作品です。ジュードと>>続きを読む

メリンダとメリンダ(2004年製作の映画)

4.0

ホームパーティーに一人の女性が突然訪ねてくるという場面で始まる、喜劇と悲劇の2つのストーリーが交互に展開していきます。ウディ・アレンらしさが所々に感じられる、ウディ・アレン好きには安心して見れる映画で>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.1

様々な形の性愛が描かれていますが、レイプ被害者であるミシェルが最も性的に倒錯しているというのが凄い。 ニコール・キッドマンをはじめ多くの大女優が二の足を踏んだこの役を演じたイザベル・ユペールが素晴らし>>続きを読む

博士と私の危険な関係(2012年製作の映画)

3.0

扱っているテーマは面白いけど、プロットらしいプロットもなく、平坦で退屈な映画だった。ソコの演技もうーんという感じかな。

ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)

4.5

セルジェ・ゲンスブールの女性遍歴と音楽活動を断片的に映像化して、ところどころに空想のキャラクターとの会話シーンを散りばめながら、一本の長いミュージックビデオとして仕上げたようなお洒落な映画です。ジュリ>>続きを読む

アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015年製作の映画)

3.0

ミルグラムの有名な服従に関する心理実験を手軽に知るのに適した映画です。スモールワールドなどミルグラムの他の業績も触れられています。ピアジェをピーター・ジェイと誤訳しているのはご愛嬌。

コードネーム:ホレッツ(2016年製作の映画)

3.0

気楽に見れる映画です。プラハの春を題材にはしていますが、それ自体に焦点を当てた内容ではないので、そこに期待するとがっかりします。プラハの美しい街並みをもっと映して欲しかった。

ウェディング・テーブル(2017年製作の映画)

2.0

久しぶりにこれだけつまらない映画を見た。19番テーブルの6人が全然魅力的でないし、抱えている悩みも中途半端にしか描かれていない。結末も陳腐だし、そもそも結婚式と全く関係ないじゃん。リサ・クドローがフレ>>続きを読む

レッド・エージェント 愛の亡命/愛の亡命(2016年製作の映画)

3.0

英語至上主義は仕方ないにしても、冷戦中のソ連国内で英語で会話するのには、さすがに萎える。これでは敵国のスパイとの禁断の愛に全く臨場感が感じられないよ。

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.0

日常の何気ない変化によって自由と孤独を同時に手に入れた女性の葛藤を,イザベル・ユペールが実際の日常生活をそのまま撮影したかのような自然な演技で演じている良作です.綺麗な映像を見ているだけでも満足できま>>続きを読む