akrutmさんの映画レビュー・感想・評価

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もともと映画をそれほど見るほうではなく、読書や絵画がメインでしたが、数年前から映画にハマっています。とは言っても、映画館へ足を運ぶ暇がないので、もっぱらCS放送や動画配信サービスを利用しています。フランス映画をはじめ、ヨーロッパの作品が好みです。また、若い頃に見た映画の良さも再確認して楽しんでいます。

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歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)

4.0

精神的な障害を持つ二人の女性が診療施設から逃げ出して、次第に心が通じ合っていく様子を、トスカーナの綺麗な風景をバックに描いています。前半は何か捉えごころがない感じが退屈だったのですが、ドナテッラが診療>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

脚本家のスコット・ノイスタッターの実体験を元にした、勘違い自己チュー女に不覚にも恋してしまった若者の再生までの物語。こういうビッチって、実際にいるんだよね。男性がちょっと自分に気があるとわかると、自分>>続きを読む

草の上の昼食(1959年製作の映画)

3.5

南仏の綺麗な風景と、人工受精というその当時の先端科学を、コメディタッチ(よりもドタバタ劇と言うべきか)に結び付けた不思議な映画です。川辺での女性の水浴びなど父親へのオマージュも所々に見られるのも微笑ま>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

今更私が言うまでもなく、人間としての尊厳をテーマとした70年代の傑作です。当時は精神疾病や精神病院に対する偏見が大きかったのだろうから、この映画には大きなインパクトや意義があったのだろう。

でも、最
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愛を弾く女(1992年製作の映画)

4.3

ヴァイオリン奏者のカミーユの熱烈な恋の告白に対して、冷徹なほど無関心に対応するステファンがとても印象に残った。映画の中でははっきりと描かれているわけではないが、まず間違いなくステファンはゲイでしょう。>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

4.0

ポーランドの近代前衛芸術の基盤を築いた著名な画家であるスチシェミンスキの晩年の人生を描いた作品。スチシェミンスキの芸術やその前衛理論に焦点を当てた作品でもないし、同じ芸術家である妻コブロとの関係を描い>>続きを読む

エデンより彼方に(2002年製作の映画)

4.1

20世紀後半に製作されたような映像や音楽で、50年代の雰囲気を醸し出している綺麗な映画でした。庭の景色もキャシーの服装も、赤がとても印象的です。ジュリアン・ムーアもこの時代の女性っぽい容貌なので、似合>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

2.8

三島由紀夫の小説『美しい星』は、宇宙人や円盤といったSF的な設定を取り入れながらも決してSF小説ではなく、核戦争という人類の直面している大問題に対するメッセージ性の強い小説なので、これを映像化するのは>>続きを読む

フォロイング(2017年製作の映画)

2.0

ババアが憑いて来るってチャッチコピーが凄いけれど、確かにババアが憑いてきます。しかもワタベという名前の日本人のババアが。でも演じているのはおそらく中国人だけど。それにしても、なぜ日本人にしたのだろうか>>続きを読む

17歳(2013年製作の映画)

4.5

若い少女の性に対する興味・好奇心や失望、それに伴う精神的不安定さなどがしっかりと描かれていて、個人的にかなり満足度の高い、秀逸な作品です。

イザベルを売春に走らせたのは、夏のバカンスでの初体験で感じ
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.3

大学を卒業したけれど将来を決められずぶらぶらしている青年トーマスが、父親の愛人との恋や隣人との交流を通じて、少しばかり大人になっていくという物語。ニューヨーク・マンハッタンの美しい風景やサイモン&ガー>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.0

この映画を見ていたら、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込む映像をCNNでリアルタイムで見ていてすごい衝撃を受けたことを、先日のことのように思い出しました。あの衝撃は、映画なんかではとても感じるこ>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.3

車椅子の物理学者として世界的に有名なスティーヴン・ホーキングの伝記映画で、最初の妻であるジェーンとの関係がメインテーマとして描かれている。そのため、ホーキングの学問的業績や著名になるまでの過程があまり>>続きを読む

パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

4.5

障害者の恋愛や性について描いた映画と思って見たけれど、実際は恋愛映画であることがメインで、その主人公が障害者という感じでした。恋愛映画として見てもとても良い出来だし、リリー・フランキーと清野菜名の演技>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

1日に世界の1%の人が食べているという世界規模の外食企業マクドナルド(McDonald’s Corporation)の創始者であるレイ・クロックの伝記映画。この手の映画によくあるアメリカンドリームの体>>続きを読む

潮風のいたずら(1987年製作の映画)

4.5

ストーリーはB級映画レベルなんだけれど、それでもラブコメとしてもハートウォーミングとしても十分に見れます。というより、個人的には結構好きな映画です。この頃のゲイリー・マーシャルの作品はいいんです。>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.5

この映画はいろいろな見方があると思いますが、私はアンナの心の中の葛藤を描いた映画として見ました。愛してはいけない人を愛してしまったことが明らかになったときの苦悩、それでもあきらめられないという葛藤、ど>>続きを読む

皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)

3.5

アパート管理人と人類学者という二人の老人を中心に、その周辺の人達の日常を淡々とユーモラスに描いている。あまり全体のストーリーとか登場人物のつながりとか考えずに、それぞれのシーンを楽しむという見方がいい>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

1.8

あまりにも見続けるのが辛くて早送りをしてしまったくらい、退屈で見るに耐えない駄作。この監督はいったいこの映画で何を表現したかったか?なぜこんな映画を作ろうと思ったのか?理解に苦しみます。

せっかく姉
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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.5

テヘラン郊外の海辺にバカンスに来ていた男女8名のグループから、一人の女性が突然いなくなってしまったことで、みんなが動揺し、そのうち個人の本音やエゴがむき出しになっていく様子を、息もつかせないくらいの疾>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.7

アスガー・ファルハディ監督の作品の中では、一番好きな映画です。老人介護、貧富格差、子供の教育、夫婦関係などの普遍的なテーマに関する葛藤や苦悩とともに、イラン(などのイスラム国家)特有の事情である海外移>>続きを読む

ライブ・フレッシュ(1997年製作の映画)

4.5

ペドロ・アルモドバルの作品はどれも、愛、性、誠実さなどに対する我々の常識や価値観を壊すことによって、新たに浮かび上がることを考えさせる内容であるが、本作でも5人の男女の入り組んだ関係を通じて、愛情とか>>続きを読む

チャップリンからの贈りもの(2014年製作の映画)

4.0

チャップリンの遺体を墓から盗んで身代金?を要求する話と聞くと、一見するとシリアスな映画のように思ってしまいますが、この映画全体を通じてコメディタッチで描かれています。チャップリン家が全面的に協力してい>>続きを読む

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.0

ムーラン・ルージュでのフレンチ・カンカンによるショーが誕生するまでの物語。監督がジャン・ルノワールだけあって、色彩がとてもきれいな映像に魅せられました。監督の父である、あのピエール=・ルノワールと思わ>>続きを読む

ジュリーと恋と靴工場(2016年製作の映画)

3.5

ミュージカル映画としてそれほど悪い出来とは思わないが、出演している俳優たちに華がなくて地味なのが難点。これだけでもかなり印象が悪くなってしまう。それに加えて、映画のテーマである就職難とかリストラがミュ>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.3

ソフィア・コッポラがどういう風にマリー・アントワネットを描いたかに興味があって鑑賞。今風におしゃれでガーリーな感じが出ている点は良かったが、思ったよりも「突き抜け感」がなかったのは残念。もっとマリー・>>続きを読む

クローサー(2004年製作の映画)

4.0

ダンとアンナの関係を中心に男女4人の恋愛模様を描いた映画。テーマは真実と嘘。恋愛相手にナイーブに本当のことを告げるとどうなるのかが描かれていて、予想以上に面白く見ることができた。挿入歌の The Bl>>続きを読む

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

2.8

トム・ハンクス演じる主人公やアメリカ人がサウジアラビアやイスラムの生活習慣や文化に対して驚きや違和感を感じるのと同じく、私はこの映画の掴みどころの無さに驚きや違和感を感じた。ストーリーにまとまりや盛り>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.0

法廷ドラマと期待して見ただけに、いかにも中途半端な作りで納得いかなかった。法廷シーンはおざなりで特に見るべきところはない。仲の悪い父と息子の和解物語として見るにしても、なぜ父と息子の仲が悪いのかという>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

前作のビフォア・サンライズにも増して、二人の会話だけから構成されている。脚本が監督と二人の共同制作になったこともあって、会話は本作のほうが自然な感じになっていて、ある男女の会話をずっと覗き見しているよ>>続きを読む

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンが初めてミュージカルに挑戦した作品です。軽い(今で言うと、チャラい)恋愛や男女関係を描きながら、ミュージカルという手法を用いて情熱的な恋愛のように見せるという、徹底してシニカルな映画に仕>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

ウィーンでの一夜における、男女二人の会話でほぼ構成されている恋愛映画。最初の頃は、二人の会話にやや作為的な感じがしてしまうとともに感情の変化がフラットで物足りなかったが、映画が進行していくうちに会話が>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

2.2

人工知能を備えたヒューマノイドロボットが登場するSFですが、設定が陳腐、内容が浅薄で矛盾に満ちていて、見るべき価値がほとんどない映画です。まあ、アリシア・ヴィキャンデルの美貌を見たいという人にしかオス>>続きを読む

ローラ(1961年製作の映画)

4.2

ジャック・ドゥミが監督した初めての長編映画。ローラとローランの初恋が中心テーマですが、その結末を象徴的に表している最後のすれ違いシーンがとても印象的です。また、彼の映画に欠かせない音楽担当のミシェル・>>続きを読む

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

2.0

大晦日のニューヨーク(特に、タイムズスクエア周辺)のさまざまな人々の多くの物語が並行的に進行していく群像劇。ひとつひとつの物語に割ける時間は当然短くなるため内容は浅薄なままであり、有名/人気俳優を多数>>続きを読む

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

5.0

今年初めて見た中で三本の指に入る映画です。音楽家のアントワーヌが映画のための作曲を依頼されて行ったインドで、フランス大使の妻アンナと出会い、お互いに好きになっていくというストーリー。恋人や夫がいる身で>>続きを読む

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