akrutmさんの映画レビュー・感想・評価

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おとうと(1960年製作の映画)

3.4

ある若き女性を主人公に、その女性と弟の愛情や、小説家の父親や義母との関係を描いた、市川崑監督の代表作。技術面では、銀残し(フィルムの現像中に、ブリーチ処理を意図的に省いてフィルムに銀を残すことで、映像>>続きを読む

大学は出たけれど(1929年製作の映画)

3.5

第一次世界大戦の戦時バブル崩壊による経済危機に陥った昭和初期を舞台に、まさにタイトルのとおり、大学は出たけれど就職できない学生の様子をコミカルに描いた、小津安二郎監督の無声映画。公開された映画の上映時>>続きを読む

乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)

1.8

女性だけしかいないフランスの田舎村を舞台に、そこにやって来た男性に対する恋心と、女性たちの間で交わされた男性をシェアするという約束との間で苦悩する女性を描いた映画。バイオレット・エヨーが84歳のときに>>続きを読む

善魔(1951年製作の映画)

3.8

男女の愛憎に潜む人間の魔性をテーマとした岸田國士の同名小説を、木下惠介監督が映画化した作品。『善魔』というタイトルもそうであるが、掴みどころのないようなストーリーが展開されるので、小説を読んでいない私>>続きを読む

愛と銃弾(2017年製作の映画)

4.7

ナポリを舞台にマフィアの内部抗争をコメディタッチに描いた、マネッティ・ブラザーズ監督のミュージカル映画。イタリアではミュージカル・コメディの作り手として有名だそうで、本作ではクライム・サスペンスとミュ>>続きを読む

田園の守り人たち(2017年製作の映画)

4.7

第一次世界大戦下のフランス田舎街における、夫や息子を戦地に送り出した女性たちの苦悩や対立を描いた、エルネスト・ペロションの同名小説を原作とする、グザビエ・ボーボワ監督のヒューマンドラマ映画。本作を製作>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.0

英国の小さな港町に書店を開いた女性を描いたペネロピ・フィッツジェラルドの同名小説を、スペイン・カタルーニャのイザベル・コイシェ監督が映画化した作品。古民家を買い取って書店を開いたフローレンスは、本を介>>続きを読む

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)

3.9

河野道工の歌集『道路工夫の歌』にインスパイアされた木下惠介監督が、『喜びも悲しみも幾歳月』で夫婦役を好演した高峰秀子と佐田啓二を再び起用して、道路工夫の夫と妻の半生を描いたドラマ映画。本作も『喜びも悲>>続きを読む

いぬ(1963年製作の映画)

4.0

ジャン=ピエール・メルヴィル監督とジャン=ポール・ベルモンドのタッグによる、フレンチ・フィルム・ノワール。刑務所から出所したばかりのモーリスは、強盗を企て実行するが、その情報が警察に漏れて仲間を殺され>>続きを読む

ザ・カンニング/アルバイト情報(1982年製作の映画)

2.3

『カンニング[IQ=0]』の続編となる、ダニエル・オートゥイユ主演のバカコメディ映画。バカロレアに合格して大学生活を満喫する主人公ベベルは、恋人であるアメリカ人女性とセイシェルにバカンスに行く予定だっ>>続きを読む

仁義(1970年製作の映画)

3.9

ジャン=ピエール・メルヴィル監督による後期のフレンチ・フィルム・ノワール。もちろん主人公は、アラン・ドロン。彼が扮するのは出所したばかりの男性コレーで、出所直前に看守から持ちかけられた宝石店強盗を、偶>>続きを読む

遠い雲(1955年製作の映画)

3.5

若い頃に相思相愛だった、未亡人の女性・冬子と故郷に帰省した男性・圭三の恋愛感情を描いた、木下惠介監督の作品。本作のテーマは古い慣習と自由な恋愛の対立であるが、そこが十分に描ききれておらず、全体として盛>>続きを読む

シビル・アクション(1999年製作の映画)

3.3

実際にあった環境汚染に対する損害賠償訴訟をテーマとしたジョナサン・ハーの同名ノンフィクションを原作とする、スティーヴン・ザイリアン監督の社会派ドラマ映画。本作では、スティーヴン・ザイリアンが監督・脚本>>続きを読む

女の園(1954年製作の映画)

4.3

封建的な規律で学生たちを束縛する正倫女子大学を舞台に、自由を求めて大学の民主化を目指す学生たちと、良妻賢母の養成を理想とする大学の対立を描いた、阿部知二の小説『人工庭園』を原作とする、木下惠介監督の代>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.0

いろいろと問題を抱えている中年オヤジたちが、でかい腹を出して沈みながらもシンクロナイズドスイミング(最近は、アーティスティックスイミングと呼ぶらしい)の国際大会を目指す姿をユーモラスに描いたコメディ・>>続きを読む

終電車(1980年製作の映画)

3.7

ドイツ占領下のフランスを舞台に、上演を続けることでささやかな抵抗を続けるモンマルトルの小劇場の様子や、逃亡したユダヤ人の夫の代わりに劇場を切り盛りしている女優マリオンと共演者のベルナールの恋愛を描いた>>続きを読む

二十四の瞳(1954年製作の映画)

5.0

瀬戸内海べりの一寒村に赴任してきた若い女先生と生徒たちを通じて、戦争に突き進んでいく当時の世相や戦争による悲劇を描いた壺井栄の同名小説を、木下惠介監督、高峰秀子主演で映画化した作品。この後も映画化やT>>続きを読む

富美子の足(2018年製作の映画)

1.0

フェチシズムの意味も全く理解していないような気持ち悪いだけの老人が、これまた気持ち悪いだけの甥とともに、貧弱な顔をした女性の脚に執着するというB級(というかFラン)映画。谷崎潤一郎の同名小説の映画化な>>続きを読む

最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

4.2

フランスにおける人種や宗教による差別をユーモラスに描き、フランスで大ヒットした前作『最高の花婿』の続編。まだ日本では公開前であるが、昨年に国際線で観賞したので、そのときを思い出してレビュー。

前作で
>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

価値観の異なる夫婦の間に起こる日常生活の何気ないすれ違いを描いた、小津安二郎監督の映画。どこにでもあるような日常を描きながら退屈させないという小津マジックは本作でも健在である。お得意の女性の結婚という>>続きを読む

永遠の人(1961年製作の映画)

4.7

愛憎の念が入り交じる夫婦の半生を、フラメンコのリズムにのせて叙情的に描き出した、木下惠介監督の代表作。戦後であっても依然として世の中に残る男尊女卑的思想に振り回される人々、手篭めにされて自殺まで試みな>>続きを読む

無鉄砲大将(1961年製作の映画)

4.1

血気盛んな高校生がヤクザと対等に渡り合うという、一條明の小説「東京白柄組」を原作とする娯楽アクション映画。ヤクザは出てくるが、任侠映画のようなシリアスさはほとんどなく、全体的にコメディ感が満載。ヤクザ>>続きを読む

エデンの東(1954年製作の映画)

3.4

ジョン・スタインベックの同名小説をエリア・カザン監督が映画化した作品。ジェームス・ディーン演じる青年キャルは、敬虔なクリスチャンで厳格な父親から愛されていないと悩むとともに、自分のアイデンティティを求>>続きを読む

風前の灯(1957年製作の映画)

4.2

強欲な老婆と、老婆の財産を密かに狙う義理の息子夫婦、それに下宿人が住んでいるある一軒家の一日の様子を描いた、木下惠介監督のコメディ映画。他の木下作品とは異なり、恋愛とか社会派ドラマという要素は全くなく>>続きを読む

女神よ、銃を撃て(2017年製作の映画)

3.4

ドラッグを手に入れる代わりに肉体関係を持っていたチンピラをはずみで殺害してしまった娘と、娘を庇うためにした隠蔽工作をネタにチンピラ仲間から恐喝されることになった母親を描いた、犯罪サスペンス映画。母娘役>>続きを読む

オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

4.3

パリの小学校の音楽教育クラスに赴任したバイオリニストが、わがままな子供たちに手を焼きながらも演奏会に向けて奮闘する様子を描いた映画。このように書くと、教師は教育に情熱を持った熱血漢で、生徒はどうしよう>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.6

品川宿の遊郭「相模屋」を舞台にした時代物の群像劇。落語の『居残り佐平次』を元にしたストーリーであり、無一文で豪遊した佐平次がその返済のために相模屋で働き出すが、どんな仕事も要領よく捌いてしまうので、皆>>続きを読む

愛しき人生のつくりかた(2015年製作の映画)

5.0

パリに暮らす三世代の家族のそれぞれの想いやお互いへの愛情を静かな筆致で描いた、コメディタッチでかつハートウォーミングなドラマ映画。85歳の祖母マドレーヌは、夫が亡くなったのをきっかけに、一人暮らしを心>>続きを読む

ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

3.5

ニューハンプシャーでホテル経営をしている夫婦と5人の子供、祖父の一家の半生を描いた、ジョン・アーヴィングの同名小説の映画化。全体的に展開が早い上に、いろいろと重い内容(レイプ、同性愛、近親相姦、事故)>>続きを読む

バツイチは恋のはじまり(2012年製作の映画)

3.8

女性は初婚で失敗に終わるというジンクスを持つ家系の女性イザベルが、長年の恋人と幸せな結婚をするためにバツイチになろうと奮闘する様子を描いた、ロマンティック・コメディ映画。『ハートブレイカー』のパスカル>>続きを読む

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(2013年製作の映画)

3.6

モナコ公妃となったグレース・ケリーが、モナコ公室のしきたりなどに苦しみながらも、モナコ公国の苦しい立場を救うようになるまでを描いた伝記映画。モナコ公国はもちろん独立国家であるが、フランスとの間で結ばれ>>続きを読む

青い山脈(1949年製作の映画)

3.7

石坂洋次郎の小説『青い山脈』の最初でかつ最も名高い、今井正監督、原節子主演の映画化作品。朝日新聞で本小説が連載されたのが戦後間もない1947年で、本作はその2年後である。そういう意味で、男女交際という>>続きを読む

ドメスティック・フィアー(2001年製作の映画)

3.0

息子の危機を救おうとする父親を描いたハロルド・ベッカー監督のサスペンス映画。離婚した妻の再婚相手は、表向きは裕福な実業家で皆に好かれている好人物なのだが、実は過去に秘密を持っていて、その秘密をネタに、>>続きを読む

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

4.0

灯台守という、日本各地にある灯台の管理運営を担当する職業に従事する人々やその家族の苦楽を描いた、木下惠介監督のヒューマンドラマ映画。灯台守の妻の手記から着想を得て、木下監督が脚本も担当している。灯台守>>続きを読む

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.3

メグ・ライアンをロマコメの女王に押し上げたロマコメの名手ノーラ・エフロン監督による、メグ・ライアンとトム・ハンクスが主演のロマコメ映画。お互いに会ったことのない相手とメールをやり取りする男女が、実はそ>>続きを読む

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

4.2

フランク・デュボスクが監督、脚本、主演の3役を担当したロマンティック・コメディ映画。フランク・デュボスクが演じる靴代理店の管理職ジョスランは、若い女性との気楽な関係を楽しむ軽薄な中年男性。亡くなった母>>続きを読む

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