akrutmさんの映画レビュー・感想・評価

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クレールの膝(1970年製作の映画)

4.6

アヌシー湖のほとりにある別荘にヴァカンスに訪れた結婚を直前に控えた男性と、同じ湖畔に滞在している女流作家の友人や彼女が居候している家の娘たちとの交流を描いた、エリック・ロメール監督の「六つの教訓話」シ>>続きを読む

ゆがんだ月(1959年製作の映画)

3.8

所属する暴力団を裏切った若いヤクザが追われる姿を、ノワール風な映像を駆使して印象的に描く、長門裕之・南田洋子コンビ主演、松尾昭典監督のアクション映画。

芦川いづみ全制覇を目指しての鑑賞であるが、この
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スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

5.0

同級生の友人たちには物足りなさを感じる16歳の女性スザンヌが、年の離れた男性ラファエルに恋心を抱くとともに感じる不安な心情を瑞々しい感性で描いた、監督・脚本・主演の3役をこなすスザンヌ・ランドンによる>>続きを読む

あにいもうと(1953年製作の映画)

3.4

奉公先で学生と恋仲になり、妊娠して実家に帰ってきた主人公とその兄の対立を描く、成瀬巳喜男監督のドラマ映画。原作は室生犀星の同名小説で、本映画に限らず何度も映画化・テレビドラマ化されている。本作が公開さ>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.8

クリスチャン・ディオールのオートクチュール部門を舞台に、引退間近のクチュリエール(裁縫師)トップの女性エステルと見習いの若い女性ジャドを描いた、シルヴィー・オハヨン監督のドラマ映画。実際のディオール専>>続きを読む

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)

3.2

妻と離婚させられ、慰謝料を稼ぐために毒蛇狩りを試みる青年を描いた、アスガー・ファルハディ監督の初監督作。裁判所での離婚調停のシーンなど、『別離』への萌芽を感じることができる。

しかし全体的に荒削りな
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.5

オードリー・ヘプバーンの生涯を、本人の映像やインタビューとともに彼女の息子や孫たちのインタビューを交えて描いた、ヘレナ・コーン監督によるドキュメンタリー映画。銀幕での活躍の裏に潜む、彼女の個人的な部分>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

4.3

バスガイドとして働く若い女性が、複雑な家族の煩わしさから逃れるために家を出て自立しようとする姿を描いた、成瀬巳喜男監督のドラマ映画。主人公の三女・清子を演じる高峰秀子は、半年間滞在したパリから帰国した>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

3.6

人気カメラマンの男性が公園で撮影した年の離れたカップルの写真をめぐって起こる奇妙な出来事を描いた、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の作品。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞するなど、『夜』とともに>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.4

元妻の兄から借金で訴えられて服役中の男性をめぐる騒動を描いた、アスガー・ファルハディ監督のドラマ映画。服役囚の男性は、恋人が拾ったバックの中に入っていた金貨で借金を返そうとするが、全額を返済できるほど>>続きを読む

クィーン(2006年製作の映画)

4.5

ついこの前のプラチナ・ジュビリーでも記念行事の多くを欠席されただけに、高齢もあって健康面を心配していたが、やはりというか、英女王エリザベス2世が崩御された。英国民に深く愛されたエリザベス女王が唯一国民>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.5

ケンタッキーでのアルバイトや家族の世話をしながら夜間高校に通う少女の日常を台北の夜とともに映し出した、ホウ・シャオシェン監督のドラマ映画。劇中で少女が読んでいる日本の漫画の題名がタイトルになっている。>>続きを読む

地上の輝き(1969年製作の映画)

3.3

パリの日常のすべてに冷めている青年が、死んだ母親の記憶を求めて生まれ故郷のチュニジアに旅する様子を描いた、ギィ・ジル監督のドラマ映画。

ストーリーはほぼ語られないままに短いショットの連続で主人公の青
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ウィークエンドはパリで(2013年製作の映画)

4.1

結婚30周年を迎えた老夫婦の微妙な関係やお互いの本音が暴露されていく様子を、旅先のパリでの非日常的な出来事に重ね合わせて描いていく、ロジャー・ミッシェル監督のドラマ映画。

ユーモラスでコメディタッチ
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女たちの庭(1967年製作の映画)

3.4

日本橋の老舗織物店を営む一家を舞台に、両親の学友のつてで知り合った男性をめぐる次女と三女の恋愛譚と、母親と学友の過去の秘密譚を描いた、野村芳太郎監督のドラマ映画。

ストーリー的にも映像的にも、映画と
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.6

母親に捨てられ男娼で暮らしている孤児の青年マイクの母親探しの物語と、裕福な家庭の御曹司でありながら遊びとして男娼をしている青年スコットの成長譚を、二人の関係性とともに描いた、ガス・ヴァン・サント監督に>>続きを読む

ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

2.5

シンガーソングライターのシーアが、以前に書いたワンページ・ストーリーをもとに製作したミュージカル映画。疎遠だった祖母の死によって年の離れた自閉症の妹と暮らすことになった、アルコール依存症のリバビリ中の>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.8

グラスゴーで音楽を通じて知り合った3人の若者をポップな色彩と音楽で瑞々しく映し出す、ベルセバのスチュアート・マードックが脚本・監督した青春ミュージカル映画。精神的に不安定で拒食症のため入院している少女>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

ロンドンのナショナル・ギャラリーからゴヤの絵画『ウェリントン公爵』が盗まれるという実際に起こった事件を描いた、ロジャー・ミッシェル監督のコメディ・ドラマ映画。

絵画の盗難事件を扱ってはいるが、絵画や
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

ニューヨーク近郊のワシントンハイツを舞台に、挫折を味わいながらも夢の実現を追い求める若者たちを描いた、ジョン・M・チュウ監督ミュージカル映画。リン=マニュエル・ミランダが大学の頃に書いた脚本をベースに>>続きを読む

ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)

3.1

海軍のパイロットを目指して入隊する一人の青年の視点を通じて、太平洋戦争の開戦となるハワイ作戦(いわゆる真珠湾攻撃)とマレー作戦の成功を描いた、戦時中に海軍省が企画して東宝が製作した「情報局国民映画」と>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

4.7

無実の罪で死刑が執行された男性の妻と死刑の判決を下した裁判官を描いた、ベタシュ・サナイハ監督と女優であるマリヤム・モガッダムが共同で監督したサスペンスドラマ映画。マリヤム・モガッダムは冤罪で夫を失った>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.2

ムーミンの作者である画家・小説家のトーベ・ヤンソンの半生を描いた、ザイダ・バリルート監督の伝記ドラマ映画。

アニメなどでムーミンには慣れ親しんでいたが、その作者についてはほとんど思いを馳せたことがな
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

3.3

若い魅力的な女性コンチータを愛人にしようとするブルジョアジーの初老男性の苦悩を描いた、ルイス・ブニュエル監督の遺作となるドラマ映画。ピエール・ルイスの小説『女と人形』が原作ではあるが、かなりアレンジし>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.1

自家用車を住宅代わりにしてアメリカ各地を移動しながら季節労働で生計を立てる、現在のノマド(遊牧民)たちを描いた、クロエ・ジャオ監督のドラマ映画。ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーが著した『ノマド:漂>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

4.5

顔にひどい火傷を負ってしまった男性が別人の顔を模した精巧な仮面を被って妻を誘惑するという、安部公房の同名小説を自らが脚本化し、勅使河原宏が監督したドラマ映画。両者の特徴であるシュルレアリスム的な映像と>>続きを読む

東京の人 前後篇(1956年製作の映画)

3.8

お互いに子連れで再婚した男女とその子供たちの人間模様を昼メロ風に描いた、西河克己監督の恋愛ドラマ映画。公開当時は前篇と後篇に分かれていたようだが、現在はこれらをつなげた前後篇になっている。

事業に失
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黄色いロールス・ロイス(1964年製作の映画)

3.5

一台の黄色いロールス・ロイス(ファントムⅡ)の所有者をめぐる3つの物語(イギリスの侯爵とその妻の関係、イタリアに里帰りしたマフィアとその婚約者、観光客相手のカメラマンの三角関係、ユーゴスラビアへ向かう>>続きを読む

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.3

田舎町のあるブルジョワ家のメイドとなった女性の身の回りの出来事を淡々と描いていく、ルイス・ブニュエル監督のドラマ映画。オクターヴ・ミルボーの有名な(この映画がきっかけで小説が有名になったとも言える)同>>続きを読む

抱かれた花嫁(1957年製作の映画)

4.0

浅草の老舗寿司屋の女将と獣医との恋愛中の娘や家業を継ぐ気のない息子たちの姿を時にはユーモラスに描いた、番匠義彰監督の恋愛コメディ映画。番匠義彰監督の生誕100年となる今年は、衛星劇場で番匠義彰監督の作>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.0

ブータンの首都ティンプーから僻地の村ルナナに教師として赴任した青年が子供たちや村民と触れ合う様子を描いた、パオ・チョニン・ドルジ監督のドラマ映画。

オーストラリアで音楽で生計を立てようと画策している
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.2

ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『ベニスに死す』の美青年タジオ役で世界的に有名となり、「世界で一番美しい少年」と言われた、ビョルン・アンドレセンの過去と現在を映し出すドキュメンタリー映画。

ドキュメ
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シリアにて(2017年製作の映画)

4.3

内戦下にあるシリアの首都ダマスカスを舞台に、ある団地の一室に暮らす女性や子供の日常を描くことで、戦争の悲惨さや理不尽さを表現した、ベルギーのフィリップ・ヴァン・レウ監督によるドラマ映画。原題の Ins>>続きを読む

リスボン特急(1972年製作の映画)

3.3

銀行強盗や麻薬強奪を行うギャングと彼らを追う刑事の対決を描いた、フレンチ・フィルム・ノワールの巨匠ジャン=ピエール・メルヴィル監督の最後の作品。

ジャン=ピエール・メルヴィル監督にしてはフィルム・ノ
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私の夜はあなたの昼より美しい(1989年製作の映画)

3.0

パリのカフェで出会った男女の破滅的な愛を描いた、アンジェイ・ズラウスキー監督の恋愛映画。フランスの小説家ラファエル・ビエドゥーの同名小説が原作になっている。原作小説はフランスの権威ある文学賞のひとつで>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

4.1

夫との愛情関係に漠然とした不満や寂しさを感じている女性が、偶然知り合った近所の男性に惹かれつつも思い悩む姿を描いた、サラ・ポーリー監督の恋愛ドラマ映画。サラ・ポーリーが監督として製作した長編の第二作目>>続きを読む

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