akrutmさんの映画レビュー・感想・評価

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もともと映画をそれほど見るほうではなく、読書や絵画がメインでしたが、数年前から映画にハマっています。とは言っても、映画館へ足を運ぶ暇がないので、もっぱらCS放送や動画配信サービスを利用しています。フランス映画をはじめ、ヨーロッパの作品が好みです。また、若い頃に見た映画の良さも再確認して楽しんでいます。

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猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

3.5

イスタンブールの日常生活に溶け込んでいる野良猫たちの映像と、住民たちの猫に関するモノローグによって構成されているドキュメンタリー。以前イスタンブールに行ったときに、なんでこんなに野良猫が多いんだろうと>>続きを読む

マルティナは海(2001年製作の映画)

3.7

『ハモンハモン』や『おっぱいとお月さま』のビガス・ルナ監督なので、ぶっ飛んだ映画を期待したが、意外にまともな内容だった。バレンシア近郊の港町のカフェの娘であるマルティナと、教師として赴任してきたウリセ>>続きを読む

戦後最大の賭場(1969年製作の映画)

4.0

CSで放送していたので何気なく見ているうちに、引き込まれて最後まで見てしまった映画。暴力団による全国的な政治結社の理事選をめぐる関西2団体の攻防を背景に、異なる会派に属しているが義兄弟の契りを結んでい>>続きを読む

タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.9

老マジシャンとジャーナリスト志望の女子学生が、死亡したジャーナリストの亡霊から告げられた連続殺人事件の犯人を追っていくという話を、ウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンの軽妙な掛け合いを中心に描いて>>続きを読む

ナイアガラ(1953年製作の映画)

3.0

ナイアガラを舞台にしたサスペンス映画。モンロー・ウォークを誕生させたことで有名な映画ですが、意外にもマリリン・モンローはそれほど長い時間出演しているわけではありません。ストーリーとしても平凡で、特に見>>続きを読む

ザ・スチューデント・アンド・ミスター・アンリ(英題)(2015年製作の映画)

4.3

大学では落第ばかりしていて、将来への希望も見出だせない女子学生コンスタンスと、下宿先の大家である偏屈な老人アンリとの交流を描いた映画。アンリが無料で部屋を貸す代わりに、気に入らない嫁と離婚させるために>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

カンヌでパルム・ドールを受賞したこと以外はほぼ予備知識を持たずに見たので、初めのほうは貧困と児童虐待を単に描いているように見え、大した映画ではないなあと感じていたが、「万引き」はあくまでも表現のための>>続きを読む

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

3.8

生と死の繰り返しによって永遠と世代が受け継がれていくという単純な事実を、強烈に美しい映像(+効果的なピアノ曲)によって静かに描いている映画。さすがフランス映画だけあって、この映像美は半端ない。さらに、>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

2.8

ゴーギャンの最初のタヒチでの生活を、彼の現地妻でもあり絵のモデルでもあったテフラとの関係を中心に描いているが、その描き方に深みや味わいはなく、ゴーギャンやテフラの心の機微はもとより、ゴーギャンの芸術家>>続きを読む

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.5

前作が大好きな映画だったので本作も期待していたのだが、残念ながらその期待は叶わなかった。本作を見て、あらためて前作のメリル・ストリープの偉大さを再認識した。本作ではドナは亡くなったという設定になってい>>続きを読む

ソフィー・マルソーのSEX LOVE&セラピー(2014年製作の映画)

4.0

海外出張中でたまたまテレビをつけたら、France 2というチャンネルでパトリック・ブリュエルの歌謡ショーをやっていたので、昔に観た本作を思い出してレビュー。

ソフィー・マルソー演じる性に奔放な女性
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愛人 ラマン(1992年製作の映画)

4.0

フランス人の少女が、インドシナで華僑の男性と出会い、最初の頃は退廃的な身体のみの関係であったが、そのうちお互いに相手を心の底から愛していたと気付くまでを描いた映画。少女の家族は当時の宗主国であるフラン>>続きを読む

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

4.2

女優デビューしてからそれほど目立たなかったキャメロン・ディアスがラブコメの女王となる契機となった名作。それまでの映画でも彼女はとても魅力的だったけれど、それ以上の印象を残せなかったのに対して、本作での>>続きを読む

美しさと哀しみと(1965年製作の映画)

3.8

二人の女性の愛を中心に、復讐や嫉妬をテーマにした川端康成の同名小説を映像化した作品。師匠として、そして恋愛対象として、画家の音子を慕うけい子が、音子の若い頃の不倫相手の小説家・大木への復讐のために、大>>続きを読む

モディリアーニ 真実の愛(2004年製作の映画)

4.5

モディリアーニがジャンヌに出会ってから若くして亡くなるまでに数年間を描いた映画。実際にモディリアーニの絵画として有名なものの大部分はこの期間に描かれているので、その意味でもモディリアーニの生涯が凝縮さ>>続きを読む

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

5.0

マンマ・ミーアは舞台ミュージカルとしては定番中の定番なので、今更映画化するのはどうかという批判的な意見もあったようですが、そのような批判を吹き飛ばすほど、これぞミュージカルという醍醐味を味わえる最高の>>続きを読む

ハイヒール(1991年製作の映画)

4.0

いつものペドロ・アルモドバル作品のような過激で倒錯した性描写は出てきませんが、母と娘の愛と憎悪が入り混じった関係を見事に表現しています。でも、娘とゲイのダンサーとのセックスシーンは、いつものアルモドバ>>続きを読む

バンガー・シスターズ(2002年製作の映画)

3.8

若い頃にミュージシャンのグルーピーだった女性二人のうち、相変わらずライブハウスで働いているスゼーヌが、今は弁護士の妻としてハイソな生活をしているヴィニーに会いに行くところから始まるストーリーはどうって>>続きを読む

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

4.5

本業が道化師というドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン夫妻が監督・脚本・主演しているコメディ映画。さすが道化師をしているだけあって、二人が演じるフィオナとドムのコミカルな動きが秀逸で、ベタなギャグや小>>続きを読む

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

3.5

『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟が監督した映画で、偶然に会った著名なカウンセラーから催眠術をかけられたハルは、内面の素敵な女性が美しく見えるようになり、とても太ったローズマリーと恋に落ちるというラ>>続きを読む

孤独な天使たち(2012年製作の映画)

3.7

14歳の少年ロレンツォが、異母姉と地下室で過ごす奇妙な一週間を通じて、少年を脱皮して青年への扉を開いていく様子が、効果的な音楽とともに描かれている青春映画。

とにかく、デヴィッド・ボウイが自ら歌って
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NINE(2009年製作の映画)

4.7

フェデリコ・フェリーニの有名な映画 8 1/2 をミュージカル化した本作品では、脚本が全く書けなくなった映画監督グイドが見る虚構・妄想の部分が歌と踊りで構成されている。

何と行っても本作の魅力は、豪
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

4.0

どこの世にも詐欺師はいるものだが、ウォルター・キーンも相当な詐欺師だったのがこの映画を見ると良く分かる。映画に出てくる絵画も実際に同じような作品があり、マーガレット・キーンのウェブサイトで見ることがで>>続きを読む

フェノミナン(1996年製作の映画)

4.5

予想以上に感動的な映画で、見てよかったと思えます。サタデー・ナイト・フィーバーやグリースの頃のジョン・トラボルタも好きですが、この映画でのもはや中年体型となったジョン・トラボルタの優しそうな笑顔もグッ>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.5

自己中心的な行動と他人への思いやりの対立・矛盾を、日常の何気ない出来事やエピソードを通じて静かに描き出している、完成度の高い映画である。

信頼と思いやりの聖域というメッセージを込めた作品「ザ・スクエ
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ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑(2015年製作の映画)

2.5

わかってはいたんだけれど、ジェニファー・ロペスの、ジェニファー・ロペスによる、ジェニファー・ロペスのための映画。40過ぎたこの歳でもまだまだいけることを誇示したいだけ(でもあれで高校教師はないだろ)で>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.3

うーん、この映画の良さが全然わからなかった。愛、時間、死がキーワードになっているが、別にこれらに関して深く表現したり伝えたりしているわけではない。表層的に言葉が虚しく飛び交っているだけ。そもそもウィル>>続きを読む

アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)

1.8

ユニセックスモデルのエリカ・リンダーを売り出すための映画であるという予備知識なく見てしまったので、大失敗でした。二人の女性がやりまくるだけの映画で、それ以外には何もない。あらすじにはプレイガールのダラ>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

5.0

不仲だった父親の死をきっかけに、自分に自閉症(自閉症的サヴァン autistic savant)の兄がいることを知ったチャーリーが、亡父の遺産目当てに兄を施設から連れ出し、二人でロスまでの車旅をすると>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.5

周防監督のミュージカル映画ということで、どんな出来なのかが気になって見てみたが、前半はかなりがっかりな出来で、途中で見るのをやめようと思ったほど。歌や演技がコメディタッチでぎこちなく、日本人が本格的に>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.5

娘が幸せな人生を送っているかを心配する父親の気持ちは、痛いほどわかる。それは十分にわかるんだけれど、この父親の行動はどう見てもやり過ぎに思えてしまう。職場に変な変装してぬっと現れたり、友達との会食で別>>続きを読む

エレジー(2008年製作の映画)

5.0

老教授が好きになった教え子の若い女性への愛情が深まるとともに、彼女との年齢差が気になってどうしても先に進めないという心の葛藤をじっくりと描き出している秀逸な映画。彼女を愛しているからこそ、自分との結婚>>続きを読む

フラットライナーズ(1990年製作の映画)

2.3

SFスリラーだと思っていたら、内容が全然違ったのでまずびっくり。医学生たちが臨死体験をするために数分間わざと心臓を停止されるというのは、そこから起こる出来事の単なるきっかけであって、臨死体験に関して全>>続きを読む

この胸のときめき(2000年製作の映画)

4.0

交通事故で亡くなる妻と心臓移植のドナーを待つ女性とくれば、ストーリーとしては最初から予想できてしまうが、この映画の良さはそこにはない。登場人物たちの振る舞いやセリフがとても可愛らしくて、それを観ている>>続きを読む

理由(1995年製作の映画)

3.5

死刑廃止論者の大学教授が冤罪で刑務所に入っている青年を助け出すために奮闘していくという前半のストーリーと、ショーン・コネリーの重厚な演技で、なかなか良い映画だなあと思っていただけに、後半のおざなりな展>>続きを読む

ダイナー(1982年製作の映画)

3.3

大人になり切れない若者たちが、ダイナーに集まってくっちゃべってるという映画。似たような映画に『セント・エルモス・ファイアー』があるけれど、それと比べるとかなり退屈で、自分には合わなかった。描いている時>>続きを読む

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