瑚海みどりさんの映画レビュー・感想・評価

瑚海みどり

瑚海みどり

映画(660)
ドラマ(0)

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

終始バイオリン、ピアノ曲が鳴っていて、
ドレスに囲まれた舞台を描いているため、
エレガントな雰囲気を醸し出しているが、
とんでもない。

非常に気難しく、才能ある、
マザコンで、シスコンで、
恐ろしく
>>続きを読む

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.7

そうだね、ずっと好きでいる自信もないし、
好きでいてもらえる自信もないかも。
でもそんなこと言ってたら、始まるものも始まらないし。
始まらない人生もあるんだろうか。
片思いでいた方が長持ちするんだろう
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

家族。
血が繋がってることだけが絆じゃないことは
既に承知のこと。
じゃ、一緒に住んで距離が近くて
互いを認識し合うことだけでもなかったり。
ただし、近ければ顔を見りゃ何かあったことは わかる。見てい
>>続きを読む

読書する女(1988年製作の映画)

3.6

個人宅に行って読書をすることを生業にしてる女を取り巻く話。
一見なんでもなさそうで、
よく考えたら奇天烈な設定。

ヒトを自宅に呼んで本を読ませる人物たちだけあって、
それぞれ事情が、まあ、それぞれ。
>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

とにかく山崎努氏を拝見したかった。
そして冒頭からノックダウン。
熊谷守一さんが実際にはどうだったのかは
さておき、クスッとしてしまう佇まい。

生きているのが楽しい。
楽しいどうかは本人が思えばいい
>>続きを読む

名もなき野良犬の輪舞(2017年製作の映画)

3.9

非常によく計算され無駄なシーンが
一つもない。
エンターテイメント性が高い作りなのに
大仰な表現もなく。

前半のリズミカルな演出から、
ふうん、そういう感じかと思っていたら、
すみませんでした!
>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.5

目が見えなくなりつつある男と
目が見えない人へガイドする女。

本音で叩けば、相手も響く。

相手を思いやるとは、なんなのか。
自分のできる限りをやるだけではただのエゴイズム。
相手の可能性まで奪いか
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

脚本家ジェームズアイヴォリーの世界観が
押し出された、美しくエレガント、
なおかつ官能的なつくり。

溌剌とした誰にでも好かれる青年と、
繊細な悩める少年。
正反対のキャラクターだが、
知性あるもの同
>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.4

シリーズを一つも観ないで
なんの前知識もなく突然観たら、
案の定訳がわからなかった。

しかし、父子の闘いが呆気なく、
その後の周囲の人もあっさりしてるのがううん・・そんなもの?と。

3POとかBB
>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「エンジェルス・イン・アメリカ 第二部 ペレストロイカ」(2017年製作の映画)

4.2

エイズになったことで、愛し合っていたパートナーは恐がって去っていった。
そしてそのパートナーは、寂しくて誰かを求めてしまった。
エイズになった彼は、エイズになった人たちは愛する家族やパートナーが看病し
>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

久しぶりに再見。
千尋の冒険物語。

意味を見出そうとすればするほど、
モチーフ、設定が細かい。

出てくる者たちはよく働くし。
生きるためには働かなくてはならない。
これは、宮崎さんのメッセージとも
>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

3.3

出会ってしまったものは仕方ない。
ただし、陰で泣くものがいることを忘れてはならない。
でも嘘の生活は続かない。
引き離されても縁があるものは、また戻る。

今度こそちゃんとする。
待たせてごめん。
>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.3

同じ職場、屠殺場で働くコミュニケーションがうまく取れない若い女と、左手が不自由な齢を重ねた男。
二人はお互い同じ鹿の夢を見ていることがわかり、距離を縮めていく。
が、恐らくアスペルガーであろう彼女との
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

ひたすら優しかった。
全てのシーンが愛に溢れていた。
現実起きていることは厳しいことばかりでも。

誰とも血の繋がらないお母ちゃんは、
どうしてここまで人のためになれるのか。

お父ちゃん、たくみくん
>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.7

仙堂の動機に同調できるものがないわけだが、現代的な造りには現代を生きるものとして
いささか不安を覚える。
それでも大切な人への気持ちが、
何十年経っても癒えない被害者家族の姿は
どの時代であっても変わ
>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

観ている間、何とも苦しかった。

とにかく司祭に棄教を迫る井上。
迫るどころじゃなかった、追い詰めて行く。
最期の最期まで。

人間には他人の心、信仰を支配する権利はあるのか。
自分と異なることを恐れ
>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

ぐぇ。なんじゃこりゃあ。
細かいことはどうでもよい。
とにかく始終奇妙、不気味。貫かれている。
カメラワーク。
音楽。

マーティン役の役者は、
これから面白いことになっていくのだろう。

どこかのシ
>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

4.0

オトコとオンナは理屈じゃない。
出会った瞬間に始まったりする。

孤独、エゴイズム。
SEX、でも満たされない。

説明のつかない会話の羅列が愉快。

こんな作品は、今の時代では生まれないだろう。
>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.4

みんな孤独。
でもお義母さんは寂しいって言えただけマシ。

寂しさは埋まらない。
全体のテーマではないが、
長澤まさみちゃんのセリフが印象的。

誰かは誰かを守っている。

安田顕さんのスッポリはまる
>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

遅ればせながら飯田橋ギンレイホールにて鑑賞。

思わず笑ってしまうほど
何とも気持ちの良いオチが
用意されていた。
またオチに持ってくる役者も期待通り。

人の欲、野望は計り知れないもの。
自分を犠牲
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.9

ララランドのチームが制作したとなったら、
これは観に行かねば。

高みばかり見ていると目の前のことを見逃して
大切な人、ものを見失ってしまいがち。

いつの時点で気がつく?
全て失ってから?
それとも
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

観ていて演じている役者がとにかく楽しそう。
それに尽きる。

わさび(2016年製作の映画)

3.8

相手は自分の思う通りには居てくれないもの。
早い時期から味わう少女が
これから如何に生きていくのか期待。

春なれや(2016年製作の映画)

3.9

老いたものと、
生きたがる若葉のような若者と、
咲き乱れる桜のコントラスト。

ゆっくり流れる時間の中で、
違う目線の高さではあるが、
確実に心は触れ合っていた。

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」(2017年製作の映画)

4.0

エイズ、ホモセクシャル、ゲイ、天使、モルモン教。
色々トピックはあれど、
愛するものへ愛がうまく伝わらないことのもどかしさ。
愛しているのにどうすればいいですか?

そのうち天使が降臨してくるんだから
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

誰かへの後悔の念は、
他の誰かへ尽くすことなどでは消えたりはしない。
だからと言って何もせずでは解決もしない。

いつも因果応報。

サムロックウェルのクソヤローぶりが
チャーミングだった。

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.7

とにかく愛が詰まっていた。
どんな形であろうと、2人は離れはしない。
人生イコール旅とも言うが、2人は最後にまさに旅に出た。
でも旅からはいつか帰って来なければ。
どうやって旅を終わらせるかは、自分の
>>続きを読む

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

3.0

世界一の山を世界一危険なルートで挑む男もエライこっちゃだが、その後を食らいついていくカメラマンも大概にしろ、と思うのは山に興味が無いど素人だからか。

人がなんと言おうと貫く人間の性ってなんなんでしょ
>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.3

キングコングと言ったら、美女と野獣の恋であったが、この作品は、野獣VS野獣。ていうか、敵が、もはや怪獣。
人間ドラマがおまけにしか感じられない。
なんたって巨神の話ですから。

いつの時代もキングコン
>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.9

この作品を裁判劇と呼ぶには、あまりにも犠牲者に対しての敬意がなさすぎる。
ホロコーストがなかっただなんて、未だに言い続ける者たちがいるとは。

あったか、なかったかではなく、事実あったのだ。
自分の信
>>続きを読む

OUT(2002年製作の映画)

3.0

ドラマ版は何度も観たが、改めて映画版。

クソ夫やら借金地獄、口もきかない息子にリストラ夫。
次から次へと巻き込まれ。
女が手を切るには、最終手段しかないのか。

女もまあ腹立つキャラクターが揃ったも
>>続きを読む

レディ・ジョーカー(2004年製作の映画)

3.0

過度な演出は一切なく。
今は表立って問題視されることはなくなった
部落差別がベースにあるわけだが、
積年の恨みをはらしてやるという思いが見えづらかった。

吉川晃司の気味悪さは、もっと観たかった!
>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.6

日本に住む日本人には程遠いニュースでしか知らされない難民申請して、人種差別など、下手すると肌感覚が伝わりにくい世界だったりする。
わかることは、他人にも優しくなる人が存在すること。
問うたのは、自分も
>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

とにかく前向き。そして優しい。
各々に悩みはあるが、自分の恐怖に立ち向かうんだと言う意思が、すでに前向き。

人間が演じていたらもっと複雑な描きを求めてしまうだろうが、擬人化されたアニメで音楽満タンな
>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.7

何ともフワッとしたストーリーだが、
男娼のマイクに与えられた発作性睡眠という持病が、また何とも不思議な感覚にしてくれる。

時々挿し込まれるカットも非日常感を演出していて、さらに気が遠くなる。

リバ
>>続きを読む

>|