myuさんの映画レビュー・感想・評価

myu

myu

映画(344)
ドラマ(0)
アニメ(0)

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

見たことのない世界観に放り込まれる。居心地が悪いわけではないんだけど心地よさはまったくない感じで前半は流れる。中盤この映画の底深いテーマ性やらあらゆる哲学の海に放り込まれて自身たくさんの感情やら思考回>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.8

ジェンダーとか多様性とかステレオタイプなキャラからの解放とか、、もうありふれまくってるテーマを超えてバービーそのものよりよくわからない自分探しのケンの映画にもなってるところが好感。世間のネガ意見や流行>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

山崎賢人はキングダムと被るのかと思ったらどっこい別の人格をしっかり作ってて、そして原作と違う雰囲気でありつつもしっかり杉元をつくりあげてて、マンガ的有り得ないシチュエーションにあの強い瞳で説得力をもた>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

美食に生きる、詩的に生きる、愛に生きる。食は芸術であり生き方も芸術である。トラン・アン・ユンの最新作は、久しぶりにフランスいいなぁと思えて仕方なかったです。

5割が料理シーンで3割が美味しく食べて蘊
>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

トットちゃんの本を読んだのは小学生のときでもう何十年も前なのに、その時にジワワァと感じた音符のように心を踊らすことの大切さとか、リトミックとかデンプとか電車の教室とか初めての言葉に想像が膨らんだ記憶と>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

同じことや同じ場所の繰り返しより新しい出会いや変化がある方が好きなワタシにとって、正直いうと平山さんの暮らし方に心から共感できないなって思いながら観てました。空を見上げるところやニンマリするところはす>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

出会い方や連絡のとり方とかスピードとか、、この設定が現代であることを意識してしまうとアレ?と思ってしまうけど、カウリスマキから見えてる今と思えば昔から何も変わってなくて、世の中はなんかグレーに見えて淡>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

見るかどうか悩んでたけど、姪っ子がみて感動してたので話を合わせたくて鑑賞。観てよかった!姪っ子曰く、スターがめちゃかわいい!歌がすごくいいの!ストーリーもいいんだけど、なによりもディズニーの色々なオマ>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.1

あーー!サイコーすぎる!!前作が楽しすぎたから期待値さげようかと思ったけどマジで素晴らしかった映画館で大笑いしまくってお腹イタいし、情報量多すぎてつかれまくったけど戦いぬいたスッキリ感でもうぐっすり眠>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

まさかゴジラで泣くとは… 設定と物語の上手さが際立ってるし、神木くんのすこし控えめに苦悩する演技の説得力が素晴らしい。戦後78年たったから作れるものでもある。ゴジラの表現が出尽くしてるように思ってたけ>>続きを読む

くるりのえいが(2023年製作の映画)

3.9

あー、みんなめちゃ楽しそう! これが何よりの感想。シンプルな演出にココロからグッときた。岸田さんがクレバーな姿じゃなくてバンドでの音作りを喜んでる感じとか、京都音博でみたモッくんの一所懸命な姿が彼の本>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.9

こんなに豪華なキャストを並べてもなお物語と世界観のスケールの大きさが優っているのがホントすごい!!シリーズ通してその存在が輝き続けてる山崎賢人と大沢たかおはもちろんのこと、本作では、はじめて吉沢亮の繊>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

やぱたのしい! 時代にあったテクノロジーを行き過ぎないストーリーに落とし込んでって、絶対にあり得ないストーリーとアクションで説得力をもたせるトムクルーズとこのシリーズのスタッフたちのすごさたるや!!早>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

ハリソンフォードかっこいいいいぃ

ありえないというか、わかりやすいチープな設定というか、まぁともかく細かいことは無視したストーリーであっても、そだったインディジョーンズっめありえない設定なのだからそ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

初日にみてすぐには捉えきれずにほったらかしてたら、ふわふわと脳裏のなかからお婆たちやらアオサギやらがでてきて現実と映画の世界との境界線をいったりきたりさせる時間が生まれる。まるで映画の地獄と現実を行き>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

すんごーく繊細な感性を私小説にある背景描写のような映像でつたえてくれる。これがとても新しい表現でぬるぬる世界観のめり込む。壮大なファザコン映画。鑑賞後は映画で流れてた音楽を部屋いっぱいにかけながら余韻>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.9

もう映画だとかテレビ特番だとかドキュメンタリーとしての質とかはまったく関係なく大スクリーンで大谷もダルビッシュもみられるシアワセに尽きるわけで!あの興奮やドキドキをまた感じられる歓びに尽きるわけで!!>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ずーっと耳鳴りがしている世界。シンプルな不協和音でピーンと魅せつけている。それはベルリンの街並みだったりケイトブランシェットのキリッとゾクっとした佇まいによるし、よくありがちな人間性を犠牲にした音楽の>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

4.5

映画としての別の世界を覗き込むのじゃなくて、映画の中に自身の感覚や感情を投げ込んでしまう作品。沢を渡るときの高鳴りや気持ちよさ、山を駆け上がるときの息切れと脈が落ち着いてく感覚、雪山を遠くに見たときの>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.1

観客も映画という怪物にシテやられる。社会の闇に向き合ってきた是枝監督だから、このキャストだから、この演出だから、、そんなフィルターが歪んだ見方をしてしまう。だからこそ不協和音が聞こえるし嫌な感情にもな>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.9

上手い。面白い。お金を注ぎ込みまくった細かな描写や世界観に神経を持ってかれることなく、しっかりストーリーを見せ込んでるのすごい。

テーマは仲間の正しい作り方、、それはまさにONE PIECEと一緒、
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

ゲームほとんどやらずにきたワタシでもマリオやドンキーコングやらの世界観に浸れてめちゃ楽しかった。いやぁ、ゲームやる人ほどたまらないんじゃないかな。うらやましくなるくらいキャラもアイテムも楽曲も設定もス>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

日本人の脳死で盲目なサラリーマン人生というものを、カズオイシグロによって、小難しくて不器用で心を失ってる男に演出され、それをビルナイがダンディに演じちゃうものだから、とても美しい映画になってた。それは>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

陰で生きる人間のダメな感じと、死に際に大事なものにそして自分の生きてた証を掴みたくてあがく感じ。。これを醜い体になったブレンダンフレイザーが演じることで直視できるレベルにお化粧されて描かれてる。白鯨の>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

久しぶりにみたマットデイモンのオッサンぷりと仲良しベンアフのビミョーな変態感にテンションあがるし、隅々にわたる80年代ワールドの垂涎ぷりで、もう満足です。

AIRジョーダンができた熱いストーリーでは
>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

うわ、じわじわジワジワくる感じがやばい。薄曇りのダルいような雪景色やダラダラつづく列車の音に旅ゴコロがやられました。

ひとり旅するときに背負う自衛心とすべてからの解放感を彷徨うかんじ、シンプルにココ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

面白かったー!が、できればアカデミー賞受賞する前にみたかった、、このくだらなさと愛らしさと新しさは、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でみたい感じ。ま、そーゆー勢いがきっとアメリカであったんだろうな>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

映画は人生とはちがう夢の世界。眩しいほどの美しい肉体や微笑みの画は繊細な人間性や陰で積み重ねられてきた努力や悲しみや純粋な恋心をも消し去ることもできちゃう。そして映画のワンシーンから広がる世界観に没入>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.7

映画における音楽の大事さはわかってたつもりだったけど、本作でモリコーネの語りを聞いてくうちに、俳優以上にその映画の世界を理解してて時には監督よりもイマジネイティブで観客の感情を操っているパートを担って>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

アガルーッ!!JAZZライブで味わう高揚と物語への感動がシンクロしながらサラウンドでうねりをきかせて届く感じ。

上原ひろみと馬場智章のLOVE SUPREME コンビが、アニメーション越しに魂を響か
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.7

なんだろう…めちゃくちゃ豪華だし映画愛に溢れまくってるし音楽も良いし楽しいのだけど、ワタシこの監督とちと相性がよろしくないのかな。LALALANDも同じ感覚だったのだけど、演出に既視感ありすぎる感じと>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ辛い歴史と残虐な数々の行いに向かい合ってともすりゃ英国と敵対しそうになるほどの愛国心に火をつけちゃうテーマなのに、最初からアメコミみたいに桁外れのシチュエーションと筋肉と、それが歌って踊っ>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

ストーリーに没入するのではなくて、映像に没入するためにストーリーが補完してくれる感じ。それであっても楽しい。長いけど。前作は驚かされた、けど酔った。今作は海の世界にときめいた、そして酔わなかった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

漫画を読んでたときの脳内が映像になった感じ。ダダダダッッとコートを走りまわる、キュッキュッとピボットでバッシュの擦れる感じ、ショーッっとスナップめちゃ効かせてゴールをきめる姿、、すべてが今までのアニメ>>続きを読む

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

3.8

ものすごい突き抜けた魂と名声を持っているのに、どこにでもいそうな地に足ついた生活感があるご夫婦の姿が全編通して心に響く。映画は山野井さんの語りで本心が少しだけ見え隠れする映像が続くのだけど、それを見な>>続きを読む

>|